花巻 古民家改修工事 施工も終盤へと進んできました。

花巻市で進む古民家の大規模な改修工事の現場。
築年数は正確には分からないほど古く、何度か大規模な改修をしながら住み続けてきた古民家。
今回は、その建物の構造をなるべく生かしつつ住みやすい現代の住宅へと改修する工事を行います。
建物の当初あった茅葺はすでに無く、古いトタン屋根も今回の改修に合わせて架け替える計画。
どんな改修工事になるのか楽しみな現場です。
現場内部では、和室の造作、内装仕上げ、作業場では造作家具の製作が進行中です。
いよいよ施工も終盤へと差し掛かってきました。
それでは施工の様子を紹介していきます。

弊社作業場で進む造作家具の製作作業。
オーダーメイドで製作するキッチンの製作が進んでいます。
L字型のステンレス天板とシナベニヤ製の下台が組み合わされて全体像が見えてきました。
お施主様の要望に合わせたキッチンづくりが進んでいます。

引出しの面材も設置が完了です。
ほぼ完成形が見えてきました。
スッキリとした家具のような仕上がりのキッチンですね。

製作中の丸山大工、ガスコンロ脇の狭いスペースにスライドストッカーを設置しています。
コンロの脇に必ずできる10ｃｍほどのスペース。
なるべく空間を有効利用するために、この狭いスペースもしっかりと活用していきます。

こんな風にスライドストッカーが設置されました。
調味料などを収納できるスペースになります。
細かな工夫をしながらオーダーキッチンの製作も順調に進んで行きます。

丸山大工が次の造作作業の準備に入りました。
陶器製の大きな流しは、洗面所の使用します。
この流しを組み込む下台の製作へと進みます。

現場では、仕上げの内装工事が進んでいます。
クロス貼りは、天井から先行して進んで行きます。
まずは天井が白く仕上がり、現場が明るくなっていきますね。

天井の次は、壁のクロス張り。
パテ処理して平滑に仕上げた壁の下地にきれいにクロスを貼って行きます。
みるみる部屋が白く仕上がり、室内が一気に明るく変化していきます。

LDKの一角では、石張りの作業が進んでいます。
薪ストーブを置く部屋の隅に石を張って行きます。
石は、玄昌石という天然の石を使います。

クロス張りが終わった部屋から床の塗装作業が始まりました。
顔料を含んだオイル塗料で仕上げていきます。
まずは、塗料を刷毛で塗って行きます。
最初はかなり濃い目の色が付いていきます。

塗料を塗ってすぐに拭き取りの作業を行います。
ウェスで塗ったばかりの塗料を拭き取って行きます。
染み込んだオイルと顔料が残り、程よい色合いに仕上がって行きます。

塗って拭き取った床面はこんな仕上がりです。
ここは、床板が唐松の部屋ですね。
床板の種類によっても仕上がりの色合いが微妙に違うので注意が必要です。

クロスの施工と床の塗装が完了した部屋。
とってもいい雰囲気に仕上がりました。
床板の唐松もとてもい感じに仕上っています。

LDKでは、製作したばかりのキッチンが設置されました。
各所で造作家具の設置も進み、いよいよ完成形に近づいてきましたね。

和室もだいぶ仕上がりました。
天井の竿縁天井も完成ですね。
神棚置き場や仏壇置き場の施工が進んでいます。
和室の施工もいよいよ終盤に入ります。

建物外周部では、左官職人が基礎巾木の仕上げの作業を進めています。
建物と地面にまたがる基礎の部分をきれいに化粧する作業です。
内部外部とも仕上げの工程が進んでいますね。

古民家の改修工事、下地を作る工程から仕上げの工程へと入り始めました。
こうした改修工事には、経験豊富な大工たちの存在が大事ですね。
棟梁を中心に大工たちがいい顔で仕事を進めています。
そして使う素材はもちろん地元岩手の木材たちです。
昔の大工の技を見つつ、現代の住みやすい住居への改修工事、大工たちもやりがいがありますね。
そんな古民家の改修工事が進む現場の様子を紹介しました。
続きをお楽しみに！