岩井沢工務所の仕事について
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新築・リフォーム・エクステリアなど住宅に関するお仕事はなんでもやっております。 古民家再生・店舗設計施工もおまかせください。 自社で大工をかかえ、墨付・刻みから大工の手で行っております。 お客様からの信用と信頼を第一に誠実な仕事を行っております。 カテゴリ
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2019年 01月 23日
盛岡市本町通りで進めてきた住宅新築の現場がついに完成しました!
今回は、マチナカの狭い敷地に住宅と駐車スペースを確保するため、おのずと3階建ての建物となりました。 弊社ではなるべく地域材を使いなおかつ大工の技術を生かした家づくりを目指しています。 木造3階建ては、構造計算が要るため通常はプレカットによる工場生産の建物構造を基本にしています。 そこをあえて大工の手刻み、構造材には盛岡市産材を使おうという試みにチャレンジしました。 もちろん建物も個性的な外観と内装を計画し大工の技術を生かした家づくりを進めて来ました。 そんな家づくりが遂に完成、完成写真をご紹介して行きます。 2階に配置しているLDK。 メインはやはりキッチンですね。 地元岩手県産赤松をキッチンの壁面に使用。 すっきりとシンプルな仕上がりの中にも木の暖かさをしっかりと残しています。 床にも岩手県産ナラの床板を使用しています。 大開口の窓のカーテンを下ろすと照明の存在感も出て来ます。 1階ごと面積は小さい建物ですが、なるべく空間をつなげて広がりを感じられるように計画しています。 キッチン側からみたリビングスペース。 奥の細長い窓が特徴です。 こちらはテレビを置くスペース。 天井に見えている梁は、この建物一番大きな梁の部分。 集成材の梁を赤松の板で化粧しています。 キッチン本体は、ステンレス製のオーダーキッチン。 天板からフレームまで凹凸の少ないシンプルな構成となっています。 ご自分でいかようにもアレンジできるキッチンですね。 キッチンの背面収納は大工の造作家具。 キッチンがシンプルな分、背面収納はしっかりと作り込みました。 引出しの部分、扉の無い棚のみの部分、ゴミ箱を置く部分、キッチン家電を置く部分、いろんな要素を盛り込んだ収納家具です。 背面収納の天板には無垢の栗の天板を使用。 使い込むほどに味わいが出てくる家具ですね。 こうした部分にも大工の技術を生かして行きます。 引き出しはシナベニヤで作っています。 スライドレールを使い、引き出しは奥まで取り出しやすく作っています。 ご自分の使いやすい配置、引き出しの深さなどをオーダーできるのが大工の作る造作家具のいいところですね。 キッチン家電を置くスペースにはこんな仕掛けもあります。 スライドレールを利用した炊飯器置場ですね。 炊飯器でごはんを焚く際に引き出し、水蒸気が棚に当たらないようにするためのモノです。 他にも電子レンジ、トースター、コーヒーメーカーなどキッチンまわりに置きたい家電に配慮して家具を計画して行きます。 玄関正面の外観です。 ほぼすべての素材をブラック色で統一。 この面は、2階のLDKに設置した横長の窓があるだけの特徴的な外観です。 外壁に使用しているのは、岩手県産の杉板です。 愛宕町の通りに面した側はこんな外観です。 こちらは各階から中津川が見られるように大きな開口のサッシを配置しています。 なるべく同じ大きなの窓が連続するように計画。 なかなか面白い外観に仕上がりました。 ウッドデッキも少し変わった形に仕上げています。 狭小地に駐車スペースを確保し、残地部分の三角の場所にデッキを設置。 デッキ材にはヒノキを使い、木の腐食に配慮した造りになっています。 こうしたところにも大工の技術が生きています。 玄関の庇もシンプルな一枚の鉄板を使った製品を選びました。 外壁の杉板は、表面を仕上げずにザラザラのままの板を塗装して仕上げたモノを使用しています。 玄関のドアも黒くフラットな仕上がりのモノを選択。 すべての素材が黒くマットな仕上がりとして、外観を構成しています。 地元の素材を使い、大工の技術を生かした家づくり。 今回は、木造三階建ての建物で実践してきました。 かなり多くのハードルがありましたが、関係各位の努力と技術で見事に乗り切ったという感じですね。 法的な制約も多い中、かなり挑戦的な仕上がりも出来てとてもいい建物が完成しました。 完成写真はもう少しありますので、あと2回ほどはお伝えしようと思います。 続きをお楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-01-23 05:33
| 現場日記~住宅新築~
2019年 01月 22日
盛岡市中心部の住宅街で始まったビルの改修工事。
今回は、事務所用の鉄骨造のビルをガレージ兼作業スペースに改修するという概要。 限られた予算の中でどんな風に改修できるのかを検討し、工事を進めて行きます。 それでは現場での作業の様子をご紹介して行きます。 施工前の外観です。 一般的な雑居ビルという雰囲気ですね。 これまでは、事務所が4軒入居していたという状況です。 建物の構造はそのままにどんな風にガレージが出来るのでしょうか? 建物裏側の外観です。 この裏側に車の出入り口を設置する計画としています。 どんな風に改修が進むのか楽しみですね~。 1階の室内の様子。 床はコンクリートにビニールシートを貼って仕上げてあります。 壁は、昔流行ったプリント合板張り仕上。 すべて撤去し、鉄骨むき出しのガレージに変えて行きます。 2階は改修を繰り返し、壁は白いクロス貼り仕上げ、床は塩ビシート張り仕上です。 2階は倉庫兼作業スペースとして改修して行きます。 作業開始です。 まずは、作業の道具を搬入。 脚立や足場板、ゴミ袋や養生用のビニールシートを搬入。 最初の作業は床のビニールシートを剥がす作業。 袰岩大工、大きなバールを床のシートに突き刺します。 穴を空けてそこからシートをめくり上げるという作業ですね。 こんな風にシートがバラバラに剥がれて行きます。 まずはこのビニールくずを片付けつつ作業が進んで行きます。 ビニールが剥がれた床が出て来ました。 シートの裏側の薄い紙の様なモノが残って比較的きれいになりました。 床の解体作業はここまでで終了。 次の工程へと進んで行きます。 続いての作業は壁の解体作業。 まずは室内間仕切壁の解体です。 壁の仕上材を剥がすと下地が現れて来ます。 鉄骨造ですが下地は木で出来ていました。 そして構造体の鉄骨柱が見えて来ました。 建物外周部の壁も解体です。 こちらは壁材を剥がすと外壁の下地でもあるトタンが見えて来ました。 メタルラスという外壁のモルタルを塗るための下地ですね。 室内側は亜鉛メッキのトタンが見えている状態です。 この下地を生かして仕上げる事にします。 解体が進むと壁面が大きく見えてきました。 壁の一部は漏水も起きていて、錆びている部分もありますね。 今回の改修ではこうした漏水も解消し、まだまだ長く建物が使えるように改修を進めて行きます。 まずは解体工事が進み始めた現場の様子をお伝えしました。 古い建物は図面が無い場合も多く、今回もほとんど資料がない状態から調査し改修内容を決めて行きました。 解体時に予想と違う状況もあり、微調整しながらの施工となります。 目的をしっかりと決めて、そこに向けて微調整を行うという事が大事だと思います。 そんな鉄骨造のビルの改修工事、どんな風に変わっていくのかも楽しみですね。 続きをお楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-01-22 04:56
| 現場日記~リフォーム~
2019年 01月 21日
盛岡から少し離れた岩泉町で進んでいる住宅新築の現場「岩泉の家」。
「オオツカヨウ建築設計」さんの設計、弊社の施工というタッグで工事が進んで行きます。 地元岩泉町付近で伐採された木材を使用し、弊社の大工が墨付け刻みから行う家づくりです。 冬寒く夏暑い盆地気候の岩泉、そこでも快適に生活できるように大塚さんが設計した住宅です。 設計士さんと弊社大工の家づくりが進められてきました。 住宅本体の大工工事がほぼ仕上がり、大工たちは外部の木工事へと作業を進めて行きます。 そんな作業の様子をご紹介していきます。 大きなウッドデッキの施工が進む外構工事です。 地元岩泉産の栗の木を使ったウッドデッキです。 袰岩棟梁、鈴木大工がデッキ材を敷く作業を進めて行きます。 いい仕上がりですね。 デッキ材を敷く作業が終わると周りの塀板の施工が進みます。 ウッドデッキを囲うように木製塀が設置されて行きます。 塀は、骨組みをヒノキ、塀板を杉で作っています。 1枚1枚木の表情があり、いい雰囲気です。 親世帯側の玄関の格子壁の施工。 細かな縦格子を設置して行きます。 これは、インターホンの配線。 細かな縦格子を利用し配線を通すという仕掛けですね。 大工は大きな木材の刻みから、こんな細かな作業までこなしてくれます。 すごいですね。 玄関周りの施工がほぼ完了です。 向かって左側の子世帯側は、完全に目かくしの塀板での施工、右側の親世帯側は細かな縦格子で仕上げています。 さらにその右側の建物本体の外壁は杉板の下見板張りです。 仕上がりの違う木の壁が連続して繋がり、外観を構成していますね。 建物の裏側には物干し場を設置。 子世帯側の物干し場は細かな横格子で作りました。 風は通すが目線はしっかり遮られるように細かな格子で仕上げています。 親世帯側の物干し場は、玄関周りと同様の細かな縦格子。 すっきりきれいに仕上がりました。 天気のいい日に撮影した建物外観の全景。 大きな建物ですが、横への広がりがいい感じ。 玄関周りの外構工事を含めた木の雰囲気もいいですね。 雄大な外観もこの建物の特徴の一つですね。 建物内部の仕上げがほぼ完了し、大工たちは外構作業へと進んでいます。 外構作業でも地元の木をふんだんに使って仕上げを行います。 外構部分で木を使う際に特に注意する点が腐食対策ですね。 栗、ヒノキ、赤松、唐松、杉を適材適所に配置し防虫防腐の屋外用塗装を使って施工を進めて行きます。 弊社作業場でしっかりと準備し、現地での施工が進みます。 建物本体だけでなく、外構部分もとてもいい仕上がりになりそうです。 外構工事の施工も残りはあと少しです。 続きをお楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-01-21 05:03
| 現場日記~住宅新築~
2019年 01月 19日
一昨年の年末に緑の募金事業の一環として盛岡市内の保育園に贈呈した「もりおか森の積み木」。
地元盛岡、岩手の木で作った積み木を小さな子供体に遊んでもらい、木に親しみながら成長してもらおうという木育事業としての積み木製作。 弊社でもその事業の一部をお手伝いしています。 昨年末にも積み木を製作し贈呈しました。 その積み木製作の様子をお伝えします。 前回は、積み木の材料から積み木を作る大工たちの様子をご紹介しました。 今回は、積み木の材料である木材たちを紹介しようと思います。 作った積み木は形ごとに数量を決めて数を数えて行きます。 木の箱の前に積み上げて整理しました。 なかなか壮観ですね。 今回新たに作った四角い棒状の積み木。 井桁状に積み上げたり、門のように積み上げたり、子供たちの想像力をより高めてくれそうです。 大小の三角形も今回新たに製作。 三角は少し積み上げるのが難しそうですが、組み合わせたりしていろんな形に出来そうです。 前回製作したサイコロ型や札型の積み木も用意しています。 箱に入れると溢れそう・・・・。 総数は前回製作時とほぼ同じですが、今回は形のバリエーションが増えたのでかさばるようですね。 こうして各施設に旅立っていきました。 積み木に使った樹種のご紹介。 こちらは赤松。 岩手を代表する南部赤松という呼び名が有名です。 もちろん盛岡市にもたくさん生えていて今回の積み木でも盛岡市産材がたくさんあります。 桂の木。 少し赤身がかった木肌です。 広葉樹にしては柔らかい部類の木。 細かな葉っぱで大木に成長します。 栗の木。 コチラも岩手を代表する樹種ですね。 飢饉の多かった岩手では、栗をたくさん植えて作物の採れない年に飢えをしのいだともいわれています。 栓(セン)の木。 コチラも岩手にはたくさん生えている広葉樹の一種です。 幼木の時期には、芽の部分が山菜として食べられる事もあります。 唐松の木。 コチラも岩手を代表する針葉樹の一種です。 元々岩手に自生していた種類ではなく、炭鉱などが多かった長野、岩手、北海道で坑道の補強用に使う為に植えられたとも聞いています。 現在は弊社では建物の横架材として一番使用している樹種。 盛岡市内では、玉山区と川目地区が主な産出地となっています。 朴(ホオ)の木。 少し緑がかった木肌です。 広葉樹の中では柔らかい方の樹種となり、料理の際に朴葉として使われたり、版画などの材料として使われることも多いですね。 杉の木。 盛岡市内でも一番多く生えているのが杉ですね。 成長も早く、戦前に植えた杉林はそろそろ伐期が訪れています。 槐(エンジュ)の木。 あまり多くは生えていない木ですね。 芯材が黒っぽく、辺材が白い木。 主に床の間の柱に使用します。 そんな槐の端材を積み木に再利用です。 槐を使った積み木は聞いた事がありませんね~。 楡(ニレ)の木。 なかなか聞かない種類の木ですね。 硬くて木目がきれいな広葉樹。 弊社では階段に使用したりしています。 鬼胡桃(オニグルミ)の木。 コチラも岩手で多く採れる樹種。 栗と同様、秋に実を付けるクルミは、昔から食料として大事に育てられてきました。 現在は家具の材料として人気がある樹種です。 全体のラインナップはこんな感じです。 この他にもナラ、ケヤキ、サクラなども混じっています。 全部で13~15種類ぐらいの木で構成されていると思います。 いろんな木で作った積み木が子育てに役に立つといいですね。 今年はどんな施設に贈呈されるのでしょうかね。 弊社の進めている地域の木材を使った家づくり。 その副産物として出てくる木の端材たち。 そんな使われない端材を利用して子供たちが遊ぶ積み木を作るという事業でした。 地元の木を使って、地元の職人が作り、地元の子供たちが使って遊ぶという流れがとてもいいですね。 この地域の子供たちの成長に少しでも役に立てていただければ幸いです。 そんな積み木製作の様子をご紹介しました。 #
by iwaizawa
| 2019-01-19 05:27
| いろんな話
2019年 01月 18日
昨年10月に移転リニューアルした盛岡市上田のNAGASAWA COFFEE様。
完成時にカメラマン「中村 絵」さんに撮影してだいた写真が届きました。 その完成写真をご紹介します。 入口からの全景。 カウンターの全景。 焙煎機たち。 入り口近くの客席。 入り口とオールドプロバット。 いい写真ですね!( Photography Kai Nakamura) NAGASAWA COFFEEさんはコーヒーの焙煎を店内で行っているロースタリー&カフェです。様々な年代の方々がコーヒーを楽しまれる、盛岡で愛されているお店のひとつです。 移転先の店舗には、新しい(けれどヴィンテージの)焙煎機が導入されました。 豆の焙煎もこれまで以上に巾が広がりラインナップも増えて行く予定です。 お店には、これまで使ってきた焙煎機とあわせて2台の焙煎機が並び、そしてさらに店内で気軽にコーヒーを飲めるようになりました。 設計はアリイイリエアーキテクツさん、施工が岩井沢工務所でした。 完成写真はもう少しあるので後日また紹介したいと思います。 お楽しみに! #
by iwaizawa
| 2019-01-18 05:02
| 現場日記~店舗~
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