岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 11月 12日
遠野にあるオーベルジュ「とおの屋 要」さんが手がけるどぶろく。
そのどぶろくを醸造する工場の建物を新築する工事が完成しました。 世界を見つつ、日々進化を続けるオーナーの作る、本物のどぶろくを醸造するための施設を新たに建築するプロジェクトですね。 建物完成後は、建物周りの大きな庇を設置する工事を進めてきました。 庇が完成すると、店主「要太郎」さんに呼ばれ、次の施工をお願いされました。 「男柱」と「はね棒」と「しぼり槽」を設置してほしいと・・・・!? 何の事か分からないので、まずは調べる事からスタートですね。 次は、醸造所の大事な酒の製造に関わる設備の設置工事へと工程が進みます。 そんな作業の様子を紹介していきます。 建物周りの大きな庇の設置工事が完了しました。 コチラは冷凍庫棟周りの庇、酒造りの資材や農機具を格納する目的の庇になります。 大工がしっかりと作った木造の庇、建物の雰囲気に合わせて設置を進めてきました。 まずは、建物本体とこの庇の設置工事が完了ですね。 工事が終わる頃手渡された資料。 どうやらお酒を発酵させた後に搾る作業の道具のようですね。 店主「要太郎」さん、この酒を搾る古式の設備を導入したいようです。 この資料を見てようやく「搾り」の全容が見えて来ました。 こちらが「しぼり槽」の資料。 木で箱を組み立てて、そこに酒の原料を入れて上から圧力を掛けて酒を搾る設備のようです。 掛かる圧力が強く、船とも呼ぶこの箱は、とても頑丈で重いようです。 だんだん設備の内容が理解できてきました。 建物本体施工中の終盤に木桶と一緒に現場にやってきたこの箱・・・。 酒を搾るための「しぼり槽」だったのですね。 今度はこの船を設置し、酒を搾るための柱や棒の設置を計画して行きます。 店主「要太郎」さんの無茶振りに何とか応えられるように思案して行きます。 ネットで検索するとこんな画像を発見。 どこかの酒造り資料館の写真ですね。 酒を搾る作業を再現しています。 この写真で「はね棒」と重しの石の雰囲気がつかめました。 こちらの写真は、しぼり槽と男柱、はね棒の配置がよ~く分かります。 全ての設備の配置を理解し、これを新築した醸造所のどこに配置する?という疑問が・・・。 何となく薄っすら理解した状態で、まずは素材の選定に入りました。 弊社作業場の木材置き場の一角・・・。 古民家の屋根の合掌の骨組みが山になっています。 さっき写真で見た「はね棒」の形にそっくりな形状の木が山のようにありました! この中から太さ・長さの合いそうなモノを選びます。 取り出してきたのがこちらの古材です。 程よい太さ、長さも十分ですね。 この「はね棒」が差さる男柱も探す必要があります。 弊社の作業場にあるかな~? まずは、「はね棒」に使う予定の古材の合掌材を水洗い。 真っ黒なススが落ちて経年変化した木肌の赤松の木が見えて来ました。 いい感じにねじれた赤松の古材、後は店主「要太郎」さんのチェックを待ちます。 男柱の候補を発見です! 昔岩手町にあった酒蔵に使っていたとされる大黒柱です。 弊社作業場に10年以上保管していたこの太い柱を男柱の候補とすることにしました。 先ほどの「はね棒」が差さってもびくともしない太さの男柱になってくれそうです。 弊社作業場に店主「要太郎」さんにお越しいただき、各設備に使う候補の素材を確認いただきます。 弊社の藤澤棟梁と設備の設置場所、加工の方法などを入念に打合せです。 素材と設置場所が決まるといよいよ施工へと進む事になります。 店主「要太郎」さん、「はね棒」も実際に持ち上げてチェックです。 見た目、触った時の質感、出来上がった時の雰囲気を想像してもらいました。 歴史のある素材を使って新しい醸造所の設備を作って行こうという要太郎さんの考えを汲んで施工を進める事にしました。 重い「はね棒」を吊り上げるウィンチの役目は、この木製の滑車にする事に。 折角ここまでこだわって古い木を使って設備を作るので、吊り上げ装置も昔のモノを使う事にしました。 弊社の作業場、いろんな素材が眠っている事にも驚きました。 男柱・はね棒、その他にも槽を解体した板材なども用意。 醸造所の酒搾りだけでなく、店舗の改修も計画する事になりました。 いろんな素材が出そろい、いよいよ藤澤棟梁が施工を開始です! このどぶろく醸造所は、「とおの屋 要」さんの食の仕事をイメージして計画しました。 独特の建物構造を生かした醸造所の仕上げと木で構成する外観がいい雰囲気を作りだしました。 そして、次はその酒造りの工程を昔のやり方で行うための設備の設置工事を進めて行きます。 弊社の作業場には、いろんな素材が眠ってて驚きでした。 古い素材を使い、昔ながらの方法で酒を造ろうという店主「要太郎」さんの意気込みを再現するお手伝いを進めて行きます。 現代の酒造りではほとんど見る事の無くなった手作業での酒の搾りを行う為の設備を木で作る計画です。 オーナーの頭の中で描いていた次のプロジェクト、ここから弊社の大工と一緒に現実に仕上げて行く予定です。 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2021-11-12 05:07
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