岩井沢工務所の仕事について
岩井沢工務所HP
新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
現場日記~住宅新築~ 現場日記~9坪ハウス~ 現場日記~リフォーム~ 現場日記~店舗~ 現場日記~マンション改修~ 現場日記~アパート~ 現場日記~蔵移築再生~ 現場日記~蔵改修~ 現場日記~古民家再生~ 現場日記~小屋~ 施工したお店 古民家移築先募集 古材 おしらせなど イベント案内 いろんな話 近所のお店 遊びなど 外構工事 モリブロ 以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 検索
ブログパーツ
記事ランキング
|
2019年 05月 29日
弊社事務所近くの仁王小学校の近くにある四ツ家地蔵さん。
町内会の方からの連絡で屋根を支えている柱が傾いているとの事。 現場に伺って調査し、修理を行うことになりました。 前回に引き続き、作業の様子をご紹介して行きますね。 地蔵を囲う屋根の支柱を修理中なのは、袰岩大工です。 腐食した柱の根元部分を切断し、新しい木材で根継ぎという修理を行っていきます。 手ノコで古い柱に仕口を作る作業が始まりました。 古い腐食した柱にノコの刃が入りました。 この段階ではどんな風に加工されて行くのか分かりませんね。 金輪継ぎという継ぎ手を使って根継ぎを行うことになります。 ノコで切断された木口が見えて来ましたね。 この柱は青森ヒバでした。 切断する事でヒバの強い香りが漂います。 何十年も経過したヒバですが、未だに強い成分がしっかりと残っています。 この小口に差し金で墨付けの作業を行います。 切断された側の柱はこんな感じでした。 腐食に強い青森ヒバではありますが、根元がずっと土に埋まっていたこともあり、常に湿った状態。 根元からゆっくりと上の方に腐食が進んでいったようです。 かなり上の方まで腐っていました。 根継ぎする新しい柱がこちらですね。 既存の柱と同じ青森ヒバを用意しました。 下調べの後、先にこの根継ぎ用の柱を準備して現場にやって来ました。 新し柱はすでに金輪継ぎの仕口を刻んでありますね。 この仕口に合わせて現地の柱に仕口を作って行く事になります。 古い柱に新しい根元がきれいにくっつきましたね。 何度か仕口を合わせながらピタリとハマるように調整していきます。 袰岩大工、さすがですね~。 金輪継ぎの仕口がとてもきれいです。 仕口がぴったりと納まったら、最後に仕口の中心にある穴に栓を差し込むとガッチリとくっつきます。 これで柱同志が外れる事はありません。 この金輪継ぎはとっても頑丈な仕口の一つ。 根継ぎと言う修理方法には最も適した仕口の一つです。 もう一本の柱の修理に取り掛かる袰岩大工。 こちらの柱は腐食が少ないので、柱の根元に金物を入れるという修理方法。 但し柱の角度が悪いので、まずは柱の角度を調整する作業です。 両方の柱の修理が終わると根元にコンクリートを入れます。 これで固定すると柱の修理が完了です。 腐食した部分を取り除き、柱の角度を直し、根元の部分を固定して根継ぎに作業が完了です。 一時移動した石灯篭を石屋さんに戻してもらってすべての作業が完了です。 石の設置の際にコンクリートの上にアスファルトを敷いてもらって完全にきれいに直りましたね。 屋根の角度もほとんど垂直に戻り、何事も無かったかのような雰囲気ですね。 こうして大工の技術を生かした古い建物の補修作業が完了です。 古い木造の建物はもちろん修理が必要です。 しっかりとした技術を持つ大工がいれば、そんな古い建物の修理も安心ですね。 こうやってはるか昔から日本の木造家屋は修理を繰り返して長持ちしてきました。 そんな大工の技術を生かした修理の作業が完了です。 調査依頼を受け現場調査→原因を予測→施工の準備・計画→修繕工事の開始→状況によって施工内容を変更→竣工という流れで作業を進めて来ました。 今回の修理作業の担当はベテラン袰岩大工です。 こうした修繕は何度も経験があり、今回も状況を確認して的確な作業内容を提案してもらいました。 やはり大工の技術と経験が大事ですね。 そんな木造建物の修理のお話しでした。 #
by iwaizawa
| 2019-05-29 04:54
| 現場日記~リフォーム~
2019年 05月 28日
先日、木材の仕入れのために矢巾町にある岩手県森林組合連合会さんの木材流通センターに行ってきました。
岩手県内の山から伐採された木材の丸太が集まり、月一回入札が行われる大きな市場です。 弊社は入札には参加しませんが、ここから広葉樹の天板を購入したりしています。 今回は、今年購入する赤松の天板を見学に行ってきました。 ついでに丸太の市場も見学しました。 広大なセンターの敷地・・・。 すごい量の丸太が集まっていますね~。 見えている丸太はすべて広葉樹です。 ここから全国各地に丸太が運ばれて行きます。 手前に並ぶ太い丸太の列は栗ですね。 太く真っ直ぐな栗の丸太。 高そうですね~。 どこに売れて行くのかな? こちらは朴(ホオ)の丸太ですね。 40cmほどの太さですね。 何に使うか迷いますね。 こちらはイタヤカエデの丸太です。 イタヤカエデはなかなか太い丸太が出て来ません。 硬く木目の主張が少ないきれいな木肌が特徴です。 弊社でも購入したいのですが、なかなか手に入りません。 シナの丸太です。 弊社でよく使用するシナベニヤの素材でもありますね。 こんな丸太をカツラ剥きにして使うようですね。 なかなか丸太の状態を見る事が無いですね。 こちらも朴(ホオ)の丸太です。 今回の市にはホオがかなり出ていますね。 弊社では、あまり使用しない朴の木。 版画の板に使用すると聞いた事があります。 比較的柔らかく、刃物にやさしい木のようです。 ナラの丸太です。 こんな太いナラはなかなか見ないですね。 岩手県ではたくさん生えている広葉樹の一種です。 とにかく硬く、成長もゆっくりな広葉樹。 弊社では床板で使用する事が多いですね。 今回もいろんな丸太に出会うことが出来ました。 森林県岩手ならではの広葉樹の市場。 ここから全国の市場や製材業者、家具屋さんに出荷して行く事になります。 弊社でも家づくりに岩手県産の広葉樹をたくさん使っています。 すぐ近くにこんな市場がある事もなかなか知られていませんよね。 今回はご紹介出来なかった赤松の天板も次回はご紹介したいと思います。 今年はとてもいい赤松の天板をたくさん購入しました。 また、栗と赤松の見事な曲り梁も購入しています。 これから建築する住宅にたくさん使っていく木材の仕入れのお話しでした。 #
by iwaizawa
| 2019-05-28 16:41
| いろんな話
2019年 05月 28日
盛岡市桜台で住宅の新築工事が進んでいます。
地元の木を使い、大工の技術を生かした小さな建物となります。 構造材だけでなく、外壁や床板などいろんな場所に地元の木をふんだんに取り入れた暮らしやすい住宅を計画しています。 現場では、大工工事が順調に進み、ほぼ完了。 続いては、屋外での外構工事が進んでいきます。 完成引渡に向けて屋外での作業も同時に進む現場の様子です。 コンクリート舗装、アスファルト舗装が完了し駐車スペースのカーポート設置の作業が始まりました。 今回は2台用のカーポートで屋根がポリカーボネート製のタイプを設置します。 積雪対応も1mあり、明るさを妨げないタイプの優れたカーポートです。 カーポートの支柱はコンクリート舗装に設けた四角い穴に入れます。 穴の大きさは決めらており、カーポートが風で飛ばされない様にコンクリートの重量で支える構造となっています。 構造体の設置が完了するとコンクリート打設です。 ミキサー車からコンクリートをネコ車で運び、穴に入れて行きます。 この作業は手作業で行っていきます。 支柱の根巻きコンクリート打設まででこの日の作業は終了です。 この日に風が強いとコンクリートが固まる前にカーポートが飛ばされる可能性があります。 屋根材の施工は後日にし、この日は養生となります。 翌日、コンクリートが固まっていることを確認。 これで少しぐらいの風ではカーポートは飛ばされない状態になりました。 屋根材の設置作業を開始です。 組み上がったフレームにポリカーボネート製の屋根材を載せる作業を行います。 構造部分に設置していた仮筋交いも取り外し、カーポートの完成形が見えて来ました。 屋根材の設置が完了です。 透明な屋根材が設置されました。 積雪1m対応のカーポートで屋根がクリアなタイプは初めて設置しました。 カーポート内も明るくいいですね。 熱線カットタイプのポリカ材を使用しているので、屋根の下は暑くなり過ぎない予定。 後はコンクリートがしっかりと固まる1週間程度はこのまま養生となります。 玄関脇の物置小屋設置も完了しました。 タイヤと除雪道具程度が入る小さな物置小屋を設置しました。 玄関脇の目隠しの役目も担っています。 隣との境界から少し離して設置していますね。 物置小屋もただ大きいだけでなく、入れるモノ、設置場所に合わせて大きさを選択するのがいいと思います。 今回も目的に合わせて物置を設置しています。 引っ越しに向けてエアコン設置の作業も始まりました。 冬場の暖房にも使えるタイプのエアコンを選んでいます。 暖房メーカー「コロナ」の冬暖エアコンですね。 引渡時には4台のエアコンを設置します。 家の中ではエアコン室内機の設置作業。 家具の配置や家電製品の配置に合わせてエアコンの位置を決めています。 邪魔にならない場所、なるべくエアコンの風に直接当たらない場所を考慮して室内機の設置を行います。 続いて室外機の設置。 屋根の傾斜、雪の量を考慮し、地面より高い位置に設置です。 冬場に活躍するエアコンは、冬にトラブルが起きない様に考えながら設置を行っていきます。 室内機の設置も完了ですね。 冬場はもちろんですが、夏も低コストで冷房できるのが現在のエアコンです。 高効率のエアコンで冷暖房できるのも建物性能の向上があっての事。 過ごしやすい設備も設置が完了し、引っ越しに向けての準備も大詰めです。 カーポートの設置と物置小屋の設置で外構工事が完了です。 その他、エアコンの設置作業も行って引き渡しの準備がほぼ終わりました。 いよいよ工事がすべて終わり引き渡しとなります。 地元盛岡の木をふんだんに使い、大工の技術を生かした家づくりが完成です! 次回から数回に分けて完成写真をアップしていきたいと思います。 お楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-05-28 04:43
| 現場日記~住宅新築~
2019年 05月 27日
矢巾町で新たに始まった小さな家の新築工事。
今回の建築地は、田園地帯の真ん中。 建物からの景色のとてもいい場所での建築となります。 建物は小さいけれどとっても個性的な建物になりそうです。 それでは着工からの様子をご紹介して行きます。 敷地周辺の田んぼはこんな感じです。 思えば最初に現場を訪れたのは1年以上前です。 建築地は田園地帯の真ん中。 まずは住宅を建てる為の申請業務を開始です。 敷地までの道路を確認し、土地家屋調査士の分筆、地目の変更、農業委員会への申請などなど。 1年以上かけて建物を建てる為の準備を行ってきました。 地盤調査の様子。 建物を建てる場所へ調査の機械を搬入し調査を行いました。 結果は・・・・・。 軟弱な地盤があり、改良工事が必要との判定でした。 地盤の改良工事を行う前に建築場所の整備。 植えてあった庭木を必要なモノは移植、不要なものは伐採します。 伐採した木は細かく切断し、薪に。 地盤改良と基礎工事をスムーズに進めるためにしっかりと敷地内の不要なものを撤去してから作業を進めます。 そして地縄張り。 建物の位置を出し、地盤改良工事の杭の位置を出して行きます。 現地に地盤改良工事の杭がやって来ました。 5mほどのコンクリート製の杭です。 この杭を地面に刺して硬い支持地盤まで達するように施工します。 地盤改良工事の重機がやって来ました。 大きなドリルで地面に穴を空け、コンクリート柱を差していきます。 建物の大きさ、基礎形状に合わせてたくさんのコンクリート柱を埋めていきます。 改良工事が終わると大工たちの遣り方出しの作業。 この現場を担当する堀口大工と立花大工が遣り方出しです。 建物の外周部に杭を打ち、水平に貫きをまわしていきます。 水平にまわした貫きに建物の芯墨を出し、水糸を張って確認。 この遣り方で出した建物の高さと芯墨を基準に基礎工事を進めて行きます。 何もない土地に工事の基準となるモノを作るのがこの遣り方出しの作業です。 小型の重機がやって来て基礎工事が始まりました。 まずは建物の基礎を作る部分の根掘りの作業です。 根掘りを始めるとすぐに出てくるのが地盤改良工事のコンクリート杭ですね。 この杭の上に基礎が載るように施工を進めて行きます。 まずは土を掘る作業から基礎工事がスタートです。 矢巾の周辺の環境がとてもいい田園地帯の真ん中で新築工事が始まりました。 今回のような農地での建築には、いろんな手続きが伴います。 建物を建てる前にまずはその手続きに1年程度は時間が掛かります。 その手続きを経てようやく着工となりました。 まずは基礎工事を行う前の地盤調査・改良工事と進み、基礎工事が着工しました。 小さな住宅ですが、地元の木材を使い大工の技術を生かしたいい建物となります。 これから作業の要素をアップしていきます。 お楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-05-27 04:44
| 現場日記~住宅新築~
2019年 05月 25日
この冬に行った珍しい作業の様子です。
母校のラグビー部からスクラムマシンの修理の依頼が来ました。 思い起こせば十数年前にも一度修理しました。 その段階ですでにボロボロだったスクラムマシン・・・・。 当時は腐食の激しい部分を交換し応急処置を施しました。 応急処置から十年以上経過しどんな風になっているのか不安に思いつつ、スクラムマシンを引き取りに・・・。 引き取ったマシンを点検し修理の予定がフレームはすべて交換する事に・・・。 そんなスポーツの器具の修理の仕事のお話しの続きになります。 弊社のベテラン太田大工がスクラムマシンのフレーム組立作業を開始です。 一番力の掛かるマシンの骨格部分を組み立てていきます。 このフレームはすべて栗材を使用しています。 土台にドリルで穴あけ作業。 微妙な斜めの角度での穴あけですね。 すべての部材を手作業で加工していきます。 クランプを使い、接合部を隙間なくくっつけてからボルトで締めて行きます。 ものすごい力の掛かるフレームなので、構造材同士の接合部はしっかりと作っていきます。 古いマシンから取り出した金物を使い、フレームの構造を補強していきます。 微妙な角度の金物はすべてオーダーメイドの金物のようです。 フレームの木がすべて腐食してもこの金物たちはしっかりしていました。 選手が肩を当てる出っ張り部分も組み立てます。 ここも取り出した金物を使い、補強しながら組み立てていきます。 大工のホゾとこの金物で強度は万全です。 このフレームから出っ張った部分はヒノキ材を使用しています。 腐食に強く、栗に比べて柔らかい木を選んでいますね。 フレームの栗材は岩泉町産、出っ張り部分のヒノキは国産材ですね。 出来上がったフレームを並べてつなぐ作業。 フレームを並べて繋ぎの桁材をくっつけました。 いろんな方向からボルトを締める為にこうして本体を持ち上げながら施工中。 組み上がるとすごい迫力です。 ボルト類を締め終わるとフレームが完成です。 この段階でかなりの重量です。 スクラムマシン自体が重く、選手たちも押し甲斐がありそうです。 作業場の外に出して塗装作業を始めます。 塗料は弊社にある防虫防腐の効果のある塗料を使用。 地味なこげ茶色に塗装していきます。 塗装を終えたマシンです。 塗料が乾燥すると完成となりますね。 元の形とほぼ同じに復元しました。 元のマシンとの違いは、フレームが栗材で再生された事。 とにかく重くなって再生しました。 元がこの状態でしたから・・・・。 フレームの木材は腐食してボロボロ。 力が掛かると全体がギシギシゆがむ状態でした。 よく復元できましたね。 金具を外すとバラバラに・・・・。 無残な姿から完全に復元出来ました! マシンはこんな風に使用されます。 母校のラグビー部でも活躍し、フォワードのスクラム強化に役立てばいいですね。 ボロボロのスクラムマシンをグラウンドから搬出し、修理して戻すという仕事。 修理と言うかほぼ新品のマシンに作り直して戻すという事に。 30年以上使われてきたスクラムマシンはよく持ったと思います。 古いマシンのDNAを金具から受けつぎ、新しいマシンを再生するという変わった作業でした。 再生には地元岩手の木をたくさん使い、大工の技術がしっかりと生かされています。 このマシンでたくさん練習し母校には強くなって欲しいですね。 そして、このマシンがまた壊れるぐらい使い倒して欲しいモノです。 壊れたらいつでも直しに行きますよ(笑) #
by iwaizawa
| 2019-05-25 04:29
| おしらせなど
|
ファン申請 |
||