岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 12月 17日
盛岡市中心部の本町通り、弊社もこの古い町で大工を営んでいます。
江戸時代からの古い町で間口狭く奥行の長い敷地が多く存在しています。 今回の改修工事もそんな古くからの街にある建物。 盛岡市内にもだいぶ減ってきた町家の改修工事となります。 現代の生活には合わなくなり、解体しての建替えも検討したのですが、お施主様の先祖から受け継いだ建物を残したいとの思いもあり、改修工事を行う事になりました。 昔の町家のいい部分は残し、現代に生活に合わない箇所は思い切って改修する計画を立てました。 そんな町家の改修工事が進んでいます。 工程が進み、屋根瓦の葺き替え作業と常居の壁の漆喰塗が進んでいます。 進行中の現場の外観。 道路側からだと足場のシートで状況はあまり分かりませんね。 工程が進み、いよいよ屋根の改修作業が進み始めています。 建物の裏手、庭側から見ると屋根に荷揚げ用の梯子が掛かり、瓦屋さんと大工が屋根上で作業を進めています。 この日は天気も良く、屋根上の作業も順調ですね。 屋根の工事は、天気に左右されるので工程も長めにとる必要があります。 古い瓦屋根の下地に断熱材を施工してから野地合板が張られました。 まずはきれいな屋根の下地が出来上がり、工事も進んだ感じがあります。 表裏両面の屋根下地が完成です。 屋根葺きを待つ間には、雨の日も・・・。 こうしてブルーシートを掛けてやり過ごす日々が続きました。 今年は、11月に入り雨が続く週が多く、なかなか作業の進まない日が多かったですね~。 屋根面にルーフィングが敷かれました。 このルーフィング敷きまで進むと少しの雨では雨漏りがしなくなり一安心です。 瓦用の厚いルーフィングが屋根面をしっかりと保護してくれます。 ルーフィングの上から瓦桟と呼ぶ細い木の棒を取り付けていきます。 瓦を引掛けるための桟木となります。 瓦の大きさに合わせて一定間隔で取り付けられます。 瓦の仮置きです。 瓦桟の間隔がしっかりしているかを確かめる作業。 そして横方向の瓦の割付を確認して、屋根の端部の納まりを決める作業です。 裏庭には、たくさんの瓦が搬入されてきました。 すごい量の瓦ですね。 これでもまだ搬入途中。 大きな屋根を瓦で葺くには、もっと必要です。 運ばれた瓦は、屋根上にも運ばれます。 瓦は、水下の軒先部分から順に重ねて、頭頂部へと向かいます。 葺き始めの軒先を空けて上の方に多くの瓦を仮置きしていきます。 いよいよ瓦葺きが始まりますね。 一方室内、常居では漆喰塗の作業が進んでいます。 土壁の下地の上に白い漆喰材を塗る作業ですね。 施工が進むと真っ白な漆喰が現れてきました。 真っ平らなきれいな漆喰壁の施工が進んで行きます。 漆喰壁は、袋に入って現場にやって来ます。 現場で水を混ぜて練ってから使用します。 石灰と繊維が混ざった漆喰材は、水加減と練る時間を調整して使います。 この水と練る時間が季節ごとに変わります。 気温や湿度に合わせて職人が微調整しながら使われて行きます。 左官職人の高橋さん。 漆喰壁をきれいに仕上げて行きます。 平らに塗っては少し時間を置き、乾燥が進むとまた平らに仕上げる。 この作業を繰り返す事で、漆喰壁特有の平らな壁面が出来上がります。 こちらは左官職人の佐々木さん。 鏝を上下に使い、きれいに壁を仕上げて行きます。 漆喰壁は、最近の珪藻土壁とは違い、何度もコテで仕上て行く必要がありますね。 職人の技術と経験が必要な仕上げです。 見ていても飽きない仕事ぶりです。 足場を外すと吹抜け空間の上部が見えてきました。 日光が差し込むと平らな漆喰の壁面がきれいです。 施工前と比べると白く明るくなった常居の吹抜け空間です。 この雰囲気を残しつつリフォームを進めてきて良かったと思える瞬間ですね。 真上を見上げると屋根の野地板が見えています。 現在この上では、屋根瓦の施工が進行中。 屋根の施工と常居の漆喰壁がセットとなり施工されて行きます。 この室内空間をこの先も大事に残すための改修工事でもありますね。 屋根上では瓦の葺き替え、常居では漆喰の塗壁が進む間、大工は次の改修場所の台所で床の解体を開始です。 鈴木大工と立花大工で再びゴミの山と格闘を開始です。 古い床を全て撤去し、下地から作り直す作業を進めていきます。 盛岡市本町通りで進む町家の改修工事。 古い建物は、現状把握が非常に難しいので、おおよその計画を立て、実際に現地を解体し計測、その後打ち合わせして施工内容を確定して行きます。 古い町家のいいところはそのままに、現代の生活とはかけ離れた部分は思い切った改修工事を進めて行きます。 そんな現場での選択の多い改修工事には、経験豊富な大工の存在が欠かせませんね。 そして大工の他にも瓦職人、左官職人と特殊な技術を持つ職人達で施工が進んで行きます。 いろんな現場を経験してきた職人たちの勘と古い建物構造を改修する技術があっての施工になりますね。 そんな町家の改修工事が進んで行きます。
by iwaizawa
| 2021-12-17 04:46
| 現場日記~リフォーム~
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