岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 07月 26日
遠野にあるオーベルジュ「とおの屋 要」さんが手がけるどぶろく。
そのどぶろくを醸造する工場を新築する工事が進んでいます。 世界を見つつ、日々進化を続けるオーナーの作る、本物のどぶろくを醸造するための施設を新たに建築するプロジェクトです。 思えば「とおの屋 要」さんの工事を行っていたのは10年前の今頃、まさに東日本大震災直後の時期でした。 今回は震災からちょうど10年の節目、今度はコロナ禍の中でのプロジェクトスタート・・・。 何かの縁ですねと話すオーナーと目標をしっかり見据えての工事を進めて行きます! では、施工の様子を少しずつご紹介して行きいますね。 弊社作業場で進む大工たちの刻みの作業の様子です。 藤澤棟梁は、杉の根曲り杉の刻みを進めています。 斜めに大きく梁を切断しています。 どんな風に組まれて行くのか、この段階では分かりませんね。 こちらでは赤松の棟木の刻みを進めています。 赤松は、材の外側の辺材部が白く、とってもきれいな木目が特徴的です。 今回はその赤松の丸太の両側面だけを平らに挽いた太鼓梁という形状で使用します。 刻みを終えた赤松の棟木を仮組みしてみます。 継手は台持ち継ぎですね。 大きな丸い形状の構造を継ぐときに多く使う仕口です。 昔の古民家や土蔵で使われているのを踏襲しています。 仮組みにはクレーンを使います。 重い材なので天井クレーンを使って、重い棟木を吊り上げて仮組みを行います。 組んでみて仕口の合わない場所は、刻み直しを行います。 こうして現場で建て方がスムーズに進むように準備をしっかりと行います。 根曲り杉の梁材と棟木の赤松材を養生しています。 最後に見えてくる化粧材としての構造材は、こうして防水対策を行います。 建て方中には雨に当たる事もあるので、なるべく影響を受けないように配慮して建て方作業を進めます。 現場の状況です。 足場を先行して組んであり、建て方作業の準備が出来ています。 今回は、工場棟と冷蔵庫棟の2棟の建物を建てる計画。 先行して冷蔵庫棟の建て方を進めていきます。 冷蔵庫棟の建て方作業が始まりました。 プレハブ冷蔵庫が入るだけの小さな建物になります。 すぐに構造が組まれて行きます。 屋根の垂木掛けの作業。 工場棟と同様に柱には杉、桁梁には唐松、土台にはヒノキを使用しています。 屋根には野地板が敷かれています。 野地板には唐松を使っていますね。 とてもいい天気の中、冷蔵庫等の建て方が進みます。 建物の全景が見えてきました。 片流れの小さな建物が道路沿いに出来上がって行きます。 小さな冷蔵庫棟もしっかりと地元岩手県産木材で構造を作ります。 建物外周には、不燃耐力面材のMOISSを張っています。 耐力壁としての機能と防火構造の機能の両方を利用して、木の外壁の使用を可能にします。 とっても大事な素材ですね。 室内側の壁の一部には断熱材を入れています。 こちらは防火構造としての不燃材料として機能します。 断熱材の上から石膏ボードを張ります。 コチラも防火構造としての機能の為の施工ですね。 隣地境界から一定の範囲はこうして防火構造としての施工を進めます。 冷蔵庫棟の構造体がほぼ完成です。 続いては工場棟の建て方準備を進めます。 搬入されてきたのは、塗装を終えた外壁用の杉板。 クレーン付きのトラックで運び入れて、敷地奥に積み上げておきます。 続いては、野縁や間柱などの羽柄材。 宮古の豊田木材さんからの搬入です。 建て方時に一気に作業を進められるように、下地材も一気に搬入しておきます。 工場棟の構造材も搬入を進めます。 弊社のクレーン付きトラックで次々に運び入れます。 積み下ろししやすい様に構造材の種類ごとにバンドで固定し、クレーンで下ろしていきます。 防水紙で養生した根曲り杉や棟木も搬入されてきました。 曲ったり、材が丸みを帯びている材たちは、積み下ろしも慎重に行います。 専用の吊具を作り、バランスよく吊り上げて材を1本1本積んで行きます。 工場棟の基礎では、土台敷きの作業が進みます。 土台には、ヒノキを使用しています。 土台敷きの作業を行うと、ヒノキのいい香りが現場に広がります。 土台を敷いて、いよいよ建て方作業へと工程が進んで行きます。 弊社作業場での大工たちの刻みの作業も順調に進み、いよいよ建て方作業へと工程が進んで行きます。 先行して建て方作業を行った冷蔵庫棟も無事に建ちあがり、いよいよ工場棟の建て方作業の準備も進みます。 今回のどぶろく醸造所は、「とおの屋 要」さんの食の仕事をイメージして計画しました。 醸造所の室内を見上げると変わった形状の構造材が見えるような建物構造ですね。 昔の造り酒屋のような建物を考えています。 もちろん地元岩手の木材をたくさん使い、大工の技術を生かした建物になります。 いつもすべて任せてくれるオーナーの心意気を感じつつ、出来るだけ本物の素材を使った醸造所を作っていこうと思っています。 さあ、工事が進んで行きます! 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2021-07-26 04:57
| 現場日記~店舗~
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