岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2019年 11月 12日
盛岡市仙北にて住宅新築の現場が進行中です。
北上川の川沿いのとても景色のいい敷地に小さくとっても住みやすい住宅を計画しています。 今回の住宅の設計は石巻の「富永明日香建築設計事務所」さんです。 目の前の北上川の風景を建物にどんな風に取り込みつつ、住宅を作って行くのか今から楽しみです。 基礎工事や大工たちの刻みの作業も完了し、いよいよ現地での建て方作業へと工程が進んで来ました。 大工たちが刻んできた構造材たちが現地で基礎の上に建物を形成して行くダイナミックな工程です。 建て方は大工作業でも一番華のある作業ですね。 そんな作業の様子をご紹介して行きます。 建て方作業は順調に進み、2階部分の構造の組み上げ作業が進んでいます。 少しずつですが着実に建物の構造が組み上がって行きます。 2階の建て方作業も大工たちが手作業で進めています。 大きな梁材を4人でタッグを組み所定の位置へと組み上げます。 使用している梁材は岩手県産唐松です。 地元の木が建物の構造をしっかりと支えています。 手作業でゆっくりですが大工たちが着実に構造を組み上げていきます。 この段階でも少しだけ分かりますが一般的な建物とは構造が違っています。 桁の通りも真っ直ぐではなく段差が付いた構造です。 どんな建物になるのか楽しみですね。 2階部分の構造もだいぶ組み上げった来ました。 ここから母屋組みと言う段階です。 今回の建物は、2階の構造がそのまま屋根の構造になるという変わった構造です。 屋根下地にもなる2階の構造が組み上がって行きます。 このように2階の構造が屋根の勾配と同じように斜めに組み上がって行きます。 桁の高さ、梁の高さ、斜めの構造材、なかなか難しい構造ですね。 棟梁の墨付けもかなり難しかったようです。 2階の構造が組み上がると間直しの作業が始まりました。 間直しは、建物の構造の水平垂直を整える作業。 構造を矯正するためのターンバックルという道具を取り付けます。 風防下げ振りという道具で柱の垂直を確かめながら構造の矯正を行っていきます。 デジタルの計測器よりこのアナログな道具の方が大工たちは使いやすいようです。 職人の目が大事になる作業ですね。 屋根の構造に隅木と呼ぶ斜めの屋根下地を設置中です。 屋根の構造を薄く見せるための補強用の構造材ですね。 建物の形状も含めて構造材の配置が決まって行きます。 屋根構造まで出来上がると続いて垂木を掛ける作業です。 屋根構造の上に垂木を載せて釘やビスで固定していきます。 垂木に使用している木も唐松材です。 粘り強く、強度の高い唐松は垂木には最適の樹種です。 垂木が掛かり始めた現場の外観です。 だんだん建物の形が見えて来ました。 屋根形状が建物の外観を左右する大きな要素だという事が分かりますね。 垂木の上の野地板張りの作業が始まりました。 野地板は構造用合板を使用しています。 屋根の平面剛性を高める為に大きな面材でもある構造用合板が使用されます。 この構造用合板も実は素材はすべて岩手県産材。 地元の木を使った合板が使われています。 野地板が張れて来るとより建物らしくなっていきます。 この時期は建物の構造がきれいに見えてとってもいい雰囲気です。 見えている木材はすべて地元の木、大工の技術を生かした家づくりがきれいに見える瞬間ですね。 野地板を張る作業を屋根上で撮影。 大工たちの後ろには大きな川が見えています。 北上川です。 この川の見える雰囲気がこの土地の最高にいいところ。 この眺望を生かした建築となって行きます。 2階の床に立ち、窓の位置から川を眺めてみました。 北上川がとってもきれいに見えます。 遠くには南部藩の土蔵も見えています。 盛岡らしい風景が楽しめる、そんな建物になりそうです。 屋根では野地板張りの作業が完了し、ルーフィングを敷く作業が始まりました。 このルーフィング敷まで終わると少しの雨では雨漏りがしなくなり、現場作業が進みやすくなります。 建て方作業も一段落ですね。 屋根下地の施工が終わるとすぐに建物外周部の構造金物設置を行います。 各柱に端部に薄いステンレス製の金物を設置していきます。 金物設置が終わると外周部に構造用面材を打ち付けて行きます。 構造用面材でもあり、防火仕様の素材でもある面材をぐるっと張る事で外部の仕上げに木を使う事が出来るようになります。 一石二鳥のとても高性能な耐力面材が張られて行きます。 いよいよ現地での建て方作業が始まりました。 これまでは、建物の基礎や構造材の刻みと言う地味な作業でしたが、現地での建て方作業が始まると一気に建物の形が見えて来ます。 建て方作業は、大工仕事の中でも一番華のある工程です。 自分たちの作ってきた構造材が組み上げられて大きな立体と形成して行く工程です。 大工の技術が一番見えて来る工程が始まりました! 特に面材を張るまでは木組みの構造がしっかりと見えていて大好きな光景でもあります。 大工仕事に誇りを持てる瞬間でもありますね。 小さな住宅ですが、川沿いの敷地に合わせた気持ちのいい家が計画されています。 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2019-11-12 04:44
| 現場日記~住宅新築~
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