とおの屋「要」さんの新店舗 盛岡で進行中です。

遠野のオーベルジュ「とおの屋　要」さんの盛岡のお店の工事が始まりました。
盛岡市中心部、下ノ橋近くのテナント物件です。
弊社では、10年以上前にパン屋さんのお店の開店で施工させていただいた物件です。
パン屋さんからお菓子屋さんと経て、今回は料理を提供するレストランとしてオープンする計画です。
こだわりの塊りのような店主「要太郎」さんと弊社の堀口大工のタッグで施工が進む事になります。
どんなお店になるのかな～？
今からドキドキ、とっても楽しみです！
それでは、現場での施工の様子を紹介していきますね。

お店の2階では、酒搾りの「槽（ふね）」の板を使ったテーブルが立ち上がりました。
「槽」の板を加工することなくそのまま使ったテーブル、とてもダイナミックな雰囲気を放ちます！
天井や壁が白く仕上がった店内にしっかりとした存在感を放ちます。

テーブルが置かれた状態で店主「要太郎」さんに座ってもらい、雰囲気を確認です。
実際にお店で営業時に使う椅子も運び入れてチェックです。

お店全体の雰囲気もチェック。
壁や天井の仕上がり、屋根裏から出てきた古い屋根の残骸、床以外ほぼ仕上が見えた状態で雰囲気を確認します。

テーブルを再び寝かせてのチェック。
ここで店主が思いついた事が･･･｡
当初裏側にする予定だったこの裏面を表面に変更しようかと･･･｡
先日の遠野の「要」でも最後にどんでん返しがありましたが･･･今回もかな～？

テーブル裏面を入念にチェックする店主の「要太郎」さんです。
どちらかというと「槽」の表情が豊かに見える裏面。
「槽」のお酒が入っていた内側の面になります。
この表情を見せた方がこのお店の雰囲気に合いそうというのが店主の判断のようです。

後日、表裏を入れ替えたテーブルが出来上がりました。
重くて搬出するのが困難な大きなのテーブル、現場でそのまま入替作業を行いました。
日の光に当たり、表情豊かな「槽」の内側だった天板が見えています。

厨房でも店主と打ち合わせです。
棚の高さ、幅などをチェックです。
ここには屋久杉の余った部分を使う計画となりました。
しっかりと細かな納まりまで店主のチェックを受けつつ作業を進めていきます。

外灯も設置が完了しました。
アンティークの外灯を予定の位置に設置です。
新しく作った若草色の塗り壁と照明がどんな表情を作り出すのかも楽しみです！

「とおの屋　要」さんの新しいお店の施工が進んでいます。
築100年近くたつ古い民家だった建物。
いろんな使われ方をしながらここまで存在してきました。
今回は、その建物の根幹の部分を生かしつつ、レストランとして改修が進められて行きます。
建物の経年変化をただの劣化ととらえずに、その建物の刻んできた歴史ととらえて大事に残しながら新たなお店としての機能を付加していく、そんな作業を進めていく事になりそうです。
使う素材も経年変化した古材たちが中心となります。
まるで以前からそこにあったかのような素材を使い、新しいお店を形成する工程が進んで行きます。
どんなお店に変化していくのか、とっても楽しみな工事が進んでいます！