岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2023年 08月 28日
現在進めている現場では、ケヤキの丸柱を使います。
ケヤキ材は、とにかく硬い材質、加工するのはとっても難しい樹種です。 そのケヤキを使い丸い柱を作るのは、なかなか難しい作業です。 昔はお寺や神社で良く使われていましたね。 最近は、そんなお寺や神社でも使われる頻度が減っている大工の技術ですね。 今回はそんなケヤキの丸柱の加工の様子を紹介しますね。 乾燥したケヤキの角材を購入。 乾燥には、天然乾燥(自然に放置して乾燥させる)でおおよそ6~7年かけた材を購入。 どの材も経年変化で木肌の色も変化し良い状態です。 今回は、岩手県森林組合連合会さんから購入しました。 多くの材の中から丸柱に使用する材を選ぶ作業。 1本1本のケヤキの角材が重く、人力では扱いが難しい重さです。 もちろんフォークリフトを使っての選別作業です。 角材を使う長さにカットし、丸く加工するための墨出し作業を行います。 向かって右側の角材には、丸く円が描かれており、円の中心から線引きが行われています。 単純な墨出しですが、この墨を元にケヤキを丸く加工していきます。 向かって右側の材は、墨に沿って八角形に材を加工した様子です。 八角形を十六角形にしてさらに角を取る作業を進めて行く事になります。 角を取る作業は、まずは電気カンナを使用します。 材の角を大まかに削る作業です。 大きく削る作業は、やはり機械の力にお任せです! さらに角を取る作業は、カンナ掛けですね。 作業を進める下館大工、いつものカンナ掛けとは何だか様子が違いますね。 手に持つのは、カンナ・・・・・?かな? 白い小さな刃物の様なモノをケヤキに当てています。 電気カンナでおおよそ削った木肌、少しだけ角の残る部分に白い刃物を当てて削っているように見えますね。 少しずつ少しずつ角が取れていきます。 下館大工が加工を進める横にはこんなものが・・・・。 茶碗のかけらが散らばっていました。 何に使うのかな? 実は、白い刃物の様なモノはこの磁器のかけらでした。 細かな磁器の成分が、硬いケヤキを削るのにちょうどいいという言い伝えがあります。 現代の大工仕事では、なかなか使うことのないケヤキの丸柱には磁器が使いやすいようです。 最後の仕上げはいつものカンナを使います。 表面をきれいにカンナ掛けして丸柱が仕上がっていきます。 出来上がった丸柱です。 本当にきれいに丸く仕上がっていますね。 大工の手仕事ってすごいですね~。 角材だったケヤキが本当に丸く変わっています。 最後に先端部分にこんな加工を施して丸柱の完成です。 見事に仕上がりました! 大工の手仕事の技術はすごいですね。 こうした技術は、次世代に受け継ぐ必要があります。 弊社では若い大工たちにもいろんな経験を積ませて、こうした技術の継承にも取り組んでいます。 木の事を知る大工、木の加工を高度に行える大工、これからの時代、大事になりますね。
by iwaizawa
| 2023-08-28 07:19
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