岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 11月 10日
盛岡市中心部の本町通り、弊社もこの古い町で大工を営んでいます。
江戸時代からの古い町で間口狭く奥行の長い敷地が多く存在しています。 今回の改修工事もそんな古くからの街にある建物。 盛岡市内にもだいぶ減ってきた町家の改修工事となります。 現代の生活には合わなくなり、解体しての建替えも検討したのですが、お施主様の先祖から受け継いだ建物を残したいとの思いもあり、改修工事を行う事になりました。 昔の町家のいい部分は残し、現代に生活に合わない箇所は思い切って改修する計画を立てました。 そんな町家の改修工事が進み始めています。 まず手を掛けるのが、道路に面した2階の寝室部分です。 天井を剥がして古い建物構造を表しました。 高さを計測して、お施主様の要望に近づけるように改修計画を手直し、大工と施工の準備を進めます。 1階の常居から奥の座敷はすべて荷物を搬出しました。 がらんとなった町家の続き間です。 江戸から続いてきた町家の間取りがよ~く分かる状態ですね。 そして常居の吹抜け天井。 ここも生活してきたモノが無くなりすっきりしています。 この雰囲気を残しつつ、現代の生活になるべく合うように改修する計画です。 何処を残し、何処を改修し、何処まで仕上げるのか、難しい選択もこの後何度もやって来そうですね。 改修作業が再開です。 改修計画を立てた寝室部分の古い壁の撤去作業を開始です。 少し前に改修した際に作ったと思われる現代の壁を剥がすと古い土壁が現れてきます。 柱などの構造部分も見えてきて、この古い構造を生かして改修工事を進めて行きます。 改修工事に使う木材を搬入しました。 使うのは、岩手を代表する針葉樹「赤松」です。 盛岡市川目の坂東木材さんがストックしていた赤松の原木を使って必要な寸法の木材に製材してもらいました。 この赤松を使って改修工事を進めて行きます。 現れた古い柱に赤松の梁材を設置して行きます。 古い木材と新し木材、全然色が違いますね。 木はこうして年数を経過しながら変化していく有機的な素材でもあります。 この新しい赤松も何十年も経つと同じような色合いに変化していくと思います。 2階寝室の改修作業を進める鈴木棟梁。 古い建物は、床の水平や柱の垂直がバラバラでなかなか難しいようです。 悩みつつ古い建物構造に新しい構造を作る作業を進めて行きます。 赤松を使った新しい構造が出来てきました。 梁を掛けて仕口を掘り込み、次の構造材をはめ込む作業を進めて行きます。 現場は木を加工するいい匂いが漂います。 昔ながらの大工仕事の雰囲気が伝わってきます。 新しい構造が見えて来ました。 寝室の天井裏空間を使ったロフト部分の施工になります。 真新しい赤松の匂いが残り、新しい空間が出来上がって行く大工仕事が見えて来ました。 赤松材も白くとってもきれいですね。 岩手県ならではの素材を使った町家の改修工事が一気に進んできました。 現場の外では、トラックがやって来て足場を掛ける作業を開始です。 今回の改修では屋根まわりの改修作業、外壁の改修作業も同時に進めて行くので、建物にはグルっと足場を必要とします。 狭い町家の敷地に合わせた足場を設置してもらいます。 道路もギリギリ、隣家の敷地もギリギリ、施工スペースもギリギリ・・・。 全てギリギリの施工ですが、足場職人さんも丁寧に施工していただきました。 おかげで無事に足場も設置完了です。 室内では鈴木棟梁が床下地の施工へと工程を進めていました。 床の施工は、かなり大変な作業になる予感です。 古い建物特有の床の不陸がすごく、何処を基準に床を作るのかとっても迷います。 鈴木棟梁と私とで基準を決めて施工を進めて行きます。 床下地の根太を敷く作業が進んで行きます。 根太は、その場所の高さに合わせてカットしています。 さらにパッキン材を作って微調整を行い、なるべく床が水平になるように根太を掛けて行きます。 レーザーレベルや水糸を駆使して何とか作業が進んで行きます。 寝室全体はこんな感じで作業が進行中。 新しいロフトの構造がきれいに見え、床では新しい床の下地作りが進みます。 古い建物のいい部分を残しつつ、直す所はしっかりと直す、常に選択しながらの改修工事となって行きます。 やはりこうした現場での施工は、これまでの経験や技術が大事になりますね。 鈴木大工の経験と技術で町家の改修工事が進んで行きます。 新しい根太の間には断熱材を入れてから床下地の合板を敷きます。 改修工事を進める部分は、こうして断熱改修も同時に行っていきます。 冬に寒い町家の住みにくい部分を解消するのも今回の改修工事の目的です。 新しい天井構造と床下地が出来上がった寝室の内部です。 新しい部屋の雰囲気も見えて来ました。 ここからは窓の改修やクローゼットの改修などを進めて行く計画です。 盛岡市本町通りで進む町家の改修工事。 古い建物は、現状把握が非常に難しいので、おおよその計画を立て、実際に現地を解体し計測、その後打ち合わせして施工内容を確定して行きます。 古い町家のいいところはそのままに、現代の生活とはかけ離れた部分は思い切った改修工事を進めて行きます。 そんな現場での選択の多い改修工事には、経験豊富な大工の存在が欠かせませんね。 いろんな現場を経験してきた大工の勘と古い建物構造を改修する技術があっての仕事になります。 そんな町家の改修工事が進んで行きます。
by iwaizawa
| 2021-11-10 05:03
| 現場日記~リフォーム~
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