岩井沢工務所の仕事について
岩井沢工務所HP
新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
現場日記~住宅新築~ 現場日記~9坪ハウス~ 現場日記~リフォーム~ 現場日記~店舗~ 現場日記~マンション改修~ 現場日記~アパート~ 現場日記~蔵移築再生~ 現場日記~蔵改修~ 現場日記~古民家再生~ 現場日記~小屋~ 施工したお店 古民家移築先募集 古材 おしらせなど イベント案内 いろんな話 近所のお店 遊びなど 外構工事 モリブロ 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 検索
ブログパーツ
記事ランキング
|
2019年 02月 02日
盛岡市桜台で住宅の新築工事が進んでいます。
地元の木を使い、大工の技術を生かした小さな建物となります。 構造材だけでなく、外壁や床板などいろんな場所に地元の木をふんだんに取り入れた暮らしやすい住宅を計画しています。 現場での基礎工事と大工たちの構造材の刻みが完了し、いよいよ現地での建て方作業へと工程が進みます。 これまで大工が作ってきた木の構造が現場で組み上がって大きな立体へと変化して行く工程。 大工仕事の中でも一番の見どころでもあります。 そんな建て方作業の様子をご紹介して行きます。 建て方スタートの日はこんな快晴。 時折冷たい風は吹きますが、やはり快晴の日は気分よく作業を進められますね。 柱立ての作業が開始。 建物の四隅の通し柱を立てる事からスタートです。 通し柱は6mの長い杉材です。 立てて倒れないように仮筋交いで押さえながら作業開始です。 立てた柱に桁材を組む作業が進みます。 垂直に立つ柱材には杉、水平方向の桁材は唐松を基本として構成しています。 紙の巻いてある梁材は栗の化粧梁ですね。 すべて地元岩手、盛岡の木を使用しています。 1階部分の建て方作業は手作業で進んで行きます。 田村棟梁と坂本大工、息を合わせて桁を掛けて行きます。 建て方作業もだいぶ進み、縦横とたくさんの木材が組み合わさりました。 ここまで進むと構造もだいぶ落ち着き、桁や梁の上を歩く事も出来ます。 大工たちも高オズ材の上に上がり、さらにつなぎという梁や桁の間を補強する構造材を入れる作業を進めます。 たくさんの横架材が入り、さらに構造が安定してきます。 ここまで来ると無理に揺らそうとしない限り建物が揺れる事は無くなりますね。 構造が組み上がると補強金物の取付作業です。 桁と桁の接合部にボルトを入れてさらに補強して行きます。 この段階では仮締めの状態まで取り付けて終了となります。 1階部分の構造が出来上がりました。 この段階でもかなりの量の木材が入っていますね。 大きな木の箱が出来てきました。 続いては間直しという作業。 柱の垂直、桁は梁の水平、建物の直角をしっかり確認する作業です。 ターンバックルという金具を使って桁と土台を動かし、微調整する作業を進めて行きます。 計測する柱には下げ振りという器具を設置。 道糸の先に先の尖った重りが付いています。 糸の上部と下部の離れを計測すると柱が垂直か判断できます。 重りの先の尖った部分に差し金を当てると柱との離れが分かりますね。 かなり原始的な計測方法ですが、デジタル式の計測器より安定しているのでこのアナログ方式を採用しています。 こうして間直し作業を行い、仮筋交いで建物全体を固定します。 現場での建て方作業の様子をご紹介してきました。 これまで弊社作業場で準備してきた構造材が現場で組み上げられて行く様子は壮観ですね。 1本1本の棒でもある柱や桁と言った構造材が仕口を使い組み合わさる事で大きな立体を形成して行く工程です。 大工たちはこの大きな構造物を木組みの図板一つで作り上げていきます。 そして建物構造を構成する木材はすべて地元の木。 地域で伐採される木材と大工の技術がしっかりと生かされて建物が出来て行きます。 こうした昔ながらの家づくりはだんだん減ってきました。 少しでも長く続けられるように頑張りたいですね。 引き続き建て方作業の様子を紹介して行きますね。 #
by iwaizawa
| 2019-02-02 05:18
| 現場日記~住宅新築~
2019年 02月 01日
盛岡市紅葉が丘で進行中の住宅建替え工事の現場です。
既存の古い住宅を解体し、新築するという工事になります。 建築地は盛岡市紅葉が丘の高台にある静かな住宅地。 お施主様はここからの景色がとってもお気に入りです。 どんな建物になるのか今からワクワクですね。 今回も地元の木を使い大工の技術を生かした建物となります。 現地での基礎工事と大工たちの刻みの作業が終わり、いよいよ現地での建て方作業へと工程が進んで来ました。 建物の骨格となる木の構造が立ち上がる様子をご紹介して行きます。 建て方作業も順調に進み、屋根下地の施工が進んでいます。 屋根まで骨組みが出来上がって来ると建物の形がだいぶ見えて来ますね。 この南面は総2階の造りで軒もしっかり出て雄大な府に木を感じます。 屋根の上では野地板張りの作業が進みます。 丸山大工、鈴木大工、小瀬川大工の3名で作業中。 への字の屋根の急な方の屋根に取り掛かります。 垂木の上に野地板を置き、くぎ打ち機で留め付ける作業です。 垂木と野地板は唐松材を使います。 屋根下地の作業が進み、への字の屋根も出来上がりました。 これで建物の形状がほぼ見えて来ました。 屋根下地を終えた大工たちは間柱立ての作業。 建物外周部に木が立ち並んでいきます。 すごい量の木材が使われて行きます。 この建物の構造に使用している木材のほとんどが盛岡市産材。 地元の木で建物を構成しています。 大工が作った屋根の下地にルーフィングが敷かれました。 ここまで進むと少しぐらいの雨は影響ない状況になります。 屋根形状の複雑な棟の部分にもルーフィングを重ねて張って行きます。 この作業まで進むと一安心ですね。 建て方作業も完了となります。 続いての大工仕事は、建物外周部の構造面材の取付作業。 耐火性能を持ち、構造面材としても機能するMOISSという面材を外周部に張って行きます。 建物の1階部分から張り始め、2階へと作業を進めて行きます。 構造面材MOISSの上から防水透湿シートを貼ります。 このシートは雨を遮断しつつ、室内側の湿気は通すという優れた性能を持つシート。 外周をぐるっとこのシートで囲うと横殴りの雨でも室内作業を進める事が出来るようになります。 室内側から見ると構造面材がこんな風に見えます。 白い壁が木の構造の外側に出来ていますね。 耐震金物の施工も進みます。 筋交いを固定する金物、柱の端部に取り付ける金物、土台を固定する金物、こうした金物類の取付作業もこの段階で進めて行きます。 室内から見えがると屋根の下地が見えていますね。 建物の主な構造材、垂木、野地板とすべて地元の木材を使って作る家づくりがこの段階で一望できます。 地元の木を使い大工の技術を生かした家づくりが進んで行く様子です。 盛岡市紅葉が丘のとっても景色のいい高台の住宅地で進む住宅新築工事となります。 お施主様の思いの詰まったいい建物となりそうです。 計画段階からお施主様との打合せを重ねていよいよ工事が進んで来ました。 地元盛岡、岩手の木材をたくさん使い、大工の技術をしっかりと生かした住宅となります。 弊社作業場での大工たちの墨付と刻みの作業、現場での基礎工事が終わり、建て方作業が進んで来ました。 建て方作業は、大工仕事の中でも最も華のある工程です。 木を組み上げ、掛矢を振るう大工たちがとてもカッコいいですね。 1本1本の軸でもある木材たちが組み合わさり、大きな立体の構造へと劇的に変化して行く工程でもあります。 そんな工事の様子を随時お伝えして行きます。 続きをお楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-02-01 04:46
| 現場日記~住宅新築~
2019年 01月 31日
日時 2019年2月1日(金)-26日(火) 10:30-18:30 *最終日は16:00まで *会期中のお休み 2月6・7・14・20・21日 会場 shop-spaceひめくり (盛岡市紺屋町4-8) <参加作家> 小堤晶子(陶器) kanaexpress(紙もの) 坂本千明(紙もの) サノアイ(木工) 清水直子(陶器) nowaki(手拭いなど) <関連イベント> ・こどもびじゅつ部部長なすびと「チクチク猫ブローチ」を作ろう@ひめくり 2/17(日)10:30~ 随時受付 参加費1,000円 ・Dining&Bar九十九草 【にゃんこそば<おみやげ付>】 2/1(金)~2/28(木)17:30-22:00(L.O.)日曜・祝日定休 中ノ橋通1-8-4/019-622-2253 ・BOOKNERD 【BOOKSHELF FOR CATS】 2/1(金)~2/17(日)12:00-19:00 毎週火曜、毎月第1水曜定休 紺屋町6-27/019-677-8081 ・・・・・・・・・・ 2月はねこの月。ひめくりさんでは毎年恒例となりましたねこネコ猫の大集会がはじまります。 猫と暮らす作家さんたちが作ったねこの作品の数々・・。 ねこ好きにはたまらない展示になりそうです。 同時開催は「やまぐちめぐみ作品展」です。(こちらは2月19日まで) #
by iwaizawa
| 2019-01-31 10:56
| イベント案内
2019年 01月 31日
日時 2019年2月1日(金)-2月19日(火) 10:30-18:30 会期中のお休み 2月6・7・14 会場 shop+spaceひめくり (盛岡市紺屋町4-8) 49才で夭逝した絵描き・やまぐちめぐみの初作品集の発刊を記念した作品展を行います。 ・・・・・・・・・・ ひめくりさんにて開催される「やまぐちめぐみ」作品展のご紹介です。 作品集を拝見させていただきましたが、あざやかな色彩で描かれる絵に引きこまれていくいくようでした。とても楽しみな展示です。 同時開催は「猫と暮らす作家たちのねこネコ猫の大集会」です。(こちらの会期は2月26日まで) #
by iwaizawa
| 2019-01-31 10:38
| イベント案内
2019年 01月 31日
盛岡市本町通りで進めてきた住宅新築の現場がついに完成しました!
今回は、マチナカの狭い敷地に住宅と駐車スペースを確保するため、おのずと3階建ての建物となりました。 弊社ではなるべく地域材を使いなおかつ大工の技術を生かした家づくりを目指しています。 木造3階建ては、構造計算が要るため通常はプレカットによる工場生産の建物構造を基本にしています。 そこをあえて大工の手刻み、構造材には盛岡市産材を使おうという試みにチャレンジしました。 もちろん建物も個性的な外観と内装を計画し大工の技術を生かした家づくりを進めて来ました。 そんな家づくりが遂に完成、完成写真の2回目をご紹介して行きます。 建物正面。 玄関のある西面になります。 全面に杉の粗板を張ったかなりインパクトのある外観です。 玄関ドアもシンプルなフラットドア、庇も薄い鉄板製。 玄関ドアを開けて入ると正面にはガラス戸があります。 ガラス戸の奥には階段が見えますね。 この建物の特徴の一つでもある無垢の木で作った階段が見えるように計画しています。 玄関収納も設置。 奥行きの違う収納が2台並列で並びます。 狭小地で玄関が大きくとれないのでコンパクトながらしっかりと収納を確保して玄関を作りました。 玄関から室内に入ると1階の広い洋室。 多目的に使えるようにあえて間仕切壁などは設置していません。 床板には岩手県産唐松の床板を使用。 温かみのある針葉樹の床板が気持ちいいですね。 奥には洗面所と浴室を配置しています。 振り返ると少し凹凸のある部屋だと分かります。 奥にはTV配線も用意してリビングとしても機能するように計画しています。 1階に設置したトイレは狭小サイズ。 奥行き1.2mのスペースにタンクレスの便器と小さな手洗器を配置しました。 部屋のスペースをなるべく確保できるように計画しました。 1階から2階へと上がる階段は特徴的です。 無垢のセンを使ったササラ桁を使用。 段板にはポプラとセンを使用しています。 もちろん地元岩手県産の木材たちです。 階段がきれいに見えるように手すりはフラットバーで作っています。 2階から3階へと昇る階段。 コチラも手すりを工夫して階段がきれいに見えるように計画しました。 この建物の大きな特徴の一つがこの階段ですね。 なるべく少ない床面積を活用できるように部屋の配置はシンプルにしています。 そんな中で存在感が大きいのがこの階段です。 そして階段を形成するセンのササラ桁にはここに至るまでの物語もあります。 この住宅のササラ桁になったセンは近所の古民家にありました。 常居という現代のリビングにあたる吹き抜け空間で2階を支える梁材として使われていました。 こんなに太く長いセンは、現代ではなかなかありません。 こんなすごい空間を支えていた材を捨てるのではなく、新たな役割を与えて再活用したのが今回の階段です。 解体時に取り外したセンの梁材。 階段に使う為には長さがおおよそ4.5m以上必要です。 その長さを確保できる長さと階段を支える事が出来る太さを兼ね備えた広葉樹はなかなかありませんね。 解体時には階段に使うとは想定していませんでしたね。 解体からかなりの年月が経過し、今回木材置き場から取り出してきたセンの梁材。 表面の色がかなり風化していますね。 赤かったベンガラの色が抜け、鼠色に変色しています。 ここから階段のササラ桁へと加工が始まります。 まずは製材所で梁材の表面を挽き直す作業。 修正挽きという工程です。 丸太を製材する大きな帯鋸で梁の表面を薄くスライスします。 修正挽したセンの梁材を大工が加工して行きます。 長さを整え、梁の表面をカンナとサンダーできれいに仕上げて行きます。 大工の手で再び木に役割を与え、木が生き返って行くようですね。 古民家にあった時とは違う表情になり再利用されて行きます。 そして階段のササラ桁として形が変わってきました。 階段の形に加工し、最後にカンナを掛けて仕上げて行くのは棟梁の仕事です。 そして今回の新築住宅へと設置されました。 地元の素材を使い、大工の技術を生かした家づくり。 今回は、木造三階建ての建物で実践してきました。 この建物の特徴でもある階段のちょっとした物語をご紹介しました。 古民家を支えていたセンの梁材を階段の桁材として再利用しています。 古民家解体時にはこうした活用方法は想像できていませんでした。 センの梁材もまさか近所で木造3階建ての建物に活用されるとは思っていなかったと思います。 解体時にどうしても捨てるには惜しかった木材を大工の手で命を吹込み、とてもいい素材として再利用するといういい見本ですね。 狭小地の建物ですが、こうして地元の木をふんだんに使って作る事が出来ました。 次回はプロカメラマンに撮影してもらった完成写真をご紹介しますね。 次回もお楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-01-31 05:28
| 現場日記~住宅新築~
|
ファン申請 |
||