岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2009年 12月 15日
盛岡市内で進行中の現場から。
こちらも鉄と火のお話。 昨日は南部鉄瓶の作品、本日は住宅に使う鉄器のお話。 こちらは、盛岡市繋にある盛岡手作り村の中の工房「田中鉉工房」さん。 親方とお弟子さんのお二人。 当社でお願いした鉄の棒を加工していただいております。 何になるかはお楽しみに。 木炭の火の中に鉄棒を入れて熱します。 すると鉄の棒は真っ赤に・・。 それを取り出し鉄の真っ赤な部分をハンマーで叩きます。 すると棒の表面に凸凹が出来ます。 そして表面がボロボロと剥がれ落ちていきます。 まさに一皮剥けると言った感じです。 この作業を延々と繰り返していきます。 叩き終わるとある場所をもう一度熱し二人で曲げます。 あの太い鉄棒がゆっくりと曲ってきます。 決められた角度まで職人の勘で曲げていきます。 出来上がった鉄棒の表面「鉄肌」です。 独特の凸凹感と表面の色が何とも言えません。 この質感は、他の素材ではなかなか出せませんね。 とにかく気持ちのいい感覚です。 この鉄棒が・・・・。 住宅に入ると・・・このように設置。 今回は大きな玄関の空間に岩手県産赤松の階段と鉄器の手すりがポイントとして目を引きます。 地元の素材と地元の職人の技を存分に活用します。 「田中鉉工房」さんは、南部鉄瓶の鉉(つる)を作る職人さん。 つるとは、鉄瓶の取っ手の事ですね。 先日は、職人として長く勤められた事を表彰されていました。 すばらしいですね。 写真は、袋鉉という取っ手。 工房で見た面白いモノたち。 やはり仕事柄、道具に惹かれます。 同じような道具に見えますが、微妙に寸法が異なります。 道具が並ぶととてもキレイ。 いい光景ですね。 この光景、とても感じるものがあります。 モノを作る事は簡単ではありません。 何を作るときもたくさんの作業が行われ、そこで出来たものが人間の生活を支えていきます。 現代は多くの事が大きな工場で行われ、どのようにモノが作られているのか分からない事が多いような気がします。 私たち大工の仕事も一緒かもしれません。 すべて工場で生産され、現地で数週間で完成される家。 家も何を使い、どんな職人が、どのぐらいの期間をかけて作るのか分からなくなって来ている現代。 それを否定するわけではありませんが私たちの家作りもやはり大事なモノ作りのような気がします。 最近、多くの職人さんとお話し、仕事をしていますが、その思いはどんどん大きくなっていきます。 モノ作り、難しいけど楽しいです!
by iwaizawa
| 2009-12-15 13:09
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