岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2021年 12月 25日
盛岡市中心部の本町通り、弊社もこの古い町で大工を営んでいます。
江戸時代からの古い町で間口狭く奥行の長い敷地が多く存在しています。 今回の改修工事もそんな古くからの街にある建物。 盛岡市内にもだいぶ減ってきた町家の改修工事となります。 現代の生活には合わなくなり、解体しての建替えも検討したのですが、お施主様の先祖から受け継いだ建物を残したいとの思いもあり、改修工事を行う事になりました。 昔の町家のいい部分は残し、現代に生活に合わない箇所は思い切って改修する計画を立てました。 そんな町家の改修工事が進んでいます。 工程が進み、屋根瓦の葺き替え作業と台所の改修が進んでいます。 屋根に瓦を敷く作業が始まりました。 屋根の軒先、そして端の方から順に瓦が載って行きます。 いぶし銀色の瓦がとってもいい雰囲気です。 瓦を載せる前の軒先です。 瓦を載せる前に唐草板金という破風に垂らさないための水切りを設置。 その上に瓦が載る桟木が取り付けられていますね。 桟木の上には、スズメ返しと呼ぶ隙間を埋めるための部材が設置されていますね。 瓦桟を見上げると隙間が出来ていますね。 これは、空気の循環を良くする事、侵入した雨水をスムーズに排出するという役目を担っています。 軒先には瓦がこんな風に載ります。 軒先瓦は、すべて桟木に釘で留め付けられています。 地震で瓦がずれたり、落ちたりしないようにしっかりと固定していきます。 軒先と端の特殊な部分の瓦が載ると一気に施工が進みます。 平瓦部分はどんどん瓦を載せて固定しながら進んで行きます。 日に日に瓦の面積が増えていきますね。 大屋根の道路側部分の施工が完了です。 一面いぶし銀の瓦が載ると壮観ですね。 とってもいい雰囲気に仕上がりました。 そしてすぐにもう片面の施工に取りかかります。 再び軒先と端の部分の瓦を設置し、瓦葺きが始まります。 屋根上で瓦の施工が進む間、台所では大工工事が進行しています。 解体作業が終わり、床が無くなった状態の台所です。 まずは床を作り直す作業から施工を進めていきます。 新しい床下地を作りました。 既存の斜めの床を撤去し、水平な新しい床下地です。 キッチンも作り直すので、水道の配管や電気配線もすべて新しく更新していきます。 窓が設置されました。 今度は、食卓の位置に合わせて大きな窓を計画。 断熱性能も高い樹脂サッシのすべり出し窓を配置しています。 外から見るとこんな感じです。 食卓が明るくなるようになるべく大きな窓を選びました。 窓の周りの断熱材も高めて、なるべく暖かいダイニングになるように改修を進めていきます。 天井も作り直しました。 下地を作り直し、ここも断熱材を入れ直しています。 改修する部分はすべて断熱改修を行いながら施工を進めていきます。 壁の下地も作り直していきます。 長い年月で傾いた壁も垂直に作り直しながら下地していきます。 床・天井・壁の順で下地作りが進みます。 天井と壁に石膏ボードが張られました。 古い台所の雰囲気が無くなりました。 キッチンスペースは、これまでの使いにくさからほぼ新しい空間へと改修が進みます。 古くていい雰囲気の場所を残しつつ、水回りはほぼ新しい空間へと作り直していきます。 盛岡市本町通りで進む町家の改修工事。 古い建物は、現状把握が非常に難しいので、おおよその計画を立て、実際に現地を解体し計測、その後打ち合わせして施工内容を確定して行きます。 古い町家のいいところはそのままに、現代の生活とはかけ離れた部分は思い切った改修工事を進めて行きます。 そんな現場での選択の多い改修工事には、経験豊富な大工の存在が欠かせませんね。 そして大工の他にも瓦職人、左官職人と特殊な技術を持つ職人達で施工が進んで行きます。 いろんな現場を経験してきた職人たちの勘と古い建物構造を改修する技術があっての施工になりますね。 そんな町家の改修工事が進んで行きます。
by iwaizawa
| 2021-12-25 04:53
| 現場日記~リフォーム~
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