岩井沢工務所の仕事について
岩井沢工務所HP
新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
現場日記~住宅新築~ 現場日記~9坪ハウス~ 現場日記~リフォーム~ 現場日記~店舗~ 現場日記~マンション改修~ 現場日記~アパート~ 現場日記~蔵移築再生~ 現場日記~蔵改修~ 現場日記~古民家再生~ 現場日記~小屋~ 施工したお店 古民家移築先募集 古材 おしらせなど イベント案内 いろんな話 近所のお店 遊びなど 外構工事 モリブロ 以前の記事
2024年 10月 2024年 09月 2024年 08月 2024年 07月 2024年 06月 2024年 05月 2024年 04月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 more... 検索
ブログパーツ
記事ランキング
|
2022年 03月 03日
盛岡市中心部の本町通り、弊社もこの古い町で大工を営んでいます。
江戸時代からの古い町で間口狭く奥行の長い敷地が多く存在しています。 今回の改修工事もそんな古くからの街にある建物。 盛岡市内にもだいぶ減ってきた町家の改修工事となります。 現代の生活には合わなくなり、解体しての建替えも検討したのですが、お施主様の先祖から受け継いだ建物を残したいとの思いもあり、改修工事を行う事になりました。 昔の町家のいい部分は残し、現代に生活に合わない箇所は思い切って改修する計画を立てました。 そんな町家の改修工事が進んでいます。 現場では、施工も終盤に入り建具の設置や塗装作業が進んでいます。 弊社作業場では、建物外周の格子の加工作業も始まりました。 そんな施工の様子を紹介していきます。 先行して施工を進めていた2階の寝室スペース。 ほぼ大工仕事は終わっていましたが、ここでは収納の仕上げ作業が残っていました。 足場も外れて天気の良い日にはとても明るい居住スペースが出来上がりました。 元の押入部分を拡張して作った収納スペースです。 建具を設置してウォークインクローゼットとして整備しました。 人が歩くスペースを確保し、それ以外はすべて収納棚が並んでいます。 とにかくモノを整理して出し入れしやすい収納スペースを目指しています。 お施主様が用意した金網のカゴもこんな風に設置が完了です。 棚板をはめ込む自在棚だけではなく、モノが見えるカゴを使った収納も出来上がって行きます。 いろんな収納方法があって勉強になります。 1階の常居まわりでは、建具の仕上げ。 元々あった古い障子も寸法を作り直して再生しています。 新しい障子紙を貼り、リニューアルした障子も準備が進みます。 障子が立ちました。 常居は四方が建具で囲まれてスイッチやコンセントを付ける壁が無い事が悩みの種。 そこで今回の改修で小さな壁を作り、そこにコンセントやスイッチを集結させました。 その分建具のスペースが小さくなり、建具を詰めて再生しました。 弊社作業場では、小林作業員が格子材の塗装作業を進めています。 杉の角材を並べて防腐効果のある塗料を塗る作業。 作業場でしっかりと塗装してから現場へ運び、設置作業を進めます。 塗装を終えた格子材が並んでいますね。 こうやって立掛けて乾燥させてから現場へと搬入します。 現場へ運んだ格子材は、鈴木棟梁が加工作業を始めます。 格子材を一定の長さで切りそろえて組み立てる作業が始まりました。 町家では、建物の外周部に格子を多く取り付けるのが慣例。 防犯の為という事もあったようです。 たくさんの格子材を並べてビスで固定していきます。 大きな木製格子が組み上がって行きます。 なかなか迫力がありますね~。 組み上がった格子を立て掛けました。 少し斜め方向から格子を見ると、格子の奥が見えませんね。 格子の間隔もこの見え方に影響を与えるので大事な要素になります。 格子が2階の真ん中付近に設置されました。 格子が設置されると一気に雰囲気が変って行きますね。 この外観がどんな風に変って行くのかな? 格子が2階部分と1階の左端に設置されました。 町家らしい外観が出来上がって行きます。 とっても雰囲気が良いですね~。 建物を斜め方向から見ると格子が重なって向こう側が見えなくなります。 格子の効果がうまく発揮されています。 いよいよ外観も完成形が見えてきました。 この格子の間隔が大事ですね。 格子の巾、隙間の間隔、このバランスで町家の雰囲気が決まってきます。 程よいバランスがこの雰囲気を作り出しています。 建物内部常居では、電気配線の仕上げの作業が始まっています。 沢山の配線が垂れ下がって配線の径路を変更しています。 壁の無い作りの古い町家、今回の改修でこれまで多くがむき出しだった電気配線をきれいにまとめて行きます。 梯子を掛けての作業は、常居のペンダントライトの設置ですね。 天井の高い吹抜け空間の常居には、一般のペンダントライトでは雰囲気に合いません。 この高さを利用した器具を設置する計画です。 どんな照明器具が設置されるかな~? 盛岡市本町通りで進む町家の改修工事。 古い建物は、現状把握が非常に難しいので、おおよその計画を立て、実際に現地を解体し計測、その後打ち合わせして施工内容を確定して行きます。 古い町家のいいところはそのままに、現代の生活とはかけ離れた部分は思い切った改修工事を進めて行きます。 そんな現場での選択の多い改修工事には、経験豊富な大工の存在が欠かせませんね。 そして大工の他にも瓦職人、左官職人と特殊な技術を持つ職人達で施工が進んで行きます。 いろんな現場を経験してきた職人たちの勘と古い建物構造を改修する技術があっての施工になりますね。 そんな町家の改修工事が進んで行きます。
by iwaizawa
| 2022-03-03 04:48
| 現場日記~リフォーム~
|
ファン申請 |
||