矢巾 田園の中の家 建て方作業進行中！

矢巾町で進行中の小さな家の新築工事。
今回の建築地は、田園地帯のど真ん中。
建物からの景色のとてもいい場所での建築となります。
建物は小さいけれどとっても個性的な建物になりそうです。
現場での基礎工事と弊社作業場での大工たちの刻みが終わり、いよいよ現地での建て方作業へと工程が進んで来ました。
そんな現場作業の様子を御紹介して行きます。

建て方2日目の作業が進む現場。
出来上がった1階部分の構造の上に2階の構想を組み上げる作業が進んでいきます。
柱を立て、その上に桁や梁を載せる作業が進んでいきます。
建て方2日目もとてもいい天気ですね。

2階と屋根の下地が組み上がった現場の全景です。
見えている構造材はすべて岩手県産木材たち。
地元の木が建物をしっかりと支えている姿です。

1階部分と同様に間直し作業を行い、建物構造を仮筋交いでガッチリと固定していきます。
こうして間直しが終わると屋根下地の作業へと進んでいきます。

屋根下地となる母屋の固定作業。
2階の構造と母屋をかすがいを使って緊結していきます。
台風などの強風でも屋根が飛ぶことの無い様に金物を併用してしっかりと固定していきます。

母屋を端から眺めるとこんな感じです。
屋根勾配なりに並ぶ母屋材が確認できますね。
大工たちは刻みの段階で図板から高さを割り出し、屋根の勾配通りの高さに母屋と束を作っていきます。
現場でこうして組み上がると、大工の刻みの正確さを実感できます。

母屋の固定作業が完了ですね。
向かって右側の空間が吹き抜けになり、登り梁を使った斜めの構造なのが分かりますね。
2階の構造は高さを低く抑えるために構造の組み方から違います。

母屋の固定が完了し、垂木掛けの作業へと工程が進んでいきます。
垂木を手で屋根へと上げながら固定する作業が進みます。
垂木は県産唐松を使用しています。

母屋の上に固定されて行く垂木たちです。
垂木は屋根勾配通りに設置され固定されて行きます。

垂木の上の野地合板の設置が始まりました。
軒先側から野地板となる構造用合板の取付作業がスタートです。
野地板は普段は無垢の板材を使うのですが、今回は斜めの構造となり水平構面の強度確保のために構造用合板を使用しています。

垂木が掛かり野地板敷きが進む現場の全景です。
屋根の形がはっきりと分かるようになり、家の雰囲気が出て来ましたね。

垂木の上の野地合板敷きが進み足場も安定してきました。
野地板に使用している針葉樹合板も県産唐松を使用した県内工場で生産された合板です。
森林県岩手は、いろんな木材・建材を地元の材でまかなう事が出来る稀なところでもありますね。

野地板敷きが終わった屋根周り、今度は破風の設置作業。
破風とは、屋根の外周部に取り付ける板材の事です。
屋根裏空間に強風が入るのを防ぐという意味合いもあり破風板と呼ばれてきました。
破風板の上の方に唐草という小さな角材を取り付けます。
これらはこの後の屋根葺き作業に係る部分の施工となりますね。

屋根下地まで完了した現場の全景です。
ここまで来れば一安心です。
快晴の天候の中、無事に建て方作業が完了ですね。
地元の木材をしっかりと使用した建物構造が無事に出来上がりました。

矢巾の周辺の環境がとてもいい田園地帯の真ん中で新築工事が進んでいます。
今回のような農地での建築には、いろんな手続きが伴います。
建物を建てる前にまずはその手続きに1年程度は時間が掛かります。
その手続きを経てようやく着工となりました。

基礎工事と大工たちの刻みの作業を経て、いよいよ現地での建て方作業が進みます。
地元岩手の木材を使い大工の技術を生かした家づくりが現地で進むことになります。
木材は適材適所、いろんな樹種を使い分けて建物を構成していきます。
そんな木の家づくりが一番わかるのがこの建て方作業ですね。
初夏の快晴の中、順調に建て方作業が進む現場の様子をご紹介してきました！
続きをお楽しみに！