花巻 古民家改修工事 進行中です。

花巻市で進む古民家の大規模な改修工事の現場。
築年数は正確には分からないほど古く、何度か大規模な改修をしながら住み続けてきた古民家。
今回は、その建物の構造をなるべく生かしつつ住みやすい現代の住宅へと改修する工事を行います。
建物の当初あった茅葺はすでに無く、古いトタン屋根も今回の改修に合わせて架け替える計画。
どんな改修工事になるのか楽しみな現場です。
現場では、屋根の掛け替えが完了し、内部の骨組みを直す作業が始まっています。
それでは現場の様子を紹介していきます。

屋根の掛け替えが完了して、建物内部外部の改修作業が進む現場。
外観もこの時期一気に変化します。
南面の日当たりのいい縁側の部分も改修作業が進みます。
日に日に見た目が変化する縁側部分を注目です。

縁側の木戸が外されて壁の下地が出来上がって行きます。
縁側上部の構造部分も改修して、古い縁側がLDKの一部として改修されて行きます。
この下地作りも何度も改修工事を経験した大工が工夫を凝らして作っています。

断熱サッシが設置されて壁が出来上がってきました。
見えている白い壁は、防水透湿シートですね。
ここまで下地が出来上がると天候に左右されずに室内作業が進められます。
一気に外観が変化してきました。

新しい窓は、LDKの配置に合わせて少し高い位置に設置して、掃き出しではなく窓として計画しています。
明るさを確保できるように大きな窓です。
断熱性能の高い、樹脂サッシを採用しました。

建物北側も南側同様に防水透湿シートが張られています。
建物外周はこのようにすべて下地を作り直して改修を進めます。
夏暑く冬寒い古民家の温熱環境を少しでも改善出来るように改修が進みます。

外周部の下地が出来上がると屋根との取り合い、軒天井の下地作業が進みます。
袰岩棟梁と坂本大工がタッグを組み、屋根の裏側の下地作りの作業を進めます。
古い構造を一部残しながら、新しい下地を作る作業が進みます。

軒天井材が張られました。
茅葺屋根を支えてきた鼻桁も構造の一部が見えるようになっています。
無塗装の軒天井材を張り、この後外壁と同じように吹付塗装を行います。

LDKの室内側はこんな感じに進んでいます。
大きな掃き出し窓は東面に設置し、LDKからきれいな庭を望めるように改修を進めています。
これまでの生活で不便を感じてきた部分、もっとこうしたいという要望をなるべく叶えるように改修作業が進んで行きます。

水回りから寝室に掛けての室内空間。
新しい木材で間仕切りがどんどんできて行きます。
使う素材はすべて岩手県産の木材たちです。
古民家ならではの雰囲気を生かしつつ、変えるべきところは思い切って改修を進めていますね。

断熱材も入荷してきました。
最新の高性能グラスウール断熱材で建物を覆うように施工が進みます。
これまでは、冬に寒すぎて一部屋に籠る生活でしたが、広い空間に薪ストーブを置いて暮らせるように改修が進みます。

こちらは今回の改修で外した和室まわりの梁材たちです。
全てケヤキの無垢材たちですね。
この後、上り框や和室の床の間の材料に再利用する計画です。
本物の素材は、こうして何度も再利用できますね。

室内の改修作業が一気に進む現場です。
建物全体の1/3ほどが改修されているのが分かりますね。
いよいよ工事も佳境に入ってきました。
ここからは少しずつ仕上げの工程も始まります。
完成が楽しみです！

古民家の改修工事、壊す作業から作る作業へと工程が進んでいる現場です。
屋根の掛け替えと床下地も出来上がり、各所で構造部分の改修の施工が進んでいます。
こうした改修工事には、経験豊富な大工たちの存在が大事ですね。
棟梁を中心に大工たちがいい顔で仕事を進めています。
そして使う素材はもちろん地元岩手の木材たちです。
昔の大工の技を見つつ、現代の住みやすい住居への改修工事、大工たちもやりがいがありますね。
そんな古民家の改修工事が進む現場の様子を紹介しました。
続きをお楽しみに！