岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2018年 11月 30日
盛岡市本町通りで住宅の建替え工事が行われてきました。
現場は弊社事務所の斜め向かい。 この辺りは昔ながらの町家の名残が残る地域。 間口が狭く、奥行きの長~い土地が多く残っています。 今回もそんな町家時代から続く間口の狭く奥行きの長い特徴的な土地での建替え工事です。 建物を計画する上でまずは間口をどう確保し、どういうアプローチで建て替えを進めて行くのかじっくり計画する事が重要でした。 弊社ではこうした間口の狭い宅地での建替え工事も何度も経験し、実績を蓄積してきました。 今回もそんな経験を生かして工事を進めて来ました。 そして現場では大工たちの仕上げの作業が進み、いよいよ完成です! 完成写真をお伝えします。 外観正面です。 道路側から見えるのはこの部分。 間口2間がギリギリ入る敷地でした。 建物の意匠性を高めつつ、水道メーター、ガスメーター、電気メーター、エアコン室外機を配置。 何とか納まりました。 玄関に防火シャッターを下ろすとこんな感じになります。 防火シャッターを設置する事で何とか各種法的規制をクリアし、この外観を作る事が出来ました。 いろんな法律が複雑に絡み合い、なかなか答えが出なかった日々が懐かしいですね。 隣の駐車場側から見るとこんな感じです。 外壁面から隣地境界までおおよそ15cm。 敷地巾を目いっぱい使って建築しています。 正面軒天井には、簡易ウィンチを付けて重い物を荷揚げ出来るようにも作りました。 この地域に住むためのいろんな知恵も生かした建物です。 建物壁面は金属サイディング張り仕上。 駐車場側に落雪が無い様に配慮して屋根を形成しています。 近隣とのトラブルも考慮した建物がこうした地域での建築の要素の一つになります。 特に屋根形状は大事ですね。 玄関に入るとホールがあります。 大きなガラス戸を挟みすぐにLDKが見えています。 来客も多いのでホールを大きくとっています。 このガラス戸を外すと大きな家具類も室内に入れやすく計画しています。 玄関には収納も作ってあります。 靴類をしっかりと収納できる家具としての機能。 各種宅配便や郵便物へのサインもしやすいカウンターを設けています。 LDKもすっきりシンプルな作りですね。 床板にはナラを使っています。 白い壁と無垢の床材で明るいLDKとなるように計画。 キッチンも白い面材を選び明るくてすっきり仕上がりました。 LDKへの明かりは玄関側から取り入れています。 隣地境界ギリギリの建物なので、建物側面からの採光はほとんど期待できない敷地形状。 よって建物正面側から光が入るように建具はガラス戸として計画しています。 建物奥の個室は奥側からの採光を取り入れています。 床板には岩手県産唐松の床板を使用しています。 建物の巾も限られた敷地なので収納スペースを多くとるために、壁の高い位置にも収納棚を設置。 いろんな工夫で住みやすい建物を計画しています。 2階子世帯側のLDK。 2階は、建物側面側からの採光もかなり得られています。 明るく気持ちのいいキッチンですね。 建物中心部に水回りを集め、寝室とLDK間の音もなるべく伝わらないように配慮して配置しました。 奥行きの長い敷地形状ならではの要素がたくさん詰まった建物です。 完成写真をご紹介してきました。 地元の木を使い、大工の技術を生かした家づくりがいよいよ完成しました。 外観にも内装にもたくさん木を使った住宅が出来ました! 今回の建築地、盛岡市本町通りは盛岡の城下町時代からの商人街だった地域。 今回施工した場所も旧町名は「油町」。 そして町家独特の間口の狭い奥行きの長い敷地形状となります。 そこでの間取りの計画や工事の進め方など、現代の宅地分譲地とは全然違う家づくりとなります。 採光、部屋の配置、住宅設備の配置、各法律の問題など一般地域とは少し違う視点での計画が必要となります。 計画から着工、施工中といくつも難題をクリアして完成した建物です。 ご依頼いただいたお施主様にも感謝です。 そして担当した棟梁、大工、各職人さんもご苦労様でした!
by iwaizawa
| 2018-11-30 05:00
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