岩井沢工務所の現場日記

「ななしの庵」様開店工事

盛岡桜山にお店を構える「〼mass ～かまどのある家・酒をよぶ食卓～」さん。岩手や日本各地のお酒、かまどご飯や地物の野菜料理などなど、お店のスタッフのみなさんが選びぬいた美味しいものをいただけるお店です。お昼も夜も昼酒も、どの時間帯も人気の1軒です。
そんな〼mass さんの新しいお店「ななしの庵」の工事を担当させていただくことになりました。その様子をご紹介していきます。

前回、ご紹介したケヤキの天板が設置されました。耳を切りましたが、1枚板独特の雰囲気はそのままです。元から開いている穴の部分は補修をせず、木の勢いそのままを活かしています。座ってみると1枚板の良さが伝わってくると思います！
壁、天井は左官仕上げになります。こちらはそのサンプルです。ひとつひとつ決めていくのは楽しい作業です。
床板は弊社で在庫していた古材です。面積はさほどでもないですが、古いものの良さがよく出ています。


「ななしの庵」さんは6月1日（木）にオープンします。
カウンター6席だけの予約制の小さなお店です。
工事の続きをお楽しみに。

「中津川を臨む家」造作家具工事進行中。

大工工事が進むフルリフォームの現場。
盛岡市山岸の中津川に近い場所。
今回は、中古住宅を購入しての全面的な改修工事となります。
既存の基礎と構造の一部を利用し、減築と増築を伴った大規模な改修工事です。
2階の窓からは盛岡の中心部を流れる清流中津川もとてもきれいに見えます。
この眺望を最大限生かした住宅として再生します。
現場では造作家具の設置作業が進んでいます。
弊社作業場での製作と現場での設置作業が同時進行中。
そんな現場の様子をお伝えしていきます。
2階リビングの壁面収納。
設置後も細かな作業を行いほぼ設置が完了です。
現場に合わせて大工が製作するのが造作家具。
寸法もぴったり合い気持ちのいい納まりですね。

子供部屋の机収納。
左側が引き出し付きの机、右側が収納部分です。
小さな子供部屋ですが機能がしっかりしていて使いやすいく作っています。

1階リビングのカウンター収納。
ソファの高さに合わせて高さを設定。
目線のすっきり感を重視した家具の配置になっています。
造作家具ならではの配慮ですね。

作業場で製作が進むのは1階の作業台。
アイロンや編み物、その他いろんな用途に使用できるようなカウンターを製作。
まだまだ作業場での家具製作が続きます。

奥行きのあるカウンター天板の剥ぎ合わせ作業。
洗面台の天板ですね。
無垢のオニグルミを剥ぎ合わせて作っています。
こちらも仕上がりが楽しみです。

階段手摺の楕円形の棒を製作中の太田大工。
長い四角い棒を楕円形に整える作業。
すべて手作業です。
徐々に楕円に変わっていくのが見ていて楽しいですね。

だんだん楕円形になってきました。
まだ少し角が残る状態です。
大工の手仕事、すごいですね～。

現場に搬入された手すり棒。
きれいに楕円形に仕上がりました。
下の家具は先ほど製作していた作業台ですね。
次々に家具が運ばれてきます。

楕円の手すりを壁に固定する受け材。
楕円の形状に合わせて作っています。
すごい技術です。
これすべて手作業で仕上げています。

弊社事務所に届いた金物。
何でしょうね？
これはポスト。
既製品のポスト口を加工し、鉄枠に取り付けたオリジナルなポスト。
どんな風に取り付けるのでしょうか？

現場では下地作りの作業。
なんだか大々的に取付作業が進みます。

外壁にはぽっかりと四角い開口部が出来ました。

先ほどのオリジナルのポストが設置。
縦に取り付けます。

そこに下地を作ります。

そこにインターホンが取り付けられます。

内部側はこんな感じです。
先ほどのポストは、ポストとしての機能の他にインターホンと表札が一体となります。
お施主様が考案した面白いポストですね。
鉄工所の職人さんと苦労しながら製作。
うまくできました。


仕上となる造作家具の製作と設置が進む現場と作業場の様子でした。
その建物に合わせて大工たちが作るのが造作家具。
細かな部分までしっかりと作る事が出来ます。
どんな建物に仕上がるのか楽しみです。
もちろんそんな空間を仕上げて行くのは地元岩手、盛岡の木。
そして大工の技術がしっかりと生かされています。
続きをお楽しみに！