岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2022年 02月 20日
遠野のオーベルジュ「とおの屋 要」様のレストラン部分の改修工事が始まりました。
今回は、コロナ禍のお正月に少し長めのお休みを作っていただいての改修工事。 震災後の2011年に開業し10年が経過したお店。 長く使い続けての手直しや壁の追加、そして家具の製作などを行っていきます。 店内の改修に合わせて急遽玄関土間の改修も行う事になしました。 今回は、レストランのメインとして使うテーブルの施工の様子を紹介していきますね。 弊社作業場に昨年の夏に入った古い天板。 酒造りのしぼり槽に使っていた板をばらしたモノになります。 店主「要太郎」さんと弊社の藤澤大工が打合せて使い方を決めてからの施工ですね。 いよいよこの板を使ったテーブルの製作がスタートです! 腐食した板の一部を交換する作業が始まりました。 板の継ぎ目を外す作業です。 ゆっくりと板同士の継ぎ目に隙間を空けて行きます。 しっかりと継いである板はなかなか外れません。 外すと大きな釘のような金物が出てきました。 鍛冶屋が叩いて作った和釘の大きなタイプのようですね。 釘が錆びる事で接合部をしっかりとくっつけていました。 別の天板も同様の継ぎ方ですね。 天板同士の合わせ目をピッタリと合わせて用意し、この和釘を天板同士の間に入れて、少しずつ叩いて接合したようですね。 昔の施工方法が勉強になりました。 こちらは補修用に用意した小さな天板ですね。 こんな風に和釘で接合されていました。 古い天板で樹種がイマイチはっきりしませんが、赤みのある木肌と木目がサクラに近いような気がします。 この板を使って補修作業を進めます。 天板のボロボロの部分を外して、腐食していない板を交換していきます。 この古い天板の雰囲気をなるべく生かし、交換部分は最小限にして施工を進めていきます。 先ほどのサクラのような古い木も使い、腐食部分の交換が進みます。 板の交換の準備が出来ると次は天板を一体に固定する準備です。 長いボルトを用思して通す準備が進みます。 板の端の部分は、ボルトが見えなくなるように金物を隠すように仕掛けを施します。 藤澤大工が時間を掛けてじっくりと準備を進めていきます。 こちらは取り外した和釘ですね。 昔の鍛冶屋職人たちが手で作った金物ですね。 1本1本形状が違います。 こうした金物を見ると昔の仕事が理解できます。 天板の腐食部分の補修作業が完了して天板が出来上がりました。 古い槽(ふね)板の雰囲気をなるべく生かして仕上がりました。 この天板をテーブルとして使うイメージはなかなか出来ませんね~。 アイデアが湧いてくる店主「要太郎」さんにはいつも驚かされますね。 板の端の金物もこうして隠しました。 サクラの木の木っ端を使って仕上げていますね。 こうした細かな仕上げもしっかりと施工していきます。 次は脚の準備です。 脚にも弊社で在庫していた古材を使います。 この天板の雰囲気に合わせたテーブルの脚を作っていきます。 出来上がったテーブルを現場へ搬入。 脚を固定して設置の準備を進める藤澤大工です。 いよいよ土蔵を使ったレストランに大きなテーブルがやって来ました。 仮置きして店主「要太郎」さんがチェック・・・・。 何か違うような・・・・との事。 ここから再度調整しての設置作業が始まりました。 再度の設置作業後、テーブルの配置が決定。 ん?・・・想定していたテーブルと少し違う気が・・・・。 テーブルの天板の表と裏が逆のような・・・・。 私と藤澤大工が裏だと思っていた面をテーブルの表に持ってきました。 さあ、想定外の結末となりました・・・。 この後、このテーブルにさらに細かな細工を施す事に。 どんな仕上がりになるか楽しみです! 開業から10年たった「とおの屋 要」さん、あっという間の10年でした。 思えば震災直後に資材不足のなか施工したのがついこの前のように思い出されます。 そして10年経過し、多くのお客様に来ていただき、その分手直しや補修作業の時期もやって来ました。 今回の改修作業はいろんな素材たちを使って施工が進んでいます。 店主「要太郎」さんのこだわりの素材たちを使ってどんな風に改修工事が進むのか? 続きをお楽しみに。
by iwaizawa
| 2022-02-20 09:05
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