岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2022年 05月 13日
遠野のオーベルジュ「とおの屋 要」さんの盛岡のお店の工事が始まりました。
盛岡市中心部、下ノ橋近くのテナント物件です。 弊社では、10年以上前にパン屋さんのお店の開店で施工させていただいた物件です。 パン屋さんからお菓子屋さんと経て、今回は料理を提供するレストランとしてオープンする計画です。 こだわりの塊りのような店主「要太郎」さんと弊社の堀口大工のタッグで施工が進む事になります。 どんなお店になるのかな~? 今からドキドキ、とっても楽しみです! それでは、現場での施工の様子を紹介していきますね。 現場1階の様子。 現在は厨房を設置する部分の床のコンクリートの補修作業を進めています。 その間、堀口大工は2階部分の改修作業を進めています。 厨房を広げるために解体したコンクリートの土間部分を補修しています。 作業は今年入った新人の及川君ですね。 学校では習わないコンクリートの作業、何でも学んでいい大工に育って欲しいですね。 土間部分の補修に続き、型枠を組んでの立ち上がり部分の補修作業です。 設置する厨房機器の寸法と通路を確保してギリギリの寸法でコンクリートを立ち上げます。 限られたスペースに必要な機材を詰め込む為、こうしたコンクリートの施工もギリギリで進めていきます。 2階では、天井の下地作りが進みます。 新しい天井下地は、屋根の勾配に合わせて斜めに作っています。 そして予期せぬ存在の古い屋根の骨組みも生かして施工が進んでいます。 古い屋根の跡はこんな風に仕上げています。 壁際の垂木には、古材の板を張って屋根らしく、客席側の垂木はそのままむき出しで仕上げています。 この部分もこの後室内が仕上がる事できれいに浮き上がってくる予定です。 天井下地へのボード張りの作業も始まりました。 斜めの天井下地に石膏ボードを張る事で平らな天井が少しずつ出来上がって行きます。 天井のボード張りが完了です。 見えているのは、古い太鼓梁だけですね。 天井を白く仕上げるとこの太鼓梁がきれいに見えてくる計画です。 施工が進むと店主に来ていただき現場確認です。 メールや写真での報告だけでなく、こうして現場に足を運んでいただき、現地でその空気感を感じていただきながら施工を進めていきます。 特に2階の古い屋根まわりの納まりと新たに作る収納部分をしっかりと打ち合わせしつつ施工を進めていきます。 こちらの壁への落書きは打合せ資料ですね。 現地で壁の色の塗分けを打合せ。 そのまま現場に書き込み施工指示として残します。 現場の空気を感じながら仕上がりの想像しつつこうした施工の指示が出来上がります。 現場での打ち合わせ後、そのまま弊社の作業場へ向かいました。 今度は、お店の客席カウンターの仕上がりの打ち合わせですね。 要太郎さんが見ているのは、岩手県産のイタヤカエデの天板です。 黒い模様は、カビの一種だと思われます。 この模様を見えるように仕上げるという判断に至りました。 どんなカウンターに仕上がるかな? こちらも客席カウンターに使う古材を確認中。 古い民家に使われていたセンの梁材を挽き割ってカウンターの素材としています。 センの板の配置を確認いただきつつ、完成を予想していきます。 袰岩大工はイタヤカエデの天板の加工を始めました。 天板の黒い部分が削れて行くのかを慎重に確かめながら作業を進めます。 この辺りの微妙な施工の判断が最後の仕上がりに関わるので大変です。 袰岩大工が少しだけ削って仕上げた天板をすぐに店主が確かめます。 そしてこの天板のどこの部分を使うのかを考えています。 そのまま、チョークで使用箇所を書き込み指示を出してもらいます。 続いては、古材のセンのカウンターの打ち合わせですね。 袰岩大工と要太郎さんが直接打ち合わせです。 どんな風に板を接合するのかを判断し、「契り」の位置なども決めていきます。 いい表情のセンの古材、仕上がりが楽しみです! 店舗2階に設置予定の古い「搾り槽」を使ったテーブルは、脚の位置を確認です。 お客様の座る位置を想定しながら脚の位置を確認します。 お店の収容人員にも関わる大事な要素ですね。 現場に戻ると2階に古材が用意されていました。 この古材たちは、出てきた古い屋根の骨組みの補強用に使う補強材です。 補強も真新しい木材ではなく、こうした古材を使っての施工を進めていきます。 こんな風に使って古材の梁を補強しました。 柱は土蔵の栗の柱、桁材は農家の納屋に使われていた赤松材ですね。 新しい木材には無い風合いが古材の良い所ですね。 まるで前からそこにあったかのような仕上がりです。 厨房のコンクリート改修が終わった1階では、塗装作業が始まりました。 これまで茶色のペンキで塗られていた1階の天井部分を白く塗装していきます。 雰囲気がガラッと変わり、少しずつですが明るく見えて行きます。 いよいよ内装仕上げの作業もスタートです! 「とおの屋 要」さんの新しいお店の施工が進んでいます。 築100年近くたつ古い民家だった建物。 いろんな使われ方をしながらここまで存在してきました。 今回は、その建物の根幹の部分を生かしつつ、レストランとして改修が進められて行きます。 建物の経年変化をただの劣化ととらえずに、その建物の刻んできた歴史ととらえて大事に残して行く、そんな作業を進めていく事になりそうです。 使う素材も経年変化した古材たちが中心となります。 まるで以前からそこにあったかのような素材を使い、新しいお店を形成する工程が進んで行きます。 どんなお店に変化していくのか、とっても楽しみな工事が進んでいます!
by iwaizawa
| 2022-05-13 05:45
| 現場日記~店舗~
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