岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 08月 07日
遠野にあるオーベルジュ「とおの屋 要」さんが手がけるどぶろく。
そのどぶろくを醸造する工場を新築する工事が進んでいます。 世界を見つつ、日々進化を続けるオーナーの作る、本物のどぶろくを醸造するための施設を新たに建築するプロジェクトです。 思えば「とおの屋 要」さんの工事を行っていたのは10年前の今頃、まさに東日本大震災直後の時期でした。 今回は震災からちょうど10年の節目、今度はコロナ禍の中でのプロジェクトスタート・・・。 何かの縁ですねと話すオーナーと目標をしっかり見据えての工事を進めて行きます! 弊社作業場での刻みが終わり、現地での建て方作業が進行中です! いよいよ棟木が設置されました。 もうすぐ上棟します! 建て方作業が進む現場の様子です。 いよいよ屋根の頭頂部に棟木が載りました。 長い棟木は、2本の太鼓梁が継ぎ手でつながっています。 継手は台持ち継ぎという継ぎ方で接合されています。 まわりの母屋材に比べて白い木肌ですね。 素材は赤松ですね。 もちろん岩手県産材です。 棟木の上には、母屋の角材が載りました。 赤っぽい木肌が唐松ですね。 同じ松という括りではありますが、赤松と唐松は全然違う雰囲気ですね。 太く長い赤松の棟木は、木の上下が丸みを帯びた形状です。 そのままだと垂木を掛けにくい事と断熱材の厚さを確保するためにこうした施工方法をとりました。 母屋が掛かり棟木も掛ると垂木の取付に進みます。 垂木は屋根の勾配なりに斜めに設置される木材ですね。 垂木の設置が少しずつ進んで行きます。 垂木も母屋と同様の唐松材を使用しています。 垂木が掛かり始めると建物の外観がだんだん見えてきます。 屋根の形が見えてくると建物らしくなりますね。 建物全体の構造材が組み上がり、建物のボリューム感も出てきます。 大きな梁材が連続して並び、醸造所という雰囲気もだんだん見えてきます。 建物中心部にある赤松の太鼓梁とそれに載る唐松の集成梁、根曲り杉の梁が見事に接合されました。 真上から見るとこんな感じ。 四角い木栓が接合部を通っているのがわかります。 まわりには補強のボルト類も施工しています。 現在の金物と昔ながらの木の継手が同居しています。 根曲り杉の梁材も見事に配置されました。 この曲りは北国の厳しい環境で育った杉の証でもありますね。 この醸造所をしっかりと支えていく事でしょう! 組み上がった建物構造が見事ですね。 何本も並ぶ根曲り杉、とてもいい雰囲気です! 現地での大工たちによる建て方作業が順調に進んでいます! 今回のどぶろく醸造所は、「とおの屋 要」さんの食の仕事をイメージして計画しました。 棟梁と私とでいろんな条件をクリアしながら考えた建物構造。 醸造所の室内を見上げると変わった形状の構造材が見えるような建物構造ですね。 特に作業スペースの根曲り杉はこの建物の一番の見どころでもありますね。 根曲り杉を仕入れる際には、どう使うかなかなかイメージが湧きませんでした。 このどぶろく醸造所の計画を見た際にすぐにイメージに組み込まれました! そんな構造がいよいよ現地で立ち上がってきました。 もちろん地元岩手の木材をたくさん使い、大工の技術を生かした建物になります。 いつもすべて任せてくれるオーナーの心意気を感じつつ、出来るだけ本物の素材を使った醸造所を作っていこうと思っています。 さあ、建て方作業が進んで行きます! 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2021-08-07 04:14
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