岩井沢工務所の仕事について
岩井沢工務所HP
新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
現場日記~住宅新築~ 現場日記~9坪ハウス~ 現場日記~リフォーム~ 現場日記~店舗~ 現場日記~マンション改修~ 現場日記~アパート~ 現場日記~蔵移築再生~ 現場日記~蔵改修~ 現場日記~古民家再生~ 現場日記~小屋~ 施工したお店 古民家移築先募集 古材 おしらせなど イベント案内 いろんな話 近所のお店 遊びなど 外構工事 モリブロ 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 検索
ブログパーツ
記事ランキング
|
2017年 11月 18日
現在私が委員として参加している岩手県の会議「パブリックスペース等木質化検討委員会」の視察で東京の公共建築物の木質化を視察してきました。
今回訪れたのは、東急電鉄池上線 戸越銀座駅です。 駅舎の屋根や外装、トイレなどをリニューアルした施設の見学。 毎日走る電車を止めることなく改修する困難な工事を地元の商店街と一緒になって企画し、そこに地域の木材を利用するという内容です。 今回は、東急電鉄の改修工事の担当者の方々にもお話を伺いながら公共建築物の木質化も事例をしっかりと視察出来ました。 東急池上線五反田駅から南へ向かいます。 数駅通過後に到着するのが戸越銀座駅。 電車がゆっくりとカーブしながら減速し駅舎に入ってくるといきなり目に飛び込むのがこのホームの屋根です。 小さな街中のホームの屋根がかなりのインパクトでした。 近くの踏切から見るとこんな風に上下線のホームの屋根が木質化されていました。 すぐに頭に浮かぶのが「どんな構造?」「どんな樹種?」「どうやって施工したの?」という仕事がらみの事ばかりです。 ホームに立って見上げるとこんな感じ。 よく見ると杉の集成材のパネルを組み上げてトラス構造みたいに三角形を作って庇を伸ばしているように見えます。 ホームには細めの鉄製の円柱が建つだけです。 どのような経緯でこうした建築物が出来たのか気になりますね~。 ホームの端に行くと屋根の端部が見えますね。 屋根の端は唐松の構造用合板に見えますね。 すると一緒に視察に行った委員の一人が刻印を発見。 岩手の工場が作っている岩手県産唐松の構造用合板でした。 こんなところでお目にかかれるとは思いませんでした。 駅舎の内装にも木材を使用していました。 内装には火災防止のための制限があり、不燃処理をした木材を使用したとの事。 とっても落ち着く空間ですね。 駅舎のファサードは昔からある建物をそのまま利用しているとの事。 よーく見ると古い木造のトラスが見えたりしています。 ただ新しい建物に変えるのでなく、昔から地域に馴染みのあった駅舎の雰囲気を残しつつ、改修したとの事でした。 地域の商店街の組合ともいろんなイベントを行い駅舎のリニューアルを祝ったようです。 駅の入り口にはこんな看板も設置してありました。 いろんな駅に設置してある地図とは違い、商店街の特徴がうまく伝わるようにデザイナーがデザインした看板。 こうしたものが一つあるだけで駅の魅力が一気に高まりますね。 駅舎の改修の計画が始まって、どの段階から木質化に進んで行ったのか。 どんな風に地域と連携を図っていったのか。 屋根の設計はどんなふうに進んでいったのか。 電車を止めることなくこのような建築物を作る施工計画の内容。 いろんな話を聞くことができました。 とっても参考になる木質化の視察でした。 改修計画の内容はコチラ東急電鉄さんのHPも参考に。 公共建築物の木質化は、ただ木で作る建物をそこに作ればいいのではなく、そこに至るストーリーを作る事が大事なのだと思います。 地域の木を使う事、地域の方々が参加し望むような施設を整備する事、そしていいデザインの建築物である事。 そんな成功事例を視察出来ました。 今回の視察を計画してくれた県庁の方々、詳しい説明を頂いた東急電鉄の方々に感謝です。 ありがとうございました。 この視察を生かし自分が何に生かせるか楽しみです! そんな公共建築物の木質化視察のお話しでした。 東急電鉄池上線 戸越銀座駅コチラ東急電鉄さんのHP東急電鉄池上線 戸越銀座駅
by iwaizawa
| 2017-11-18 05:28
| いろんな話
|
ファン申請 |
||