遠野 「とおの屋 要」 外構工事進行中。

遠野のオーベルジュ「とおの屋　要」さんの敷地を囲うように設置してある垣根。
黒穂垣という古くからある垣根の工法を使った塀がありました。
その塀が経年劣化と強風で一部が壊れてきたため、今回一部を板塀に改修する事に。
そんなお店の外構工事の様子をご紹介していきます。

遠野の「要」さんのファサード。
お店の周りを囲う垣根と門。
門をくぐるとこのアプローチを進んでお店へと向かいます。
今回改修しているのは、敷地を囲う垣根が中心ですね。

凛とした「要」の入口。
ガラス戸も蔵戸も10年経過し、一層雰囲気が良くなりました。
この雰囲気を壊すことなく改修を進めていく外構工事です。

「要」の入口の門です。
門を囲う黒穂垣、門自体とも経年変化が進み、とてもいい雰囲気。
この雰囲気を壊さないように外構の改修工事が進みます。

最初に施工を進めた板塀から正面の黒穂垣の接続部分。
板塀も良い雰囲気に仕上がりました。
黒穂垣より耐久性を高めて、目隠しとしての機能もしっかりと持たせています。
角の部分で黒穂垣にうまく接続できました。

藤澤大工が黒穂垣の改修作業を進めています。
黒穂垣を支えるヒノキの柱を交換しながら、黒穂垣も外して直していきます。
地味な作業にも見えますがなかなｋ大変な作業です。

黒穂垣の改修もだいぶ進みました。
黒穂は、劣化して薄くなったモノを補充して密度を高めて直しています。
黒穂を支える竹は新しい竹に交換していますね。
黒穂もあえて新しいモノは使用せず、板塀に交換した箇所から出た古い穂を再利用しています。

このように1スパン事に黒穂垣を外し、穂を補充しながら竹で押さえて行きます。
黒穂も垣根の上部がだいぶ密度が薄くなっているのが分かりますね。
今回の改修でしっかりと補充して密度を高めて復旧していきます。

取り外した竹たち。
10年が経過し、役目を終えましたね。
竹の厚みもだいぶ無くなり、強度もすっかりと落ちました。
本物の素材で作った垣根はこうして再生できるものですね。

黒穂垣の改修も進み、いよいよ門の近くまで進んできました。
今回の改修では、この門も施工を行う事になっています。
本物の素材で作ったこうした垣根や門の改修作業は大工仕事の本質を再確認できますね。

改修を終えた黒穂垣。
黒穂の密度も回復して、ボリュームが増しました。

板塀はこんな見え方です。
黒穂垣とも少し違いがありますが、板塀もとても良い雰囲気に仕上がっていますね。
どちらも「要」の雰囲気に合わせた施工を心がけています。

遠野の「要」での外構工事が進行中！
現在進む盛岡の下ノ橋近くのレストラン開店とほぼ同時期の施工となります。
遠野の外構工事でも残すべき大事な部分と改修し新しくする部分をしっかりと見極めて施工の計画を立てています。
どんな外構工事になるのか、今から楽しみですね。
続きをお楽しみに！