岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2024年 03月 21日
昨年春から取り組んできた大仕事が岩手公園(盛岡城跡公園)にある神社「桜山神社」 様の改修工事でした。
神社で最も歴史ある建物でもある御社殿の大規模な改修工事でした。 明治期に建てられその後何度かの改修を経て今に至る神社の社殿の改修工事。 今回は、神社専門の設計事務所、東京の日本建築工芸設計事務所様との共同作業です。 歴史ある建物の改修工事は、技術と経験豊富な大工たちと地元岩手・盛岡の木材を使って進めました。 そんな「桜山神社」様の御社殿改修工事の様子をご紹介していきます。 現場では、社殿の床下の大引きを掛け替える作業が進んでいます。 そんな現場での施工の様子を紹介していきます。 ヒノキの大引きに直行方向に根太が掛かっています。 現場はヒノキの香りで一杯になります。 拝殿の端の部分では、鈴木大工と立花大工が大引きの掛け替え作業を進めます。 本殿全体の床下地を順を追って掛け替えていきます。 弊社作業場では、新たに建てるケヤキの大黒柱の加工作業が進んでいます。 太くて長いケヤキの角材が用意されています。 まずは柱の長さを確保するための根継ぎの加工が終わっています。 ここからはカンナを掛けて柱の表面をツルツルに仕上げる作業が進みます。 大黒柱の根継ぎの仕口です。 「金輪継ぎ」という継手でケヤキの柱に栗材を足しています。 規格外の長さの柱が必要で床下の見えない場所でこのように柱の根元を栗材へと変えています。 カンナ掛けを行う袰岩大工です。 硬いケヤキの大黒柱、なかなか思うようにカンナも掛かりません。 根継ぎの部分も入念にカンナを掛けて仕上げていきます。 カンナの刃を調整する袰岩大工。 大工道具の調整は、大工の勘と経験が頼りです。 木の硬さ・木目を見ながら刃の出を微調整しながらカンナ掛けを進めます。 こちらでは、ケヤキの丸柱の加工が進みます。 本殿内部の化粧柱として使う丸柱。 コチラも地元岩手県産のケヤキ材を用意しました。 角材だったケヤキの木を少しずつ面を取って、何となく丸に近くなっています。 さらに削って丸柱を作り出します。 わずかに残った角の部分にカンナを掛ける下舘大工。 よ~く見ると・・・・鉋(かんな)を掛けている? 何だか白い物体を持って削る作業を進めています。 白い刃物を持って木の表面の角を取る下舘大工。 白い刃物ってあったかな? 何度も何度も刃物を当てているとだんだん角が無くなり、滑らかな丸が出来上がっていきます。 丸い刃物の正体は・・・・コチラです。 茶碗・・・・? 実は磁器の割れた面を刃物として使っていました。 昔からこうして丸の面を出していたという話を大工たちが受け継いでいました。 先人の知恵を現代に生かしていましたね。 磁器の茶碗を割ってバラバラにし、その割れた面の湾曲が丸柱に近い部分を使って削るという事らしいです。 丸面用のカンナも持っていますが、なかなか丸の湾曲が合わない事が多く、こんな使い方を先人が思いついたのかな? 昔の大工の経験を受け継ぎ、現代の神社の改修工事の活用しています。 整った水平な床下地が気持ち良いですね! いよいよ新しい床組みも出来上がってきました。 社殿の床の改修作業がどんどん進んでいます。 古い建物の解体作業では、昔の職人の仕事を見る事が出来ました。 そしてその昔の職人が作った床組みを現代の大工が修正する作業が進んでいきます。 解体→床下のコンクリート工事→床組みの修正と工程が進んできました。 こうした大工工事は、やはり大工の技術と勘・経験がモノを言いますね。 そんな大工の歴史を思いつつ進む神社の改修工事の現場です。 続きをお楽しみに!
by iwaizawa
| 2024-03-21 04:41
| 現場日記~リフォーム~
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