東家 本店2階座敷 床改修工事。

中野橋通り「東家本店」さまの修繕工事のお話。
本店2階の大きな座敷の床を改修する工事です。
長年多くの人がわんこそばを楽しみ、人の出入りがとても多い座敷、近年徐々に床が斜めになってきたり、畳が柔らかくなってきたりと不具合が出てきていました。
休みも少ないお店の修繕ですので予め計画を立て修繕工事を行ってきました。
そんな工事の様子をお伝えします。
東家本店様の2階座敷はとても広いです。
続き間で36畳の強大な畳部屋。
最大で何人がわんこそばを食べるのでしょうか？
想像できません･･･｡

改修前には事前の調査を行います。
当社は袰岩大工、あとは、畳製作担当の茣蓙九（ござく）さんも一緒に調査です。
畳を上げ、床下地のチェック。
長年の使用で根太も傾き、下地の板もだいぶ弱っていました。

板の寸法や根太の太さを確認し、調査は終了。
工期や工程を茣蓙九さんと打ち合わせし、本店営業のお休みを調整してもらいました。

工事の開始です。
まずは畳を撤去し、下地の野地板をはがして根太が見える状態にします。
この状態で床の傾きを計測し、どこをどの程度修正するのかを大工たちが判断します。

折れていた根太。
アカマツの根太でしたが、節の強い部分で折れていました。
長年の乾燥と使用頻度の高さでこうした不具合が出たんですね~。

古い根太に新しい木材を抱かせて高さを調整。
さらに既存の根太に間にも木材を入れました。
今までより間隔が狭い根太の配置です。

高さを調整しながら床下地の構造用合板を敷いていきます。
今回は、合板を使うことで広い面と間隔の密な根太で床を支える事にしました。

床下地の合板を敷き、間仕切りの敷居を元に戻して下地作業が完了です。
以前に比べて水平もかなり良くなり、床のたわみも無くなりました。
ここまでほぼ1日で作業が完了。

畳を敷くと座敷は一気に雰囲気がよくなりますね。
新畳の担当は茣蓙九さん。
新しい畳の匂いが気持ちいいですね。


長年懸案だった座敷のゆがみも解消です。
気持ちのいい状態でお客様を迎えられますね。
これで大人数でわんこそばを楽しんでいただいても安心です。
これからお盆や修学旅行シーズンも本格化。
ちょうどいい時期に施工ができました。
東家様、今回も工事のご依頼ありがとうございました。