岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2022年 02月 28日
遠野のオーベルジュ「とおの屋 要」様のレストラン部分の改修工事が始まりました。
今回は、コロナ禍のお正月に少し長めのお休みを作っていただいての改修工事。 震災後の2011年に開業し10年が経過したお店。 長く使い続けての手直しや壁の追加、そして家具の製作などを行っていきます。 店内の改修に合わせて急遽玄関土間の改修も行う事になしました。 いよいよ施工も完了です。 出来上がった店内の様子をご紹介していきますね。 遠野のオーベルジュ「とおの屋 要」のファサードは変わらず。 いつもこの蔵戸がお客様を迎えてくれます。 この蔵戸の向こう側を今回は改修しました。 施工前のレストランの店内。 10年前の開店当時と変わらない様子。 古い米蔵を移築してレストランスペースを作っています。 今回の大きな改修はこのレジスペースです。 新たに壁が出来上がりました。 壁の奥には、レジ置きの台を作り、スタッフの動線をしっかりと区切る事、厨房内の様子がお客様から見えにくくする事が役割です。 店内をすっきりと綺麗に見せるための改修工事です。 スタッフが出切りする壁には、こんな入口が出来ました。 土壁で作ったまるみのある開口部ですね。 とてもきれいに仕上りました。 藤澤大工が大工の技術をしっかりと発揮して作上げました。 左官職人の塗壁の良い仕上がりです。 職人たちの技術がこの雰囲気を作り出します。 もう一か所の改修場所はここですね。 厨房と客席を繋ぐ間仕切壁の開口部。 これまでは格子戸で仕切るようにしてきました。 ここの部分を大きく改修しました。 改修後はこんな感じです。 栗の古材でカウンターを作り、配膳スペースを確保。 格子の建具は、外しました。 厨房内が見えにくくなるように屋久杉の天板で目隠し壁を作っています。 店主のアイデアと大工の技術が融合した新しいスペースが出来上がりました。 配膳用のカウンターに使用したのは、栗の古材です。 これまでは盛岡市内のお店の客席カウンターとして使われてきました。 今回は縁あって、この「要」さんの配膳カウンターとして復活です。 この風合いは、時間が経ってしか出せない味わいですね。 栗の古材は、この独特の飴色の木肌がいい雰囲気を作り出します。 さらに当初予定の無かった入口内部の土間も改修する事に。 ここは新築当初、このお店の立つ土地の土と海水を混ぜて作った三和土を作りました。 10年が経過し、かなり三和土の土も減った事からこのタイミングで改修する事にしました。 改修後はコチラです。 朱色の古い鉄板を土間に敷き詰めました。 あえてタイルでも石でもなく、鉄板です。 朱色の塗装がはがれかけている鉄板を敷き詰めています。 この後、経年変化で少しずつ朱色の塗料が取れ、錆が広がるという予測の元、使用しました。 10年後のこの土間の雰囲気がどうなっているのか、今から楽しみな空間ですね。 こちらは、改修した店内に新たに設置した大きなテーブルです。 昔の酒蔵で使用していた「しぼり槽」の側面の天板を使用したテーブルです。 素材を最大限生かし、腐食部分を補修しています。 古材の脚を取り付けて新しい客席テーブルとして再生しました。 設置を終えたテーブルを見ながら店主「要太郎」さんがこんなものを持ってきました。 なんだこれ・・・・・? 聞くと津軽塗のサンプルの板との事。 この板を何するのかな? 弊社の藤澤大工が津軽塗の板をこんな風に分割。 ずいぶん細かく割りましたね・・・・。 これを何に使うのかな~? 「しぼり槽」の端には、天板同士を組合わせたホゾの跡が一定間隔で並んでいます。 その穴の凹みにはめ込もうと言うアイデアですね。 毎度毎度「要太郎」さんのアイデアには脱帽ですね。 ホゾ穴に津軽塗の板がはまりました。 板の厚さに合わせて藤澤大工が穴の深さを微調整してからはめ込んでいます。 実は、かなり手間の掛かる作業でした。 でもきれいに仕上って一安心です。 これで完全に出来上がった新しいテーブルです。 お泊りのお客様の食事やレストラン利用のお客様がこのテーブルで食事を楽しまれます。 店主の話を聞きながら、「要」の美味しい料理を召し上がる想像が膨らみますね。 開業から10年たった「とおの屋 要」さん、あっという間の10年でした。 思えば震災直後に資材不足のなか施工したのがついこの前のように思い出されます。 そして10年経過し、多くのお客様に来ていただき、その分手直しや補修作業の時期もやって来ました。 今回の改修作業はいろんな素材たちを使って施工を進めてきました。 今回の改修でも店主「要太郎」さんのこだわりとアイデアでいろんな素材たちを使って改修工事を進めてきました。 そんな改修工事が完成です! これまでの10年、これからの10年、「とおの屋 要」さんの歩みを感じた改修工事でした!
by iwaizawa
| 2022-02-28 04:57
| 現場日記~店舗~
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