岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2022年 03月 18日
盛岡市中心部の本町通り、弊社もこの古い町で大工を営んでいます。
江戸時代からの古い町で間口狭く奥行の長い敷地が多く存在しています。 今回の改修工事もそんな古くからの街にある建物。 盛岡市内にもだいぶ減ってきた町家の改修工事となります。 現代の生活には合わなくなり、解体しての建替えも検討したのですが、お施主様の先祖から受け継いだ建物を残したいとの思いもあり、改修工事を行う事になりました。 昔の町家のいい部分は残し、現代に生活に合わない箇所は思い切って改修する計画を立てました。 そんな町家の改修工事が進んでいます。 現場では、施工も終盤に入り建具の設置やベランダ設置の作業が進んでいます。 そんな施工の様子を紹介していきます。 鈴木棟梁とベランダ設置場所の調査。 この屋根上に新しく物干し場としてのベランダ設置を計画しています。 既存の屋根の形状、霧除けの高さなどを計測して木材の加工をスタートします。 使う素材はコチラです。 青森ヒバの角材ですね。 青森ヒバは、腐食に強い成分を多く含み、屋外使用でも長持ちする特殊な種類の木になります。 必要な長さに切断しながら使います。 角材を小割にしていた材を作ります。 ベランダの柱・桁・スノコ板などを作っていきます。 加工するとヒバの強い香りが漂ってきますね。 木取りを終えたヒバ材をプレーナーで必要な寸法に揃えます。 万能機という加工機で厚みを揃える作業です。 ここでも削ったヒバ材の香りが強いですね~。 スノコ板に塗装を開始。 油成分の多いヒバは、塗装が載りにくい特徴もあります。 表面にヤスリ掛けを行ってから防腐成分を含む屋外用の塗料で色を付けて行きます。 ベランダの壁に使用する杉板の加工作業も進めていきます。 板材は、いつも弊社で外壁などに使用する破風板材。 塗装し、実加工を施してベランダの壁の部分に使用する計画です。 現場での施工を開始です。 まずは、屋根の上にスノコ状の床を設置します。 屋根に取り付けた雪止め金具に柱を立てて、スノコ状の床を置くように施工が進んで行きます。 柱も立上り、壁には板が張られて行きます。 少しずつですが、ベランダの構造全体が見え始めていますね。 古い町家の外観に合わせて、すべて木で作るベランダになります。 構造材や床材にはすべて青森ヒバを使用し、腐食に強く長持ちなベランダが出来上がって行きます。 建物正面のファサード部分では、建具の施工が再開しています。 古い木戸を外して新しい木戸を設置する作業が始まりました。 一番手前側の格子戸は新しく製作した格子戸ですね。 ガラスが入荷してきました。 新しい格子戸にはめ込むガラスは、ペアガラスになります。 これまでのペラペラな1枚ガラスとは違い、断熱性能が格段に高まります。 とにかく冬に寒い町家建物、少しでも寒さを解消出来るように改修が進みます。 建具製作は、八幡町の渡引建具さんです。 細かな格子戸の製作もお手の物ですね。 町家の雰囲気を構成する大事なファサード部分の建具がいよいよ設置開始です。 格子戸にガラスをはめ込み、建付です。 元の古い木戸に変わって新しい格子戸が設置されました。 町家らしい雰囲気が出てきましたね。 建物正面の外観がほぼ完成形になりました。 2階部分の格子と1階の格子戸が見事にきれいに並びました! 見た目も良い雰囲気の町家、そして断熱性能が一気に向上しています。 現代の生活に合うように町家が復活です! 盛岡市本町通りで進む町家の改修工事。 古い建物は、現状把握が非常に難しいので、おおよその計画を立て、実際に現地を解体し計測、その後打ち合わせして施工内容を確定して行きます。 古い町家のいいところはそのままに、現代の生活とはかけ離れた部分は思い切った改修工事を進めて行きます。 そんな現場での選択の多い改修工事には、経験豊富な大工の存在が欠かせませんね。 そして大工の他にも瓦職人、左官職人と特殊な技術を持つ職人達で施工が進んで行きます。 いろんな現場を経験してきた職人たちの勘と古い建物構造を改修する技術があっての施工になりますね。 そんな町家の改修工事が進んで行きます。
by iwaizawa
| 2022-03-18 05:19
| 現場日記~リフォーム~
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