岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2019年 02月 02日
盛岡市桜台で住宅の新築工事が進んでいます。
地元の木を使い、大工の技術を生かした小さな建物となります。 構造材だけでなく、外壁や床板などいろんな場所に地元の木をふんだんに取り入れた暮らしやすい住宅を計画しています。 現場での基礎工事と大工たちの構造材の刻みが完了し、いよいよ現地での建て方作業へと工程が進みます。 これまで大工が作ってきた木の構造が現場で組み上がって大きな立体へと変化して行く工程。 大工仕事の中でも一番の見どころでもあります。 そんな建て方作業の様子をご紹介して行きます。 建て方スタートの日はこんな快晴。 時折冷たい風は吹きますが、やはり快晴の日は気分よく作業を進められますね。 柱立ての作業が開始。 建物の四隅の通し柱を立てる事からスタートです。 通し柱は6mの長い杉材です。 立てて倒れないように仮筋交いで押さえながら作業開始です。 立てた柱に桁材を組む作業が進みます。 垂直に立つ柱材には杉、水平方向の桁材は唐松を基本として構成しています。 紙の巻いてある梁材は栗の化粧梁ですね。 すべて地元岩手、盛岡の木を使用しています。 1階部分の建て方作業は手作業で進んで行きます。 田村棟梁と坂本大工、息を合わせて桁を掛けて行きます。 建て方作業もだいぶ進み、縦横とたくさんの木材が組み合わさりました。 ここまで進むと構造もだいぶ落ち着き、桁や梁の上を歩く事も出来ます。 大工たちも高オズ材の上に上がり、さらにつなぎという梁や桁の間を補強する構造材を入れる作業を進めます。 たくさんの横架材が入り、さらに構造が安定してきます。 ここまで来ると無理に揺らそうとしない限り建物が揺れる事は無くなりますね。 構造が組み上がると補強金物の取付作業です。 桁と桁の接合部にボルトを入れてさらに補強して行きます。 この段階では仮締めの状態まで取り付けて終了となります。 1階部分の構造が出来上がりました。 この段階でもかなりの量の木材が入っていますね。 大きな木の箱が出来てきました。 続いては間直しという作業。 柱の垂直、桁は梁の水平、建物の直角をしっかり確認する作業です。 ターンバックルという金具を使って桁と土台を動かし、微調整する作業を進めて行きます。 計測する柱には下げ振りという器具を設置。 道糸の先に先の尖った重りが付いています。 糸の上部と下部の離れを計測すると柱が垂直か判断できます。 重りの先の尖った部分に差し金を当てると柱との離れが分かりますね。 かなり原始的な計測方法ですが、デジタル式の計測器より安定しているのでこのアナログ方式を採用しています。 こうして間直し作業を行い、仮筋交いで建物全体を固定します。 現場での建て方作業の様子をご紹介してきました。 これまで弊社作業場で準備してきた構造材が現場で組み上げられて行く様子は壮観ですね。 1本1本の棒でもある柱や桁と言った構造材が仕口を使い組み合わさる事で大きな立体を形成して行く工程です。 大工たちはこの大きな構造物を木組みの図板一つで作り上げていきます。 そして建物構造を構成する木材はすべて地元の木。 地域で伐採される木材と大工の技術がしっかりと生かされて建物が出来て行きます。 こうした昔ながらの家づくりはだんだん減ってきました。 少しでも長く続けられるように頑張りたいですね。 引き続き建て方作業の様子を紹介して行きますね。
by iwaizawa
| 2019-02-02 05:18
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