岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 03月 19日
盛岡市八幡町で進む築100年以上経つ古い町家の改修工事が進行中です。
長年貸家として第3者に賃貸していた建物。 借主の移転に伴い空き家になり、それを機に事務所として使う建物に改修して町家の建物を残そうという計画になりました。 建物が古く、どこまで町家の雰囲気を残せるのか不明な点もありますが、今回も地元の木材を使い大工の技術を生かして改修工事を進めて行きたいと思います。 建物内部の解体を中心に進めてきた作業も次の「造る」という段階に入っています。 建物の構造補強を終え、外周部の仕上げの工程が始まりました。 そんな現場の作業風景をご紹介していきます。 外壁の板張り作業が進むこの時期、この現場の例にもれず雪がたっぷりでした・・・。 今年の冬は寒く雪が多かったので降雪が続く日はもちろん外部作業は中止です。 天候を見ながらの外壁施工が続きます。 下見板張りの施工が進んで行きます。 足場に載った雪が今年の冬を物語りますね。 杉板は、岩手県産材を使用して表面をザラザラのまま塗装して仕上げたモノを使用しています。 杉板の質感を生かした仕上がりとなって行きます。 弊社作業場で下見板に加工して塗装まで行った杉板を現場で寸法に合わせてカットして張って行きます。 現場に合わせて杉板の加工も変えています。 この現場では、外壁の厚みを抑えるために板同士のジョイント部分に溝を掘って合わせています。 この現場の棟梁のアイデアで施工が進んで行きます。 切断した外壁の板の木口にはこうして塗装を施します。 杉板は、見えなくなる裏面もこうした切断面もしっかりと防腐塗装を行います。 無垢の木の外壁は、施工の仕方とこうした防腐処理で長く建物を守ってくれます。 天気の思わしくない日は、室内での作業を進めます。 たくさん並んだ杉の細い長い棒。 斜めにギザギザ模様の線が引いてあります。 何の線でしょうか? 棒に記載した線に合わせて丸鋸を入れる中津大工です。 棒に記した斜めの線に合わせてノコを入れて行くとギザギザの長い棒が出来上がって行きます。 雪の降る日はこうして室内で木の加工などを行って凌いで行きます。 ギザギザの細長い棒がたくさん出来上がってきました。 この棒は、外壁に張っている杉板の段に合わせた目板という部分。 下から重ねて張っている杉板に合わせたギザギザの部分が出来上がってきました。 この棒を塗装して杉板の上から取り付けて行きます。 出来上がったギザギザの棒に防腐の塗装を行います。 先行して張っている外壁の杉板と同じ塗料で塗装して行きます。 大工が室内で木の加工を行っているうちに屋外では除雪作業。 小林作業員がトラックに雪を積み込んで行きます。 重機が入らないこうした街中の現場では、除雪・排雪作業はすべて人力です。 建物裏側の路地部分もすごい雪・・・。 除雪・排雪を行い車両が入ったり、資材を置いたりできるようにします。 とにかくたまった雪を取り除いて仕事を進めて行きます。 積み込んだ雪の山。 この現場だけで1日に3~4台分の雪を排雪。 仕事を進めるためにこうした雪対策を各現場で行いながら冬が過ぎるのを待つしかないですね~。 除雪を行った後は、車両入れての作業を再開です。 現場の正面にはトラックが入り、シャッターの設置作業が始まりました。 現場は準防火地域という防火基準の厳しい地域。 入口には防火シャッターを取り付ける事になります。 シャッターの設置が進みます。 入口の建具の外側に覆うように設置されて行く防火シャッター。 近隣での火事の際にはこのシャッターを閉じることで延焼時間を長くすることが出来ます。 そんな役目のシャッターが設置されて行きます。 シャッターの設置が完了しました。 シャッターを閉めた建物の外観。 この状態だと町家という雰囲気はありませんね~。 この後、このシャッターをうまく利用して外観を形成していく計画です。 建物裏側でも外壁の施工が進んでいます。 表通りから見えない側には、金属サイディングという外壁材を張っています。 防火の基準や建物構造に合わせて外壁材も違う素材を組合わせて施工を進めて行きます。 外周部の施工が進む時期の室内はこんな様子です。 まだまだ室内は完成形が見えてはいませんね。 町家の雰囲気を残した建物の改修工事、まずは外部側での作業が主に進みます。 古い町家の改修工事が進行中です。 建物内部の一般ゴミの片付けから作業が始まった改修工事がいよいよ仕上げの工程へと進んできました。 毎日、建物を壊してゴミを搬出するという工程を延々と繰り返してきましたが、いよいよ次の「造る」工程が進み始め、仕上げの工程も始まっています。 街中の防火の基準が高い地域なので、使う素材や施工方法も工夫して施工が進みます。 町家の雰囲気を残しつつ、求められる防火基準もクリアしながらの施工が進んでいます。 古い町家の雰囲気を残した改修工事がいよいよ後半戦へと突入です。 こうした解体・改修にはベテラン大工の技術と経験が生きて行きますね。 いつ建てられたか分からないほど古い町家。 どんな風に改修されて行くのか楽しみですね。 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2021-03-19 05:02
| 現場日記~リフォーム~
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