岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2022年 02月 05日
遠野のオーベルジュ「とおの屋 要」様のレストラン部分の改修工事が始まりました。
今回は、コロナ禍のお正月に少し長めのお休みを作っていただいての改修工事。 震災後の2011年に開業し10年が経過したお店。 長く使い続けての手直しや壁の追加、そして家具の製作などを行っていきます。 店内の改修に合わせて急遽玄関土間の改修も行う事になしました。 今回は、改修工事に使われる素材たちの準備にスポットを当ててご紹介しますね。 改修工事の始まった「要」のファサード。 土蔵を移築したレストラン棟と宿泊棟の間に蔵戸を配置した入口部分があります。 今回の改修工事は、このレストラン部分と入口部分の施工となります。 開店から10年を経て、壁や下見板が程よく経年変化していますね。 味わいのある雰囲気のファサードです。 改修前のレストラン部分。 この写真は、開店時のモノですね。 レストラン棟への入口付近の壁とテーブルを改修する計画です。 どんな内装に変化するのか楽しみです。 一つ目の素材はコチラの栗の板。 盛岡市内の飲食店で長年使用されてきたカウンター材。 お店の閉店時に外して保管してありました。 古い土蔵で床板として使われていた栗の板です。 再びお店のカウンターとして再利用します。 本物の素材は何度でも使う事が出来ますね~。 下舘大工が加工を担当です。 巾を新しいお店に合わせて少し縮める計画です。 寸法をしっかりと計り、一旦合わせ目をばらしてから接ぎ合せるという作業を進めていきます。 接ぎ合せにはこんな木のブロックを使います。 「契り」と呼ばれるケヤキ材の蝶番の役目をするブロックです。 大工の間ではチョウチョと呼んでいます。 このチョウチョを板の継ぎ目にはめ込んで接合部を強化するという施工方法を行います。 板と板の接合部分に「契り」がピッタリと入っています。 古い栗の板にあえて新しいケヤキの契りを配置しています。 少し明るい色の木目が映えますね。 契り部分が目立つ仕上がりです。 カウンターに使う栗の古材の板が出来上がりました。 約2.5mの長さのカウンターに3か所の「契り」が入りました。 本物の素材を大工が手を掛けて仕上げました。 良い雰囲気に仕上がりましたね~。 次の素材は、厨房の目隠し壁に使う「屋久杉」の天板です。 弊社の木材保管庫から出してきた屋久杉の天板。 十数年前に弊社にやって来てからずっと倉庫に眠っていました。 「要」のオーナー、要太郎さんの目に留まり今回の改修に使う事になりました。 どんな風にお店の中に配置されるのかも含めて加工が楽しみです。 藤澤大工がこの屋久杉の天板加工の担当です。 まずは、天板の清掃作業を開始です。 ブロアーという機械でごみを吹き飛ばして、天板のゴミを除去していきます。 屋久杉独特の穴・・・・この穴の清掃作業を進めます。 金属のブラシの付いた工具で穴の中を少しずつゆっくりと綺麗に清掃していきます。 根気の要る作業ですね。 まずは手作業で天板をきれいに元の状態に戻す作業が進みます。 清掃が終わるとこんなにきれいな天板に。 独特な穴がきれいに見えてきました。 この穴は、杉の木が倒れて土に中に埋まった後に虫が穴を空けた跡。 木の内部をぐにゃぐにゃと掘って歩いた後が独特の雰囲気を作り出しています。 木の皮の部分の補修作業。 乾いて剥がれてきた皮を接着剤で復旧していきます。 このように細かな清掃と補修作業を行って屋久杉の準備が進んで行きます。 出来上がって遠野のお店に運ばれた屋久杉の天板。 いよいよ現地での設置作業へと進みます。 この屋久杉、どんな風に仕上るのかな? お楽しみに! もう一つの素材も出てきました。 コチラは、しぼり槽の板を使って作るテーブルの脚に使う古材。 茅葺屋根の母屋に使われていた栗の古材です。 今回は、これを4本に切断してテーブルの脚へと加工する計画です。 いろんな素材を駆使して「要」のお店を改修していきます。 開業から10年たった「とおの屋 要」さん、あっという間の10年でした。 思えば震災直後に資材不足のなか施工したのがついこの前のように思い出されます。 そして10年経過し、多くのお客様に来ていただき、その分手直しや補修作業の時期もやって来ました。 今回の改修作業はいろんな素材たちを使って施工が進みます。 それぞれの素材たちも味わいがあり「キラリ」と光る逸品ばかりです。 そしてその素材たちを見つける店主の目も素敵ですね。 店主「要太郎」さんのこだわりの素材たちを使ってどんな風に改修工事が進むのか? 続きをお楽しみに。
by iwaizawa
| 2022-02-05 05:20
| 現場日記~店舗~
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