花巻 古民家改修工事 進行中です。

花巻市で進む古民家の大規模な改修工事の現場。
築年数は正確には分からないほど古く、何度か大規模な改修をしながら住み続けてきた古民家。
今回は、その建物の構造をなるべく生かしつつ住みやすい現代の住宅へと改修する工事を行います。
建物の当初あった茅葺はすでに無く、古いトタン屋根も今回の改修に合わせて架け替える計画。
どんな改修工事になるのか楽しみな現場です。
現場では、室内の下地を作りから仕上げの工程へと作業が進行中です。
それでは現場の様子を紹介していきます。

室内では、天井や壁の下地作りが進み、ボードが張られてきました。
LDKの高い天井ですね。
高い位置には、明かり取りと換気を目的に小窓が設置されています。

古い梁や柱もいい雰囲気ですね。
古民家の構造も一部活かしつつ、下地の作業が進んで行きます。


個室では、床板貼りの作業が始まりました。
岩手県産唐松の床板を貼る作業。
坂本大工が施工を担当しています。
無垢の唐松の板は、温かみがありとても触り心地が良いですね。
仕上がりが楽しみです。

和室付近は、まだまだ壁の下地作りの状態です。
古い柱や梁の周りに、新しい木で作った下地ができていきます。

寝室・トイレ・洗面・浴室と並ぶ建物北側。
こちらでも壁の下地作りが進みます。
大きな古民家の構造に、現代の生活に合った水回りが配置されていきます。

キッチン周りも壁の下地作り。
この正面にL型のキッチンが組み上がります。
壁の下地作りと共に水道配管や電気配線も設置が進みます。

勝手口や廊下まわりでも床板張りの作業が進んでいます。
コチラも唐松の床板が敷かれています。
小さな節と赤みが特徴の唐松材。
どんな仕上がりになるのかな？

袰岩棟梁は、作業場で造作材の加工作業を進めています。
ねずみ色に変色した広葉樹の天板を切断中。
製材所と弊社作業場で10年以上乾燥させてきた天板たち、こうして加工されて現場へと運ばれて行きます。

仕上がったのは栗の框材ですね。
木目もきれいな広葉樹の框材。
玄関や勝手口の縁に設置されて行きます。
本物の木の框材は、見た目もきれいですし、触り心地も良いですね。
広葉樹の産地、岩手ならではの使い方ですね。

この長い框材は何処に使うのかな？
樹種はオニグルミですね。
長い天板から採った框材ですね。
コチラも10年以上乾燥させたオニグルミ、きれいに仕上り、現場へと運ばれます。

袰岩棟梁は、和室の造作材も加工中。
杉の鴨居のカンナ掛けの作業。
超仕上カンナ盤という機械で杉の鴨居にカンナを掛けています。

仕上がった鴨居材です。
とてもきれいな柾目の杉の鴨居ですね。
品物の素材を使って造作材が加工されて行きます。
いよいよ工事も終盤へと進みます。

古民家の改修工事、下地を作る工程から仕上げの工程へと入り始めました。
こうした改修工事には、経験豊富な大工たちの存在が大事ですね。
棟梁を中心に大工たちがいい顔で仕事を進めています。
そして使う素材はもちろん地元岩手の木材たちです。
昔の大工の技を見つつ、現代の住みやすい住居への改修工事、大工たちもやりがいがありますね。
そんな古民家の改修工事が進む現場の様子を紹介しました。
続きをお楽しみに！