岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 12月 03日
盛岡市中心部の本町通り、弊社もこの古い町で大工を営んでいます。
江戸時代からの古い町で間口狭く奥行の長い敷地が多く存在しています。 今回の改修工事もそんな古くからの街にある建物。 盛岡市内にもだいぶ減ってきた町家の改修工事となります。 現代の生活には合わなくなり、解体しての建替えも検討したのですが、お施主様の先祖から受け継いだ建物を残したいとの思いもあり、改修工事を行う事になりました。 昔の町家のいい部分は残し、現代に生活に合わない箇所は思い切って改修する計画を立てました。 そんな町家の改修工事が進んでいます。 最初に進めてきた2階の寝室部分は、仕上げの工程へと進んできました。 クロス張りが完了して床に敷いていた養生が外されました。 無垢の唐松の床板が見えて、一気に出来上がってきた感じですね。 ここから最後の仕上げの塗装へと工程が進みます。 床の塗装作業が進みます。 弊社の小林作業員が塗装しているのは、蜜蝋ワックスです。 無垢の床板にワックスを塗り、すぐにウェスで拭き取っていきます。 木の表面が濡れた様な感じに仕上っていきます。 クローゼット内の棚でも塗装作業。 コチラは、オイルで仕上げて行きます。 コチラもワックスと同様に塗ってからすぐ乾燥する前に拭き取っていきます。 塗装が完了するとこんな仕上がりです。 収納力抜群のクローゼットが出来上がりました。 木の香りで気持ちのいいクローゼットに仕上がりました。 塗装が完了した寝室の全景です。 見た目もとてもいい雰囲気です。 そして窓が断熱性の高い樹脂サッシに変わり、床・壁・天井にも断熱材が仕込まれています。 最新の新築住宅とまでは行きませんが、改修前より格段に断熱性能が向上しています。 新たに小屋裏空間を利用したロフトを設置。 大人は屈まないと通れない作りですが、子供の遊び場や収納としてはしっかりと使えそうです。 何より、長い年月この建物を支えてきた古い木材がインテリアのように配置されているのが良いですね。 寝室の施工が終わり、鈴木棟梁と建物外周の施工の準備です。 葺き替える計画の屋根瓦もチェックです。 何枚かわれている瓦も出てきています。 そろそろ寿命の瓦は、今回の改修に合わせてすべて葺き替えます。 建物外周の下見張りの外壁。 ここの外壁は新築当初からの板材のようですね。 経年変化でねずみ色になっている板ですが、ここもすでに耐用年数を超えた感じがありますね。 桟木が浮いて板の接合部が見えています。 板がねずみ色に変化すること自体は問題ないのですが、木々などの金物が完全に劣化してこんな状態になっています。 この外壁材も今回の改修に合わせて張り替えて行きます。 改修を行い外壁面での作業が始まりました。 既存の土壁をそのままに耐力面材を張り、その上に断熱用の下地を作ります。 こうして建物の耐震性を高めつつ、断熱性能の向上も図ります。 断熱下地の桟木の間にグラスウールボードをはめ込みます。 現代の住宅の付加断熱の施工方法で進めていきます。 確実に断熱性能が向上して行きます。 足場を組んだ常居の吹抜け空間。 屋根に近い高い場所でも作業できるように足場板を流して準備を進めます。 この高い位置の漆喰壁も今回の改修に合わせて塗り替える計画です。 漆喰壁の準備が始まりました。 古い漆喰壁は、すっかりベージュ色に変色しています。 そのまま漆喰を塗る訳にはいかず、まずは下地の処理材で表面をしっかりと整えていきます。 このようにローラーを使って下地処理材を塗布して行きます。 変色もかなり大きいのでこの作業を最大3回繰り返して行きます。 既存の漆喰壁の処理をしっかりと行う事で新しい漆喰の仕上がりが良くなります。 鈴木棟梁は、次の施工場所の台所に取りかかります。 まずは台所内のモノを全てだし、棚の撤去を進めています。 ここは何度も増築と改修を繰り返した場所、施工も難航が予想されます。 山のようなゴミを搬出ですね。 こうしてモノを無くし、棚などの造作物を撤去してから新しいキッチンへと改修を進めて行きます。 盛岡市本町通りで進む町家の改修工事。 古い建物は、現状把握が非常に難しいので、おおよその計画を立て、実際に現地を解体し計測、その後打ち合わせして施工内容を確定して行きます。 古い町家のいいところはそのままに、現代の生活とはかけ離れた部分は思い切った改修工事を進めて行きます。 そんな現場での選択の多い改修工事には、経験豊富な大工の存在が欠かせませんね。 いろんな現場を経験してきた大工の勘と古い建物構造を改修する技術があっての仕事になります。 そんな町家の改修工事が進んで行きます。
by iwaizawa
| 2021-12-03 05:42
| 現場日記~リフォーム~
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