岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 12月 06日
遠野にあるオーベルジュ「とおの屋 要」さんが手がけるどぶろく。
そのどぶろくを醸造する工場の建物を新築する工事が完成しました。 世界を見つつ、日々進化を続けるオーナーの作る、本物のどぶろくを醸造するための施設を新たに建築するプロジェクトですね。 建物完成後は、建物周りの大きな庇を設置する工事を進めてきました。 庇が完成すると、店主「要太郎」さんに呼ばれ、次の施工をお願いされました。 醸造所内に設置するのは、発酵を終えたお酒を搾る設備。 しかも現代にはほとんど残っていない古式の搾り方法・・・・。 「男柱」と「はね棒」と「しぼり槽」と言う聞いた事の無いモノを使っての設備となります。 ネット検索と古い資料を元に打ち合わせを進めながらの設備工事が進行中です。 そんな作業の様子を紹介していきます。 醸造所内での「男柱」設置が完了。 奥に真っすぐそびえる柱が見えています。 昔、酒蔵で使われていた大黒柱が酒造りの男柱として復活しました。 本物の素材はこうして何度も繰り返し使われて行きます。 大黒柱の真ん中に空く穴。 穴から見る醸造所内はこんな景色。 この穴は、昔土蔵の床を支えていた大梁を差し込んでいた穴ですね。 今度は、酒を搾る為の「はね棒」という木が差さる事になります。 次代を超えて建物を支える用途から酒造りへと変貌を遂げる杉の大黒柱。 良いですね~。 醸造所のスタッフの方々ではね棒の格納方法を検討いただきました。 酒を搾るのは、一時的な仕事。 普段は「はね棒」と「しぼり槽」は別の場所に格納しておき、いざ使うときにすぐに準備できるように格納方法をしっかりと検討します。 弊社で用意した金物はコチラです。 古く錆びた鉄の金具、何の金具かな~? コチラは土蔵の壁に差してモルタル壁を固定するための金具ですね。 土壁の土蔵にモルタル壁を固定するために土壁を通ってその奥の柱に差した金具ですね。 もう一つがこちらの金物。 コチラは土蔵の土扉の丁番です。 物凄い大きさの丁番・・・・。 物凄い重さの土の扉を吊っていた金具ですね。 どうやって使うのかな~? まずは、土壁にモルタルを固定するための金具はコチラに設置。 はね棒を吊り上げるための滑車の縄をここに掛ける想定です。 金物を上下に間隔を空けて取り付けて、ここに縄を巻き付けて固定します。 古い金物だととっても雰囲気が良いですね。 はね棒を固定するのは、土の扉の丁番たち。 丁番金物を取ろ付けて実際にはね棒を乗せてみました。 さすが大きな金物、はね棒がしっかりと載りました。 要太郎さんとスタッフの方々で再度検討。 これならば人数が少なくても搾りの作業を行い、はね棒の片付けや槽の移動もできそうです。 あとは滑車の固定を進めれば搾りの作業を行えそうですね。 滑車の設置準備も進めています。 古い木の滑車で使う縄の準備ですね。 盛岡市内の縄屋さんでロープの太さを選定しました。 おおよその太さが確認出来て、後は滑車の位置などを決めて長さを測定ですね。 古式の酒搾りが完成間近になりました! 酒搾りの準備が進む間、酒造りは順調に進んでいました。 冷蔵庫内の木桶、この中で酒造りが進んでいます。 少しだけ見学させていただきました。 木桶の中はこんな感じ。 お米が発酵してお酒が出来上がっていますね。 あとは、搾りの作業を行うとお酒が出来上がるそうです。 こちらでは次の仕込みの準備も進みます。 今年収穫した新米の仕込み準備が進んでいました。 出来上がったばかりの醸造所内では、酒造りが各所で進んでいます。 もう一か所の冷蔵庫では、ホーロータンクでの仕込み中。 コチラは現在発酵作業が進んでいる途中のようです。 タンクを除くと・・・・。 泡がプクプク出ていました。 お酒の香りが漂っていました。 醸造所の建物本体が完成し、次はその酒造りの工程を昔のやり方で行うための設備の設置工事が進んでいます。 男柱・しぼり槽・はね棒、初めて聞く道具の名前を調べる事から始まったこの作業、何とか形が見えてきました。 素材を集めて、加工方法を考え、設置方法を検討する、初めての事ばかりですが、これまで経験した事を最大限生かして作業を進めて行きます。 お酒造りの工程はすでにかなり進んでいます。 あとは、この古式の搾り装置が完成するだけですね。 ちょっと焦ります・・・。 あとは、滑車の設置を残すだけ、いよいよ作業も終盤です! 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2021-12-06 05:03
| 現場日記~店舗~
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