岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2017年 11月 13日
現在進行中の住宅新築の現場「南大通りの家」。
こちらも設計はオオツカヨウ建築設計さんです。 盛岡市中心部の江戸から続く街並みのなか、その雰囲気を壊すことなく高性能の住宅が建つことになります。 元々長屋が建っていた敷地ですので間口が狭く奥行きがとっても長い独特の敷地形状。 その敷地形状を生かした建物を計画し、そこに大工の技術を生かした木のぬくもりを加えて行きます。 高性能の住宅を作る上でもやはり難敵なのが敷地の狭さ・・・。 大工の知恵と工夫で乗り越えて施工を進めて行きます! 現場では、断熱施工と気密施工が進んでいます。 そんな作業の様子をお伝えしていきます。 弊社作業場では階段材の準備作業が始まりました。 木材置き場の中から弊社の会長と古材を出してきました。 古い建物の解体時に救出してきた差し鴨居という梁材。 古ぼけた雰囲気の材料ですが、とってもいい材です。 これをうまく大工が料理して階段材へと変身させます。 まずは製材所で差し鴨居の厚さや梁せいを修正挽。 製材所の大きなバンドソーで材の表面を薄く削り、材の通りも直す作業です。 木材の色も白くきれいに変化しましたね。 材種はセン。 おおよそ6mのセンの差し鴨居。 なかなかお目にかかれないいい木材です。 そのセンの差し鴨居を階段に料理するのがベテラン太田大工。 まずは作業場内に木材を入れ、材のチェックですね。 どこを上にするのか、どの面を見えるように配置するのか、木目や節の状況を見ながら判断するのは大工の仕事ですね。 太田大工もこれだけのセンの差し鴨居はあまり見たことが無いそうです。 いい材を加工するのはやはり緊張するようですね。 最初の作業が木取り。 節や木目を見ながら長い差し鴨居のどの部分を使うのか決め、木を切断しました。 切断した端の材ももちろんいろいろ活用方法がありますね。 木目も細かいセンの木、いい素材です。 まずは墨付けの作業。 太田大工、見慣れない定規を使用し角度を出す作業。 このセンが斜めに取り付けられ、見えるように配置されササラ桁となります。 そしてセンの一部を斜めに加工し段板を取り付けるという施工方法になるようです。 こんな感じに墨付けが進みました。 墨が付いたセンのササラ桁。 木目がいいですね~。 目が詰まったこのセンは、山の中でゆっくりと育った木に違いありません。 完成が楽しみになります。 墨に沿って加工が進みます。 センのササラ桁をあちこちカットして行きます。 ノコギリの刃の様な形状に変化していきます。 カットした部分はしっかりとカンナを掛けて仕上げます。 とってもきれいな仕上がり。 ここに段板がきれいに納まるはずです。 ササラ桁の裏面を作業中。 これは元々差し鴨居だった材ですので、仕口の跡が残っています。 そのホゾ穴をきれいに掘り直し、そこに埋め木する作業ですね。 ノミできれいに仕上げ直す作業。 大工の技術の見せ所ですね。 埋め木を差し込みました。 少し大きな埋め木を差し込み、カンナで削りながら仕上げて行きます。 埋め木には先ほどカットした同じ差し鴨居の端の部分を使用。 違和感なくきれいに仕上がっていきます。 最後はヤスリを掛けて作業が終了。 同じササラ桁を2本作りました。 これがどんな風に現場で納まるのかも楽しみです。 そのころ現場では下地の作業が進行中。 天井の石膏ボード張りが始まったところですね。 気密測定も終わり、次は壁や天井の下地を作っていきます。 2階では天井のボード張りが一気に進みました。 これが完成時の天井の高さになります。 だいぶ部屋の雰囲気も出てきましたね。 続いて床張りの作業も始まりました。 床板には岩手県産ナラの床板を使用。 奥行きのある室内に長手方向に床板をなるのでとっても広く感じます。 ここに先ほど加工していたセンの階段が取り付けられます。 階段設置も楽しみです。 現場では気密測定が無事に終了し、大工たちの下地作業や仕上げとなる床板張りの作業が進んでいます。 弊社作業場では階段加工が進行中。 今回の階段は、ササラ桁も段板もセンを使い、特殊な形状の階段になります。 こちらもどんな仕上がりになるのか楽しみです。 今回の建物は街中の準防火地域の制約のなか高性能な家づくりを計画しています。 そこに大工の技術を生かし、地元の木を使うことで気持ちのいい建物になっていくと思います。 立ちはだかるのはやはり敷地の狭さ。 設計段階からかなり苦労して計画を進めてきました。 断熱気密の施工も終わり、どんな建物が出来て行くのか楽しみです! 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2017-11-13 04:49
| 現場日記~住宅新築~
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