岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2020年 09月 18日
今回は珍しいご依頼をいただきました。
高低差のある敷地境界を通過するための階段。 木製の階段を設置していたところ、長年の風雨で腐食が進み壊れてしまいました。 再び木製での階段設置をご希望でしたので、大工が伺い作り直しました。 また、駐車場のバリケードも木製で製作する事に。 普段あまり見ない、木製の屋外階段とバリケードの製作風景をご紹介します。 現場に伺うと木製の階段が横たわっていました。 階段の段板2段分が腐食で脱落・・・・。 すでに腐食がかなり進み、危険な階段でした。 設置場所へ階段を掛けて状況を確認。 土留めのL型擁壁の縁に階段の上部が掛かる仕掛けになっています。 今回もこのまま階段を作り直すことになりました。 現在の階段は、2×4材で出来ているので木自体の耐久性があまりありませんので、耐久性の高い木材で作り直します。 まずは弊社作業へ腐食した階段を運びます。 この古い階段を見本に新しい木で階段を作り直すという段取りです。 素材を見つけて来ました。 栗の天板の側の部分ですね。 大きなカウンター天板を作る際に出る側の皮の付いた部分です。 もちろん岩手県産の栗の木です。 栗の木は、腐食にとても強く、屋外の仕様でも2×4材よりもずっと長く持つ事が出来ます。 もちろん費用も抑えるためにこうしたお安い木を選びました。 先ほどの栗材を加工し階段を作ります。 担当は堀口大工です。 側板と段板を作り、はめ込んで階段を作って行きます。 組み上がると塗装を施します。 塗料は防虫防腐の成分を含む屋外用の塗料です。 しっかりと塗料を塗り、乾燥させます。 現地へ運び、設置しました。 見事ピッタリと納まりましたね。 元の階段と同じ状態に復旧しました。 階段上部の引っ掛かり部分もピッタリとはまりました。 L型擁壁のコンクリートの縁に上から載って階段がずれたりしないようにする大事な部分です。 安全性も確認し、設置作業が完了です。 続いては、バリケードの製作です。 コチラは藤澤大工が担当です。 バリケードの端の脚を製作していますね。 素材はコチラです。 ピンクの木肌に赤い節が特徴のヒノキ材です。 ヒノキ材は屋外仕様に適した防虫防腐の成分を含む樹種ですね。 コチラは岩手にはあまり無い樹種なので国産材。 その素材でバリケードの脚を作ります。 ヒノキの角材を挽き割り重さも抑えつつしっかりした脚を作ります。 加工の際には、ヒノキの香りがたくさん匂います。 この匂いに含まれるのが防虫防腐の成分ヒノキチオールですね。 本物の木の素材を使ったバリケードの脚が出来上がりました。 脚が組み上がると、塗装を行います。 もちろん塗装も防虫防腐の成分を含んだ塗料を使います。 なるべく長持ちするように木材も耐久性の高いモノ、塗料も長持ちするモノを使います。 最後に脚に単管を取り付ける金具を設置して製作が完了です。 現地に設置するとこんな感じです。 木で出来たバリケードの脚がいいですね。 バリケードの脚はほとんどが樹脂製の製品です。 なかなか見る事の無い木製の脚です。 今回は少し珍しい依頼でした。 通常は屋外で使うこうしたモノの素材は、鉄・アルミ・樹脂などが多いですね。 でも、木の種類をしっかりと選び、塗料も相応のモノを使う事で耐久性の高い屋外製品の製作が可能だと思います。 循環可能な素材の代表でもある木材。 こうしたいろんなモノに活用が可能です。 もちろんそこには大工の技術と地元の良い木材が大事ですね。 そんな屋外で使うモノの製作の様子でした。
by iwaizawa
| 2020-09-18 05:47
| 現場日記~リフォーム~
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