緑と暮らす家 上棟式を執り行いました。

盛岡市内で進行中の住宅新築プロジェクト「緑と暮らす家」。
オオツカヨウ建築設計さんと弊社の大工の施工で進む住宅新築となります。
お施主様がこれまで住んできた建物を解体し、建て替える工事内容となります。
敷地内には、お施主様がこれまで時間をかけ作りあげてきた素敵な庭があります。
木々や花々がさりげなく配置され、仰々しさのない、植物が生き生きとしている素敵な庭。
この庭を残し、今までのように緑を愛でる暮らしをしていただくような住宅を大塚設計士が計画しています。
現地で始まった建て方作業も無事に終わり、建物の骨格が立ち上がりました！
大開口の木製サッシの取付が完了し、現場では上棟式が執り行われました。

吹抜け2階から見下ろした風景です。
庭に面する大開口の木製サッシが存在感抜群ですね。
窓の外はまだブルーシートのままですが、庭が見える雰囲気は伝わってきます。

私は上棟式の準備を開始です。
まずは棟札の用意です。
杉の板で製作しておいた札に神様の名前を記して行きます。

「八意思兼命」ヤココロオモイカネノミコト
「彦狭知命」ヒコサシリノミコト
「手置帆負命」タオキホオイノミコト
三人の神様の名前を記した棟札となります。
それぞれが大工や建物を守ってくれる神様ですね。
神様に工事の安全やお家の益々の発展を祈る建築の儀式となります。

紙垂の製作。
半紙を使って作成します。
普段作る事の無い神事のモノは、その都度教本を見ないと分かりません･･･（汗）

なんだか子供の折り紙を手伝っているようですね（笑）
何度も紙を折り、切れ目を入れて、折り曲げて行くと紙垂（シデ）が出来上がります。
毎回、おぼつかない手つきで製作しています。

棟札に出来上がった紙垂を付けるとこんな感じに仕上ります。
さらに麻縄を用意して紙垂を固定します。
なんで麻の縄を使うのかよくは分かりません･･･｡
昔から伝わる伝統には必ず意味がありますね。
あとで調べよっと。

吹抜けの中心に祭壇を設けて上棟式を開催です。
神様にお越しいただき、これまでの工事の安全、この先の工事の安全を祈願。
そして、このお家の益々の発展を祈願して上棟式を執り行いました。
遥か昔から続く、大工の神事「上棟式」が無事に終わりました。
いつ執り行っても身の引き締まる思いがします。
工事を再開です！

木製の玄関ドアも設置が完了です。
これで現場の用心もぐんとアップです。
見た目も性能もとっても優れた無垢の木を面材に使った玄関ドアですね。

樹脂サッシも入荷してきました。
今年は、この樹脂サッシも生産がうまく進まずに納期が遅れました。
いろんな資材の納期が掛かるご時世です。
まずは一安心です。

建物外周の付加断熱の施工も進みます。
建物を囲うように張ってある構造用面材の外側に木で下地を付加して行きます。
この木と木の間に断熱材を入れる事で付加断熱が出来上がって行きます。
まずはその下地作りの工程が進みます。

順調に進む住宅新築のプロジェクト「緑と暮らす家」。
今回もオオツカ設計士のデザインした建物を弊社の大工が作るプロジェクトになります。
地元の木をふんだんに使い、高性能にデザインされた建物が立ち上がっていく事になります。
大型の木製サッシの設置が終わった段階で現場で上棟式を執り行いました。
工事の安全とお家の発展を祈願する大事な神事ですね。
神事を終えて工事を再開、建物外周部の下地作業が進んで行きます。

建築家がデザインした建物を地元の木を使って大工の技術を生かして作るプロジェクトがどんどん進んで行きます。
ここからは建物の性能に関わる下地作りの工程が進みます。
続きをお楽しみに！