岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2019年 05月 16日
この冬に行った珍しい作業の様子です。
母校のラグビー部からスクラムマシンの修理の依頼が来ました。 思い起こせば十数年前にも一度修理しました。 その段階ですでにボロボロだったスクラムマシン・・・・。 当時は腐食の激しい部分を交換し応急処置を施しました。 応急処置から十年以上経過しどんな風になっているのか不安に思いつつ、スクラムマシンを引き取りに・・・。 そんなスポーツの器具の修理の仕事のお話しです。 私の母校「岩手大学」の上田のグラウンドに弊社のトラックがやって来ました。 珍しい風景ですね。 ラグビー場の脇の体育館の横にスクラムマシンが移動されていました。 大工たち4人掛かりでトラックに積み込み、まずは弊社作業場へと搬出です。 トラックに積み込んだスクラムマシン。 予想通りボロボロの状態ですね。 どこを修理出来るのか?不安なまま運ぶ事に・・・。 ベテラン太田大工と相談しながら直す事にしました。 まずは材料です。 弊社に在庫してある栗材を用意。 後輩たちをしっかりと鍛えるために敢えて重い木材を用意。 もちろん腐食にも強いので風雨にさらされる状況にはもってこいの木材ですね。 一部にはヒノキも使用する事にしました。 材料の加工作業を開始。 まずは小さな部材の加工ですね。 この段階で太田大工と相談し、修理ではなく木の構造はすべて新しくすることに。 結局見れば見るほど使える部分が無い事になりました。 スクラムマシンの土台となる長材も加工が進みます。 ホゾを作り、穴を空けて住宅の仕口のようにしっかりと組み合わさるように大工が仕上げて行きます。 この段階でかなりの重量感。 重い方がいいとは分かっていますが、運ぶ事に一抹の不安も。 スクラムマシンの斜めの構造材も加工が進みます。 斜めの角度もボロボロですが見本となるマシンがあるので比較的に容易に加工が出来ました。 既存のマシンを参考に新しい構造材を作る作業が進みます。 使わないと決めた古いスクラムマシン。 でも、金物は厚い鉄板で出来ていて再利用が可能です。 このマシンを解体し、使える鉄の部品を取り出す作業を始めます。 なかなか回らないボルト類・・・。 何とか外し、金物類を外すとこの通り。 スクラムマシンは無残にもバラバラになりました。 でも私が現役の時代から存在したマシンなのですでに30年以上使われてきました。 十分頑張ったマシンには敬意を表しつつ廃棄処分としました。 取り出された金物たち。 今度はこの金物をブラシを掛けて錆を取り再利用。 長年活躍したマシンのDNAはこの金物が新しいマシンへと受け継ぎます。 太田大工による構造部分を組む作業がスタート。 大工が作ると仕口がピタリと納まりきれいですね! 岩手県産の栗材で新しいスクラムマシンが出来て行きます。 太田大工ももちろん初めて作る工作物。 楽しそうに作業を進めていました。 ボロボロのスクラムマシンをグラウンドから搬出し、修理して戻すという仕事。 修理と言うかほぼ新品のマシンに作り直して戻すという事に。 30年以上使われてきたスクラムマシンはよく持ったと思います。 古いマシンのDNAを金物として受けつぎ、新しいマシンを再生するという変わった作業が進んでいきます。 次回は組み上がっていくマシンの様子をお伝えします。 お楽しみに!
by iwaizawa
| 2019-05-16 04:12
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