岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2017年 04月 21日
大工工事が進むフルリフォームの現場。
盛岡市山岸の中津川に近い場所。 今回は、中古住宅を購入しての全面的な改修工事となります。 既存の基礎と構造の一部を利用し、減築と増築を伴った大規模な改修工事です。 2階の窓からは盛岡の中心部を流れる清流中津川もとてもきれいに見えます。 この眺望を最大限生かした住宅として再生します。 現場では大工の下地工事が本格的に進んでいます。 そんな現場の様子をお伝えしていきます。 外部では外壁となる杉板張りの作業が進行中。 ノンロットという防虫防腐効果のある塗料を塗ってある杉板を縦方向に1枚1枚張り合わせて行きます。 施工の担当は田村大工。 所定の長さに切断し、木口に塗料を塗ってから張っていきます。 窓の一部には小さな庇を設置しています。 薄いステンレス製の庇を設置してから外壁を張っていきます。 サッシ周りも張り進み、黒の樹脂サッシの枠の存在を消してくれます。 窓の存在をガラスだけにするという目的もあり外壁の杉板の色サッシの色を考えています。 杉板のジョイント部分はこんな風になってます。 斜めに切断し合わせてあります。 雨水が侵入してこないように配慮しつつ施工を進めて行きます。 張り進むと壁面がいい雰囲気になってきました。 使用している杉板は表面を削っていない粗い仕上がりの板材。 塗装をして黒くなっていますが、1枚1枚表情が微妙に違います。 木目、色合い、節の位置などバラバラな板が集まり独特の雰囲気を形成します。 工場生産の外壁材には無い雰囲気です。 室内では鈴木棟梁が和室の施工を進めています。 床の間と押入れ部分の施工ですね。 床框はケヤキを使用。 もちろん岩手県産の無垢材を使用して和室を作っていきます。 和室の入り口建具の枠が設置。 ずいぶん小さな建具になりそうですね。 茶室の躙り口(にじりぐち)のような寸法です。 周りの壁が出来てくるとこんな感じ。 ここの建具は古民家から出てきた古い板戸を使用します。 まわりのきれいな壁と対照的な古めかしい板戸がどんな雰囲気を形成するかも楽しみです。 床の間まわりも出来上がりました。 シンプルであっさりした床の間になります。 床柱も杉の役柱を使用。 どんな雰囲気になるのかも楽しみです。 和室の天井も施工が進みます。 これは、竿縁天井という仕上がり。 葦を並べて間に杉の竿を設置した天井。 天井高も低くし、正座した時に落ち着くように設計しています。 丸山大工は壁のボード張りの作業。 建具枠が設置され、壁の下地もどんどん進みます。 下舘大工が建具枠設置を施工。 作業場で加工した建具枠材を現場で組み立て設置していきます。 こんな風に建具枠が取り付けられます。 建具枠と天井までの間があまり空いてません。 天井高は2.1mと低くしています。 天井の低い場所、高い場所のメリハリを付け計画しています。 下地の作業が進み、天井の高さ、窓の位置、建具の納まりも見えてきました。 だいぶ仕上がりの雰囲気も見えてきてドキドキです。 立地の良さを生かし窓の大きさや位置、窓自体の作り方をお施主様といろいろ検討して進めてきました。 そして室内も低い天井の部屋、高い天井の部屋と部屋の広さや用途ごとに高さを変えて仕上げています。 窓と天井が作り出す空間を想像しながらの計画。 どんな建物に仕上がるのか楽しみです。 もちろんそんな空間を仕上げて行くのは地元岩手、盛岡の木。 そして大工の技術がしっかりと生かされています。 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2017-04-21 04:39
| 現場日記~リフォーム~
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