岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 12月 07日
住宅関連の仕事や店舗工事では無い、陶芸家の展示会で使用する什器製作の仕事。
今回は秋田県仙北市の白岩焼の渡邊葵様からのご依頼でした。 秋田市のアトリオンで先日開催された「アーツアーツ2021展」に出展の際に作品を飾るための台を製作します。 弊社の作った什器も無事に入り、作品をしっかりと飾っていました。 秋田の会場には行けず、渡邊葵さまのFacebookで様子を確認。 杉の板で台を作り、バーナーで焼いて仕上げています。 台と同様に杉板を焼いて仕上げています。 弊社では、作品を引き立てるための台をどうやって作るのか、初めての試みでもありました。 それでは、製作の様子を数回に分けてご紹介して行きます。 それでは什器製作の様子をご紹介していきますね。 サンプル制作を経て、杉板を焼いて仕上げる台に決定しました。 製作する数量が確定すると弊社作業場では台の製作を開始です。 製作担当は下舘大工、たくさんの台を一気に製作開始です。 まずは杉板の接ぎ合せの作業です。 台を構成する杉板は幅も広く、2枚の杉板を接ぎ合せて板材を作ります。 まずは板の接合面に溝を掘り、ビスケットと呼ぶ駒を差し込んで行きます。 駒は一定間隔で接合面一か所に付き4枚差し込んできます。 このビスケットが接合面の両側の板をしっかりと固定する役目を担います。 接合面に接着剤を塗り、2枚の板を合わせます。 2枚の板の色が違いますね。 これは板の乾燥時に付いた色、ねずみ色の方が山の外側で雨が当たった場所の板ですね。 今回は、この後焼きを入れる作業があるのでこうした色の違いは気にせず接合を進めます。 接合する板の端を金づちで叩き、板を隙間なく接ぎ合せて行きます。 木口をよ~く見ると年輪が見えています。 木表と言ってて木の外側の部分が台の見える側になるように接合しています。 日本の大工の加工は、木表が見えるようにするのが基本ですね。 また同様の接合作業が始まりました。 こうして板の接ぎ合せを繰り返し、たくさんの板材を接合していきます。 台の天板・台の脚・大きな壁掛けの板、たくさんの板を接合して製作が進みます。 接合した板がまとまると厚いベニヤの上に置いて端を桟木で固定します。 桟木は板同士がくっつくように圧力が掛かるように留め付けて、このまま乾燥させていきます。 沢山の板を一気に接ぐ作業が進みます。 養生期間を経て接着が完了した板材たち。 今度は、正確な寸法に切断していきます。 まずは天板がしっかりと出来上がりました。 次は板の端を斜めにカットしていきます。 「とめ」と呼ぶ斜めの接合面を作る作業となります。 沢山の板を一気に斜めにカットしました。 重なるとこんなきれいな仕上がりです。 ここでも木の切断面がきれいに見えています。 木表が全て上を向いていますね。 ここでも大工仕事の基本がしっかりと守られています。 天板と脚の接合作業。 斜めの接合と板同士の直角接合が複雑に重なり、なかなか難しい接合面ですね。 こうする事でこの後の直角の接合で強度を確保する事が出来るようになります。 天板と脚の接合作業中の下舘大工。 接合面が隙間なくきれいに接合できているか確認です。 ここがかなりの難関でしたね。 「とめ」の仕上がりと強度の確保の両立という難題でした。 接合面にノコを入れる下舘大工。 薄く一枚分ノコを入れて隙間なく接合できるように仕上げて行きます。 この辺りが大工の技術ですね。 複雑な接合面がピッタリと納まりました。 台を正面から見た時の仕上がりと陶器を置くための強度の確保を両立した台の製作。 いよいよ組み上げ作業が本格的に進みます。 台を正面から見た「とめ」の仕上がりです。 斜めの接合が隙間なくきれいに仕上っていますね。 斜めに見えるように作っていますが、板同士は直角にくっつく接合の仕掛けですね。 台がどんどん組み上がって行きます。 こうしてたくさんの台を順に組立ていきます。 組み上がった台も増えてきましたね。 こうして台の製作作業が進んで行きます。 弊社作業場で進む展示台の製作の様子を紹介してきました。 単純に板を組合わせて作っているようにも見えますが、実は複雑な仕上げを施して台を製作しています。 今回は、作家さんの作品をいかにきれいに見せるかという事が第一の作業。 その単純な目的の為、素材を吟味し、台の見せ方を吟味し、最終的には安全な強度を持つように作るという工程です。 出来上がるとなかなか分からなくなる製作の様子を細かくご紹介しました。 作業はあと少し続きます。 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2021-12-07 04:46
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