岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2022年 02月 17日
盛岡市内で進行中の住宅新築プロジェクト「緑と暮らす家」。
オオツカヨウ建築設計さんと弊社の大工の施工で進む住宅新築となります。 お施主様がこれまで住んできた建物を解体し、建て替える工事内容となります。 敷地内には、お施主様がこれまで時間をかけ作りあげてきた素敵な庭があります。 木々や花々がさりげなく配置され、仰々しさのない、植物が生き生きとしている素敵な庭。 この庭を残し、今までのように緑を愛でる暮らしをしていただくような住宅を大塚設計士が計画しています。 現場では床張りの作業と天井の羽目板張り、弊社作業場では造作材の加工作業が進んでいます。 そんな現場の様子を紹介していきます。 弊社作業場では造作材の加工作業が始まりました。 藤澤大工が加工するのは、赤松の天板です。 とてもきれいな木目の赤松材にカンナを掛ける姿が良いですね~。 現代では、こうしてカンナを掛ける大工の姿はほとんど見なくなりました。 本物の無垢の木はこうして大工が見て・触れて・刃物を掛ける事できれいに仕上って行きます。 機械では絶対に分からない感覚が大事な工程ですね。 弊社の大工たちは、建物の構造を組む事からこうした仕上げの加工まですべてこなしていきます。 カンナを掛けて仕上がってきた赤松の天板。 玄関の下足収納の天板として家族やお客様を迎える建物の顔として活躍する計画です。 この赤松、岩手から名古屋城の改修に向かった赤松の梁材の側の部分です。 とってもきれいな木目です! 小瀬川大工が加工するのは、外壁に使用する杉板です。 無垢の杉の巾広板を削って外壁材として使えるように実を作っているところですね。 こうした板材の加工も大工が手作業で進めていきます。 板の表面を削り、実加工した板が出来上がって来ました。 使う用途に合わせて板を選び、木目や上下を確認し、刃物を使って仕上げていく工程です。 大工がしっかり自分の目で見て加工する事でいい品質の板が出来上がります。 出来上がった外壁材のアップ写真。 実加工はこんな風に行われています。 よ~く見ると左右の実の巾が違います。 実をくっつけて建物に張ると一定間隔の隙間が出来る仕掛けになっています。 小瀬川大工と出来上がった外壁板を組んでみます。 こうして作った素材は、チェックを怠りません。 実際に板を合わせて継ぎ目の具合や隙間の巾のチェックを行います。 建物に張った際の隙間の見え方など、なかなか難しい感覚的な仕上がりもこの段階である程度みてから現場へと運びます。 継ぎ目のアップ。 左右の巾の違う板が合わさってこんな風に接合します。 おおよそ6ミリの隙間が空く計画です。 板の表面は削っていないザラザラの面を使用します。 粗い仕上げの板に防腐塗装をしっかりと染み込ませて外壁材として仕上げていきます。 現場の2階では、床板の設置作業が進んでいます。 床張りが進み、壁のボード張りも進み、だいぶ部屋らしくなってきました。 2階は、屋根の勾配に合わせた勾配天井がいい雰囲気ですね。 張り進む床板は、ヤマザクラを使用しています。 ほんのり赤みのある硬いサクラの板、見た目もとってもいい感じです。 広葉樹の産地岩手県ならではの素材ですね。 この後、この床板にはオイルで塗装を行います。 さらに見た目にも変化して仕上がります。 出来上がりが楽しみな部分です。 LDKの吹抜け1階部分の天井では、板張りの作業が始まりました。 杉の無節の羽目板を張る作業です。 杉の白太のきれいな節の無い部分を使って作った板を1枚1枚丁寧に張って行く作業が進んで行きます。 ここも仕上がりが楽しみです。 弊社作業場では次の造作材の加工作業が始まります。 まずは素材がやって来ました。 かなりの年数が経過したセンの天板ですね。 製材してから10年以上経過してしっかりと経年変化した雰囲気が伝わってきます。 まずは天板を製材所に運んで修正挽きを行いました。 厚い天板を2枚に挽き割り、表面をバンドソーで真っすぐに挽いてもらいました。 バンドソーの鋸跡が付いていますが、木目はとっても良いですね~。 ほとんど節の無いきれいな木目のセンの天板がお目見えです。 これからこの天板をキッチンの背面収納のカウンターに仕上げていきます。 加工の担当は赤松に続き、藤澤大工です。 天板に糸を張って使う部分を決めてから加工に入ります。 奥行のあるカウンターなのでこの2枚のセンを接ぎ合せて大きなカウンターを作っていきます。 長さ3.6m、奥行70cmほどのカウンターが出来上がって来ました。 このセンの天板はいい木目、山で育った天然のセンなので木目もとても細かく繊細です。 しっかりと年月をかけて乾燥した天板は、もちろん硬くて加工はなかなか大変ですね。 でもこの仕上がりを見るといい素材なのが分かります。 地元岩手で育った本物の素材を使って、大工が技術を生かした仕上げを進めていきます。 カンナを掛けたセンの天板です。 塗装もしていないのに光沢があり、奥の白いバンが天板に写り込んでいますね。 これほど硬くて木目がしっかりとしているセンはなかなか出会えませんね。 仕上がりが楽しみです! 順調に進む住宅新築のプロジェクト「緑と暮らす家」。 今回もオオツカ設計士のデザインした建物を弊社の大工が作るプロジェクトになります。 地元の木をふんだんに使い、高性能にデザインされた建物が立ち上がっていく事になります。 現場と作業場では、仕上げに関わる作業が進んでいます。 これまで進むて来た建物の性能に関わる工程から人が手や足で触れる部分の施工へと段階が進みました。 本物の素材、本物の大工の技術、そして良い性能を合わせ持った家づくりが進んで行きます。 今回は岩手県産の広葉樹も多種使っての仕上げの作業です。 本物の素材を使い、大工の技術をしっかりと生かして仕上げていきます。 広葉樹の産地岩手ならではの仕上げの様子をご紹介していきます。 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2022-02-17 05:07
| 現場日記~住宅新築~
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