古い民家の改修工事 進行中です。

盛岡市内の住宅地で進む、古い民家の改修工事です。
築年数は正確には不明ですが、何度も増改築を行ってきた建物は築100年はゆうに超えています。
わずかに面影が残る土壁の痕跡、木枠の窓など古さを物語る痕跡を残した建物でした。
建物自体がかなり歪み、柱の傾きや建具の建付けが悪くなっていました。
思い入れのある建物を修繕して、この先も使い続けられるように構造を改修し最低限暮らせるように大工が修繕を行う工事内容です。
そんな現場の様子を紹介していきます。

土壁の撤去を進める丸山大工。
見えている柱や桁などすべての構造材の水平や傾きが悪い状況です････｡

解体した床下には、新しく束石ブロックを設置しました。
建物構造と共に床の不陸もしっかりと直していきます。

建物構造の歪みを直すには、油圧ジャッキを使います。
写真の赤いモノが「爪付きジャッキ」という道具です。
隙間に差し込んで持ち上げる事が出来るツメが付いた油圧ジャッキです。

もう一つの大事な道具がレーザーレベル。
水平・垂直にレーザーを出す機械です。
このレーザーを基準に土台・大引きの水平、柱の垂直を計測します。

油圧ジャッキを使って建物構造を持ち上げる作業の様子。
ジャッキに仮の柱を立てて上部の桁・梁を持ち上げる作業を進めています。
こうして持ち上げた状態で下部の土台や大引きの交換作業を進めます。

ジャッキに乗せた仮柱で上部の桁を持ち上げた状態です。
丸山大工が桁まわりの水平をチェックしています。
古い建物構造をなるべく生かしつつ、修正する作業が続きます。

建物構造を持ち上げた状態で土台の交換が進みます。
湿気や蟻害でボロボロだった土台は、ヒノキの新しい土台に交換していきます。
改修後は、土台下の礎石や束石が土に埋もれないように直していきます。

真新しいヒノキの土台と杉の柱が増えていきます。
少しずつですが、着実に改修作業が進む現場です。
古い建物をなるべく生かしつつ直す作業には、技術と経験が豊富な大工が大事ですね。

古い民家の改修工事が進んでいきます。
解体工事が一段落くし、床下のブロック設置と防湿工事の準備が進む現場です。
構造体の腐食や歪み・傾きがかなりひどい状況です。
少しずつ土台の水平や柱の傾きを直す作業が進んでいます。
地味ですが、とっても大事な修繕作業が進む現場です。

こうした建物ほど、経験豊富な大工の技術と経験が生きてきますね。
ベテラン大工による改修工事の様子を引き続きご紹介していきます。
お楽しみに！