岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 06月 26日
遠野にあるオーベルジュ「とおの屋 要」さんが手がけるどぶろく。
そのどぶろくを醸造する工場を新築する工事が始まりました。 世界を見つつ、日々進化を続けるオーナーの作る本物のどぶろくを醸造するための施設を新たに作るプロジェクトです。 思えば「とおの屋 要」の工事を行っていたのは10年前の今頃、まさに東日本大震災直後の時期でした。 今回は震災からちょうど10年の節目、今度はコロナ禍の中でのプロジェクトスタート・・・。 何かの縁ですねと話すオーナーと目標をしっかり見据えての工事開始です! では、施工の様子を少しずつご紹介して行きいますね。 弊社作業場では、この現場の棟梁の藤澤大工が墨付け作業を進めています。 目の前の構造材の山を見つつ、墨付けを進める棟梁。 多くの木材はこのプロジェクトには使用されます。 そして、ほとんどの木材が地元岩手県産木材たちです。 棟梁が墨付けしているのは、梁材に使用する唐松ですね。 唐松は、針葉樹の中でも強度の高い樹種です。 横架材としてその性質を最大限生かしてくれます。 今回の醸造所でも横架材のほとんどがこの唐松材となります。 木材置き場から出してきた特殊な形状と寸法の木材たちです。 醸造所の化粧材として使う計画です。 下のねずみ色の材が赤松材、上の少し新しい材が杉材です。 それぞれの製材時の形状や寸法を見ながら使う位置を棟梁と決めて行きます。 この状態からどんな風に加工されて行くのかが楽しみです! この山の一番上に積まれていた杉の梁材です。 この曲り・・・・すごいですね~。 コチラは秋田の製材所から購入した根曲り杉です。 積雪の多い地域の山の斜面に生えていた杉は、幼木のころから雪に押されて育ち、根元が曲がったまま成長して行きます。 根元だけが曲り、その上は真っ直ぐな杉となった根曲り杉です。 どんな風に使われて行くのかな? まずは先ほどの山から赤松材の加工が始まりました。 ねずみ色だった赤松がきれいな木肌に変わっていますね。 木の表面を削るとこんな風に元々の木の肌が出てきます。 赤松特有の白っぽい木肌がいいですね。 木を削る道具が並んでいます。 グラインダー、電気カンナ、丸鋸などなど、色んな道具を駆使してまずは木の肌を出す作業が進みます。 この赤松は、棟木として使う計画で加工を進めて行きます。 特殊な形状の木材たちが屋外から刻み場である作業場の室内に搬入されてきます。 先ほど紹介したな曲り杉も室内にやって来ました。 沢山の根曲り杉を見るとそれぞれ曲がり方も微妙に違いますね。 根曲り杉も先ほどの赤松材と同様に木の表面を削る作業が始まります。 まずは木の一番外側の皮の部分を電気カンナで大きく削る作業です。 赤松と違い杉材は木の中心は赤く、基礎外側は白っぽい木肌となっていますね。 そのおかげもあり、曲りがよりきれいに見えています。 特徴的な形状の構造材を多く使った大工の墨付け、刻みの作業が本格的に始まりました。 特殊な形状の木材たちは、この現場の為に購入した訳ではなく、何年も前にどこに使うか決めずに購入した木材たちです。 今回のプロジェクトが進み始めて、そういえば昔購入したあの材がいいかも・・・・と思い出して使い始めます。 ある意味行き当たりばったりなのがこうした木材の使い方かもしれませんね。 現場では基礎工事が進んでいます。 地面の掘削が終わり、鉄筋が組まれて行きます。 建物外周のコンクリートの基礎が出来上がりました。 続いては、醸造所の内部の土間の準備が始まります。 重機が建物内部に入り、土を掘削して均して行きます。 建物内部の土間の下地となる砕石が搬入されて行きます。 搬入した砕石は、平らに均してから転圧作業を行って締め固めて行きます。 砕石の締固めが終わるとボード状の断熱材を敷き詰めて行きます。 断熱材の上には、ワイヤーメッシュというマス目上の鉄筋が並べられて行きます。 建物の土間全体に断熱材を敷く作業が進みます。 だんだん建物の基礎が出来上がり、大きさも実感できるようになっていきます。 現場での基礎工事も順調に進んで行きます。 工事開始直後は、現場での基礎工事と弊社作業場での大工の墨付け作業です。 どんな建物が出来て行くのか今から楽しみです。 今回のどぶろく醸造所は、「とおの屋 要」さんの仕事をイメージして計画しました。 室内を見上げると変わった形状の構造材が見えるような建物構造ですね。 昔の造り酒屋のような建物を考えています。 もちろん地元岩手の木材をたくさん使い、大工の技術を生かした建物になります。 いつもすべて任せてくれるオーナーの心意気を感じつつ、出来るだけ本物の素材を使った醸造所を作って行こうと思っています。 さあ、工事が進んで行きます!
by iwaizawa
| 2021-06-26 03:54
| 現場日記~店舗~
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