盛岡市箱清水「アトリエのある家」 大工工事進行中。

盛岡市箱清水で進行中の住宅新築プロジェクト「アトリエのある家」。
2世帯が住まう住宅に併設してアトリエを設けるという建物になります。
敷地の大きさをギリギリまで生かして建物を計画し、そこの親子2世帯の住まいとアトリエを組み込んだ住宅を計画。
現場では大工工事が進み、下地作りから徐々に仕上げ作業へと工程が進んできました。
外観も完成形が見えて来て、室内では床張りを終えて壁の下地作業が進んでいます。
そんな現場の作業の様子を紹介していきます。

外壁張りを終え、防水シーリングの作業が進む外部。
建物の外観はほぼ仕上がりました。

外壁の目地、サッシまわり、貫通部の防水シーリング作業が進みます。
建物を雨水から守る一番外側の防御シールドを形成する作業です。
しっかりと施工されているかチェックも大事ですね。

防水シーリングを終えると足場の撤去が始まりました。
足場が外れると一気に外観が見えてきます。
白くシンプルな外観ですね。

足場が外れると早速外回りの外構作業。
犬走りと呼ぶ建物周りに砕石を敷く作業です。
ダンプトラックに砕石を積み、現場で荷下ろしです。
上野作業員がネコ車に砕石を積み込んでいますね。
こうして砕石を建物周りへと運びます。

建物の外周部に砕石を敷く作業を進めます。
砕石を敷く事で雨が降ってもしぶきが建物へ飛びません。
そして雑草が生えにくく、歩く人の足音を感じる事が出来ます。
いろんな効果を持つ犬走の砕石敷きですね。

室内では鈴木大工が建具枠の設置作業を進めています。
作業場で加工してきた建具枠を現場で切断しながら取り付ける作業です。
建具枠を取り付けると壁下地が完了する事になります。

2ヶ所の引き戸の建具枠が設置されています。
引き戸は、1間のスペースを使って建具が走る事になるので、建具枠も大きく作っています。
ドアに比べても手間の掛かる建具設置作業ですね。
最近の家づくりでは引き戸の需要が高く、この建物でもほとんど引き戸が主流です。

片引き戸の建具枠が設置されて、周りの壁の下地が出来上がって行きます。
引き戸は開けた際に通風が取りやすく、エアコンに頼らない家づくりの基本となる建具でもあります。
窓を大きく取り、風の抜ける家づくりが進んで行きます。

建具枠の設置が終わると枠塗装の作業が始まりました。
弊社の小林作業員が建具枠を白く塗装していきます。
壁と同じ色に塗装して建具枠を目立たなく仕上げて行く計画です。

枠塗装に続き、内装クロスの下地処理が始まります。
壁下地の石膏ボードのジョイントとビス頭にパテを掛けて平滑な壁の下地を作る作業です。
いよいよ内装仕上げの準備が本格的に始まりました。

ところ変わって鉄工所の向上にやって来ました。
見ているのは鋼材の山。
今回の住宅で使用する丸鋼とフラットバーという各種鋼材です。
この鋼材を使って階段のフレームを作る計画です。

鉄工所の工場では、こんな小さな模型を作っていました。
トラス構造を使った階段の模型ですね。
この模型のような階段をこれから製作していく事になります。

工場の加工場には紙の図面が散乱中!?
原寸図という鋼材の加工・切断用の図面ですね。
図面を元に鋼材を加工して溶接して組み上げていきます。

階段の本体が組み上がりました！
細い丸鋼を使い、トラス構造を組合わせた階段のフレームですね。
まずはうまく立上り一安心です。

横から見るとこんな感じの仕上がりです。
1本1本のフレームは細くか弱く見えますが、三角形のトラス構造が組み合わさって大きなフレームとなり、ガッチリと階段を形成していますね。
続けて階段の踏板を設置する下地が溶接されて行きます。

せっかく見に行ったので私が登ってみました。
揺れるか心配だったのですが、登ってみての感想は････ほとんど揺れない。
トラス構造のフレームがうまく機能してガッチリと仕上がっていました。

現場では、大工たちの下地の施工から徐々に仕上げの工程へと施工が進んできました。
各所で完成形も見え始め、日々現場は変化していきます。
鉄工所で製作が始まった階段も仕上がりがとっても楽しみです！
大工だけでなく、いろんな職種の職人たちが携わり、オリジナルの家づくりが進んでいます。
続きをお楽しみに！