盛岡市中ノ橋通 わんこそば東家本店様 改修工事進行中！

今年最初の現場日記は、盛岡市中ノ橋通の「わんこそばと郷土料理　東家本店様」。
昨春、盛岡市大通の仮店舗へ引越し、6か月以上かけて本店の大規模な改修工事を進めてきました。
改修工事も無事に終わり、11/24（木）から本店での営業を再開しています。
弊社ブログでは、100年に一度の改修工事の様子を引き続きご紹介しています。
まだまだ弊社ブログでは工事中の段階ですね。
いよいよ客席周りの仕上げの工程が始まり、だんだん完成形も見えてきた店内の施工の様子を紹介していきます。

施工も終盤に入り、今度は看板屋さんとの打合せ。
建物正面にあった古い看板を落とし、新しい看板の施工方法を協議していきます。
これまでのお店の雰囲気を壊す事なく、新しいお店の看板をさりげなく作る計画です。

道路際の縦看板もリニューアルを計画。
看板の内容もですが、鉄骨製の支柱も劣化がひどく、補強工事が必要と判明しました。
看板本体と鉄骨支柱の補強も一緒に打合せです。

打合せ終了後、現場を離れる古い看板。
昔、映画のロケの時に設置したという看板、このまま弊社作業場に一時保管します。

店内では、左官職人の塗り壁の施工が始まりました。
岐阜の小松さんという左官職人さんに施工を依頼しました。
若い職人さんですが、技術がすごいですね。

土壁の素材の土は、土嚢袋で搬入されてきます。
この土は、盛岡市近郊の山から掘って来たそうです。
地元の土を使い、お店の壁や天井が仕上げます。

このように桶で水を加えて練っています。
この土につなぎを入れて壁との密着性を上げて塗って行きます。
昔ながらの施工方法で老舗の店内を仕上げて行きます。

左官職人の小松さん、土に古いを掛けています。
土の中から石や塊りになった部分を除去しています。
全ての工程がこうした手仕事で成り立つ左官の仕上げ、昔はすべてこうして職人の手仕事で建物が出来ていました。
少し前の職人の仕事の風景が見られます。

練り上がった土壁の素材です。
これは盛岡市山岸近郊の土ですね。
土の粒子の細かさ、色合いなどを見ながら土を集めているそうです。
「大工の木」と「左官の土」どちらも同じですね。

店内の壁では、レンガ張りの作業も進みます。
タイル職人が担当するレンガは、アンティークレンガです。
中国の古いレンガを使い、味わいある仕上がりを目指します。

レンガの壁の上部に塗壁が施工されて行きます。
アンティークレンガと左官の土壁、とっても良い組み合わせです。
天井は、大工が張ったセンの板張り、職人たちの技術を生かした仕上がりですね。

店内奥の階段では、内装仕上げの作業が進みます。
階段に張ってある塩ビシートを剥がしていきます。
何十年も経過した塩ビシート、すでに劣化が進み、ボロボロの状態でした。
すっかりきれいに剥がして張り直す準備が進みます。

新しくシートを張り直した階段です。
明るい色に変更して雰囲気も良くなりました。
気持ち良く階段を使う事が出来そうですね。

建物の外でも仕上げの工程。
新人の及川君が作業しているのは、砕石敷きですね。
工事で凸凹になった部分に砕石を敷いて元に戻す作業を開始です。

駐車場の凹みも砕石を入れてきれいに均しました。
少しずつお店の再開に向けて建物周りの復旧作業も進みます。

厨房裏の通路もきれいに砕石を敷きました。
足元良く通行できるように改修していきます。

100年に一度のあるかないかの大規模な改修工事が進行中。
壊す作業から造る作業へと工程が進み、建物各所で改修作業が進行中です。
今回の改修工事では、歴史あるお店の雰囲気はそのままに厨房を中心とした新しい設備機器の導入とスタッフの適切な配置に必要な動線の改修などを計画しています。
特に水道の配管・電気の配線・空調設備の再配置が最も重要な改修内容になっています。
その計画に向けて、いろんな難題を解決しながら施工が進んでいます。
いよいよ客席周りやメインの厨房の施工が進み、少しずつ仕上げの雰囲気も見えつつあります。

そんな老舗わんこそば店の「東家　本店」様の改修工事の様子をご紹介しています。

弊社ブログでは、施工中の様子を紹介していますが、お店は11/24（木）からリニューアルオープンしています。
ぜひ足をお運びくださいね。
弊社ブログでは引き続き、施工中の様子を完成までお伝えしていきます。