古い民家を事務所へとリノベーション！ 進行中。

盛岡市内で進行中、中古住宅の事務所へのリノベーション工事現場。
古い住宅を改修して、事務所として使うとい目的で行うリノベーションの工事です。
現地での建物内部の解体作業から大工の構造改修、内部の下地工事と工程が進んできました。
古い建物が新しい目的を携えて生まれ変わって行くという工事ですね。
そんな古い民家の改修工事の大工仕事をお伝えしていきます。

リノベーション工事が進む現場。
足場が外れて外観が見えてきました。
片流れのシンプルな形状の平屋、良いですね。
いよいよ完成形が見えてきました。

室内は、運び入れた家具類で渋滞中･･･｡
作業場で作った造作家具が次々に運ぼ込まれてきて、家具の設置に追われています。
現場内部は、まだまだ大工仕事が続きますね。

弊社作業場では、造作家具の製作が続いています。
箱形の家具を製作していますね。
フレーム部分は、赤松の集成材で形を作っています。
この箱がどんな家具になるのかな？

出来上がった箱形の家具に墨出しを行う下舘大工。
この箱に化粧を施す作業が始まりました。

なにやら準備を進める下舘大工。
この箱に板を張る準備を進めています。
真っ直ぐきれいに板を張る為には、こうした下準備が大事です。

使う素材はセンという広葉樹です。
木目のきれいなこの板は、製材所で何十年も眠っていた材で製材所の閉鎖の際に救出してきた板です。
何十年も経過していますが、削ってカンナを掛けるとこんなにきれいな板に仕上がります。
今回は、このセンを収納に張って仕上げて行きます。

センの板が収納の外周部に張られていきます。
赤松集成材と合板で作っていた収納のフレームの雰囲気がガラッと変わって行きます。
次にこのセンの板の上に杉の格子材を取り付けていきます。
どんな収納が出来上がるのかな？

格子が取り付けられました。
細かな格子は、一辺が15mm程度の小さい形状です。
一定間隔で格子を並べて張るときれいに見えてきます。
センの板と杉の格子の競演です。

収納の全景はこんな感じです。
ちょっと見にくいかな？
この収納の上部にはナラの天板が載る計画になっています。
事務所の受付カウンターが少しずつ姿を現してきました。

ナラの天板の準備です。
1枚のナラの天板を用意し、寸法の足りない端の部分に接ぎ合せで材を取り付けました。
無垢のナラの天板、なかなか無い素材です。

接ぎ合せが終わった天板を切断中の下舘大工です。
カウンターの寸法に合わせて電動丸ノコを使って一直線に端を切り落とします。
硬いナラの木は、切断もゆっくりと行っていきます。

寸法も仕上がったナラの天板。
ここからサンダーを使っての仕上げの作業です。
表面が滑らかになるようにしっかりと仕上げて行きます。

こちらではケヤキを使ったテーブルの脚も出来上がっています。
コチラは、事務机や社長のテーブルに使用する予定です。
本物の無垢の木を使った家具の準備がどんどん進んでいます。

事務机に使う朴のカウンターも接ぎ合せが進みます。
2枚のカウンター材を合わせてクランプで締め付けています。
材のヨレを取るための仕上げの作業ですね。
こうしていろんな工程を経て家具の準備が進んでいます。

この後は、現場では出来上がった家具の設置を進め、さらに完成した家具を運び入れて行きます。
同時に外回りの電気配線など設備関連の仕上げ作業も進んで行きます。
いよいよ完成も見えてきました！

古い民家のリノベーション工事が進んでいます。
大工が刻んだ構造材を使い、建物の構造を直す作業から始まり、間取りを大胆に変更したり、断熱性能を向上させる工程から内装仕上げや家具の製作・設置へと工程が進んできました。
建物の改修に使用する木材から仕上げの家具まで地元岩手県産の木材がふんだんに使われています。
普段の新築とは少し違う、古い構造を生かした改修工事が進む現場。
施工の様子を少しずつご紹介していきます。
続きをお楽しみに！