岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2022年 03月 07日
遠野にあるオーベルジュ「とおの屋 要」さんが手がけるどぶろく。
そのどぶろくを醸造する工場の建物を新築する工事が完成しました。 世界を見つつ、日々進化を続けるオーナーの作る、本物のどぶろくを醸造するための施設を新たに建築するプロジェクト。 建物完成後の醸造所内に設置しているのは、発酵を終えたお酒を搾る設備。 しかも現代にはほとんど残っていない古式の搾り方法・・・・。 「男柱」と「はね棒」と「しぼり槽」と言う聞いた事の無いモノを使っての設備となります。 ネット検索と古い資料を元に打ち合わせを進めながらの設備工事が完成です。 お酒の仕込みが進む醸造所の様子をお伝えします。 古式のお酒の搾りを解説する文献。 このイラストを元に「要」さんと計画を進めてきました。 今回新築した醸造所にこの搾り方法をどうやって組み込むのか・・・かなり難儀しながらの施工でした。 設置が完了した男柱とはね棒を吊る為に設置した木製滑車です。 搾り槽(しぼりふね)の移動方法、はね棒の掛け方、重しの掛け方など、試行錯誤の結果なんとか出来上がりました。 最後に一つの問題が・・・はね棒の格納方法です。 右の壁面に置く場所を作りましたが、そこまでの移動が人が大勢必要になりました。 一人でも移動できるようにもう一つ滑車を設置する事に。 再び天井の構造材を補強して、滑車を設置する下地を作りました。 「要」さんの醸造所は、天井が高く屋根を支える構造が見えている造りです。 昔の酒蔵もこうして屋根を支える構造を利用していろんな仕掛けを作っていたと思われます。 今回の醸造所もそんな昔ながらの酒造りを想定して作られています。 古い木製の滑車を取り付けました。 補強した下地材に穴を通し、ボルトを使ってしっかりと滑車を固定しています。 この建物の雰囲気に古い木製の滑車はピッタリですね。 人の手で作り、搾るお酒造りの設備が出来上がって行きます。 設置が完了した滑車は2台。 1台はお酒を搾る際にはね棒を持ち上げて重しを掛ける滑車、1台は搾りを終えた後のはね棒を格納場所の位置まで戻すための滑車です。 滑車に設置してある縄はこの格納場所に巻き付けておきます。 巻き付ける金具は、古い土蔵の金具を使っています。 建物から酒のしぼり槽、滑車や金物までこだわって選んだ道具たちが酒造りを支えます。 お酒の搾り装置が完成しました。 後は、仕込みが進んだお酒が出来上がるのを待つだけですね。 搾りが始まる春が待ち遠しいですね~。 醸造所内には仕込みを待つお米がこんなにたくさん準備されています。 秋に収穫されたお米が冬の間に仕込まれてお酒に変って行きます。 醸造所に新設された木樽の仕込みスペース。 プレハブ冷蔵庫でしっかりと温度管理されながらお酒の発酵が進んで行きます。 木樽を少しだけ覗かせてもらうと・・・・お酒が発酵中でした。 発酵が進み、この状態から搾ると透明なお酒が出来上がります。 春の搾り作業が楽しみです。 こちらはホーロー製の樽。 木樽とホーロー樽と分けて仕込みが進みます。 樽の違いがどう影響するのか?私には分かりませんね。 ホーロー樽の中でもお酒が発酵中でした。 なかなか見られない発酵中のお酒の様子です。 真冬の醸造所の様子。 今年は遠野でも雪が例年より多く、寒さも厳しかったようです。 この寒い冬を越したお酒たち、春には搾り設備を使っての作業が始まる計画です。 楽しみ!
by iwaizawa
| 2022-03-07 04:36
| 現場日記~店舗~
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